つよきす×とらいあんぐるハート3
『キスとハートの協奏曲』









 鮫氷“シャーク”新一、もといフカヒレという変態について









 竜鳴館学園には、正直に言って美少女が多い。
 そしてそれ以上にその竜鳴館のある街、松笠市には美少女が多い。
 これはそんな街で、比較的その美少女達の近くで生活しているのにも関わらず全く相手にすらされていない変態の、最早日常茶飯事となっている光景。

「なぁなぁレオ、スバル? なにげに俺ってモテるんじゃないかって思わない?」
「突然何言い出してんだフカヒレ? なんか悪いもん食ったか?」
「いや。たぶんまたギャルゲーのやりすぎだろ?」
「ってゆーかテメーフカヒレのクセにボクは無視かよ?! もう癒してやんねー!」

 新一のトンデモ発言をいつもの如くさらりと流すレオ達。
 しかし新一はそんな事でへこたれた例など無い。
 むしろ一度でもあってくれればそれだけで被害者が両手で数えられるくらいは減っていたのだろうが。

「いーや俺はモテる! はっきり言ってモテてるはずだ!」
「……他にやること無いから一応聞いてやる。根拠は?」

 あくまでもつめたい反応で返すレオだが、新一はそんな様子など気にしていない。
 むしろ待ってましたとばかりに自信満々に語りだした。

「昨日ふと思ったんだけどね? 俺のまわりって美少女いっぱいじゃん?」
「……まぁ否定はせん」
「だよな? しかも最近じゃ月村先輩とか那美ちゃんとか美由希ちゃんとか。前から結構多かったけどさらに増えたと思わない? あ、あとフィリス先生もいいよね? なんかロリな保険医さんって」

 嘘や偽りではない。
 ただそうなった理由が新一ではなく……

「それってレオが最近恭也先輩と仲良くなり始めたからだよな? あの人モテるし」
「恭也先輩はカッコいいからな。背中で語る男って感じで」
「お? なんか最近坊主少し昔に戻ってきたか?」
「ねぇ?! 俺の話聞こうよ?!」

 原因が新一でないことはすでに明白。
 無視して話を変えようとしたレオ達に新一がすがりつく。

「よし! それじゃ今日一日で俺様、シャークがどれだけモテるか承明してやるっ!」

 それは形こそ違えどいつもどおりのフカヒレの一日への入り口。










 まず休み時間。
 三年の教室に足を向けた新一を先頭とするレオ達四人。

「流れ的には……」
「やっぱ忍ちゃんじゃねーの?」
「あの人って恭也先輩にベタ惚れだろ?」

 早くも玉砕ムードが漂い始める。
 教室に到着し、覗き込んでみると忍は恭也になにやら楽しそうに話しかけていた。

「それじゃちょっくらいってくらぁ!」

 キラリンと無駄に歯を光らせて三年の教室に突貫する新一。
 レオ達は邪魔にならないように覗き込んでいる。
 真っ直ぐ忍に向かっていった新一は、なにやら馴れ馴れしく手を上げて挨拶している。
 それに対して忍と恭也は軽く首を新一に向けて同じようにし、また話に戻っていく。

「お? 一応話には加えてもらってるか?」
「楽しそうに話して……あ、今忍ちゃんちょっと嫌そうな顔した」
「……何事も無かったかのように話に戻ったぞ?」

 傍から見ると少し楽しそうに話しているように見える三人。
 しかし実のところは……

「それでさ恭也。またなのちゃんにゲームで負けちゃって」
「もうお前でも完全に相手にならなくなったな。アイツ本当に俺の妹なんだろうか?」
「あ、月村先輩ゲーム得意なんですよね? 俺も大好きなんですよ! 特にギャルゲーが得意中の…」
「でさ恭也。私としてはこのまま負けっぱなしじゃ悔しくてさ。今度またリベンジしに行っていい?」
「ああ、かまわんぞ。なのはも喜ぶだろう」
「それでルリルリがなかなかおとせなくて。あ、でも俺様にかかればイチコロ……」
「むぅ……ありがとー恭也。今度こそ倒してやるぞー」
「まぁ頑張れ。茶菓子でよければ用意しておいてやる」

 全く相手にすらされていなかった。
 暫くしてすごすごと帰ってくる新一。
 
「……月村先輩は恭也先輩に譲ってやろう。女の子は多いんだ……」
「いきなり躓いたな」
「けっ! 身の程を知りやがれ魚類!」
「でもまだ諦めちゃいないらしいな」

 労いも慰めの言葉もなく帰ってきた新一を見世物扱いするレオ達。
 結局未練がましく忍を眺める姿を眺めて休み時間の暇を潰せた事で満足したらしい。










「よし! 美由希ちゃんを昼飯に誘ってくる!」

 昼休みになったとたんにそういい残して教室を飛び出した新一。

「あ、おいフカヒレ! ちょっとまて!」
「ボクとレオで追いかけるからスバルはパン適当に買っといて!」
「俺も見たいんだがなぁ……まぁいいや。買ってから合流するわ」

 スバルは食料調達に走り、レオときぬが新一の後を追う。
 向かう先は分かっているので簡単に追いついた二人。
 飛び込んできたのは丁度美由希を呼び止めた新一の姿だった。

「えっと……フカヒ…じゃなくて……さめ…鮫島先輩でしたっけ?」

 どうやら美由希はフカヒレというあだ名しか覚えていないらしい。

「ぷっ! れ、レオ聞いたか? ふ、フカヒレの奴名前すら覚えられてネーゼ?!」
「哀れな奴。カニもあんまり笑ってやるな」
「だ、だ、だってさ! あ、あははははふぐっ?!」
「しっ! 静かにしろ。バレるだろ」

 大笑いしそうになったきぬの口を慌てて塞いだレオは、そのまままた覗き見る。

「い、いやだなぁ美由希ちゃん。鮫氷だよ、サ・メ・ス・ガ。シャークって呼んでもいいけどね」
「あ、はぁ……で、どういったご用件ですか?」
「いやぁ! 一緒にご飯食べようって誘いに来たんだよ」

 そう言って少し美由希との距離を縮めようとする新一。
 美由希は本能的に危険なものを感じて同じだけ下がる。

「? な、なんだったら奢ってあげるよ? 美由希ちゃんだけ特別に」

 ずずいっ、とまた距離を縮めようとする新一。
 あわせてまた距離をとる美由希。
 表情に怯えのようなものが見て取れるのは決して気のせいではない。

「あ、あの……わ、私約束が……」
「誰と? 可愛い女の子とだったらその子の分も奢ってあげるよ? あ、でもヤキモチとか焼かないでね? 俺はあくまでも美由希ちゃんが一番だから」
「え? あ、その……そうじゃなくて……」
「ハァ……ハァ……ハァ……み、美由希ちゃん……」

 あくまで穏便に断ろうとしていた美由希だが、その間にもジリジリと後ろに追いやられていく。
 加えて新一の表情がはじめの少しキモい笑顔ではなく、完全にいっちゃってる表情だ。

「み、美由希ちゃん……そ、その怯えた顔が……イイッ!」
「ひっ?! あっ!」

 とうとう背中が壁についてしまった美由希。
 目の前にはもうすぐそこまで新一が迫ってきている。
 そしてついに!

「み、美由希ちゃぁぁぁぁぁん!!!!」
「あ、バカフカヒレ!」
「ちっ! あの変態魚人めっ!」

 飛び掛る新一を見て思わず飛び出したレオときぬ。
 しかし新一が飛び掛った相手は幸か不幸か普通の女の子ではなかった。

「おおお俺と一緒にぃぃぃぃぃぃ」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 もうあと少しで美由希に指が触れそうになったその時、美由希は常人では考えられないような速さで傍にあった授業用の大きな定規を手に取ると、

「こっここここ来ないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「へぶろぁっ!!!!」

 そのまま思いっきり突き出した。
 レオ達のような一般人にはとても目視できないような速さで。
 定規で突かれたとは思えないような凄まじい勢いでレオ達に向かって飛んでくる新一。
 当然の事のように慌てて避けたレオ達は、そのまま壁に叩きつけられた新一を唖然と見下ろす。

「ごごごゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイッ!」

 そしてもう一人の当事者である美由希は、周囲が呆然としている中ひたすた謝りながら教室を飛び出していった。

「……二人目玉砕、だな。馬鹿なフカヒレ」
「ってゆーかそれは元々分かってただろ?」
「あー、見逃したか。……んで? 何でフカヒレは伸びてんだ?」










「さて、今日二人にアタックしたフカヒレだが……」
「結果は一完無視と一ぶちのめし。それに保健室じゃフィリスちゃんにまで拒否られるし。もう最悪で笑えねぇよ」
「あー、見たかったなぁぶちのめし。そんなに凄かったん?」

 時は放課後。
 美由希に射抜食らって伸びていた新一は放課後直前にようやく目を覚ました。
 ちなみに保健室は新一の話を聞いていたフィリスが問答無用で拒否し、

「女性の敵は教室の隅にでも転がしておきなさい」

 と容赦ない一言でレオ達に突っ返した。
 本人の全く知らぬ所でまで女の子に拒否される哀れな男新一。
 結局フィリスのお達しどおり教室の隅に転がされていた新一だったが、しかし彼はめげていなかった。

「い〜やまだまだ女の子は多い! これから神社にいくぞっ!」

 そう宣言して荷物をまとめて飛び出していく。
 そんな新一をまたしても慌てて追いかけるレオ達三人。
 到着して暫くすると、箒をもった巫女服の女の子が掃除をしながら姿を現した。

「あれって……たしかA組の神咲さんだっけ?」
「ああ。結構美少女って有名みたいだぜ?」
「へんっ! ボクのほうが可愛いもんねっ!」

 レオ達のそんな会話など耳に入っていないかのように、新一はそのまま那美に向かっていく。

「今度は神咲さんかよ? 無謀なやっちゃな」
「恭也先輩に憧れてるって話聞いた事ないんか、アイツ?」
「聞いてたって忘れてんだろ? 都合の悪いことだしな」

 玉砕前提で話を進めている三人。

「あれ? 那美ちゃんじゃない。奇遇だね?」
「……へ? ……あ、えと……?!」

 どうやら偶然神社にやってきたように装うつもりらしい。
 しかし那美はというと、新一の姿を見たとたん表情を強張らせた。
 そんな那美を不思議そうにみていた三人だったが、

「あ、そういえば……」
「神咲さんって美由希ちゃんと仲よかったよな?」
「……昼の事はもう知られてるって事か」

 三人の言うとおり、那美は美由希から昼教室で起きたことを聞いていた。
 相手が誰なのか分かったとたんに那美は箒を抱きしてるようにして身を強張らせた。
 そんな相手の様子など全く気付く様子すらなく新一は、

「いつもここで仕事してるの? 巫女服似合うねぇ〜。可愛いよ〜」

 と美由希の時から何も学んでいない阿呆の如く那美に近づく。
 那美の表情には最早恐怖以外見て取れない。

「これは……さすがにまずいよな?」

 レオのそんな呟きにスバルときぬは黙って頷いて応える。

「い、いやです……やめて……」
「ハァハァ……み、巫女さんが俺を誘ってる……」
「さ、誘ってませんよぉ……」

 懸命に声をあげる那美だったが、新一にはもう聞こえていない。
 そして、

「な、那美ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

 またしても美由希の時と同じように抱きつかんと飛び掛る新一。
 
 “コイツにはこれしか行動パターンがないのか?”

 そんな疑問がレオ達の頭を過ぎったりしたが、今はそれどころではない。
 なんだかんだで長い付き合いの新一をここで変質者にしてしまうには忍びなかった。
 いや、もう変質者な気もしないでもないが。

「や、やめて……久遠っ!!!!」

 しかし今回もまた、新一は抱きつく直前で意識を手放すことになる。
 しかも今度は悲鳴すら上げることを許されずに。

「な、なんだ?」
「……電気、ってゆーか……」
「雷っぽくみえたんだが……」

 新一は那美の目前で電撃を受けて倒れた。
 そしてそんな新一と那美の間にはいつの間にか、那美と同じような巫女服に獣耳をつけた幼女が一人。

「なみをいじめたらだめ」

 舌足らずにそう言って新一に近づく幼女、久遠。
 しかしすぐにレオ達の視線に気が付くと、あわてて懐に手をつっこんで、

「えっと……すたんがん?」

 と黒い塊を取り出してみせる。
 銃の形をしたそれは、しかしどう見ても玩具。
 つっこむべきか迷っていたレオ達だったが、三人より早くショックから回復した那美が、

「あ、ご、ゴメンナサイ!」

 と何処かで聞いたような台詞を残し、久遠を抱えて走り去った。
 そんな様子すら唖然と見送るしかなかったレオ達だったが、

「……忘れよう」
「……うん。深く考えちゃいけないよな」
「……世の中には色々おかしな事が起きるもんだ、ってな」

 結局今見た光景を全て記憶の奥底に封印する事にして新一を引きずって神社を後にした。










「と、言うわけで結局予想どおりダメダメだったわけだが……」
「ダメダメとかいうなっ! このヘタレオ!」
「どう考えても今の状況じゃお前がヘタレだ」
「ってゆーか何を言っても涙しか誘わんな。まぁ泣かねーけど」

 あの後すぐに目を覚ました新一。
 三人は散々失敗ばかり見せ付けて笑わせてくれた新一に追い討ちをかけるように翠屋で奢らせることにした。

「あ、スバルさんにレオさんにカニさん。こんちは〜いらっしゃい」
「いらっしゃいませ〜」
「お、晶にレンちゃんか。お邪魔してるよ〜」
「よっ」
「あ、ボクシュークリーム追加!」
「「ありがとうございま〜す♪」」

 晶とレンはもう恭也達と何度か翠屋に足を運んでいるレオ達とは顔見知り。
 年齢を気にせず話しかけられる相手として二人はレオ達を気に入っていた。
 しかし、

「晶ちゃんレンちゃん! 相変わらず可愛いね! 今度デートしよ〜よ。何でも買ってあげるよ〜」
「うわっまた居やがるこの変態中華料理の材料男! 前から思ってたんですけどコイツにフカヒレなんてあだ名上等すぎますよ!」
「買ってくれるんならせーぜーレオさん達にいっぱい奢ったって下さい〜♪」

 新一の扱いだけが例外なのは最早当たり前といえば当たり前か。
 晶は新一を完全に変態扱いして毛嫌いしており、レンはレンで相手にすらしていない。
 
「結局ここでも振られまくり。お前そろそろ身の程知ったほうがいいぞ?」
「オメーはギャルゲーで薄っぺらい女共相手にハァハァしてりゃいいんだよ」
「まぁそれはそれでどうかと思うがな」

 友達三人にも完全に見放されている新一。
 さすがにショックだったのか、少々落ち込み気味だ。
 しかしそんな中、空気が読めていないのか一人の少女が追加オーダーのシュークリームを運んできた。

「お待たせしましたー♪ シュークリームですっ」
「お、なのはちゃん。お邪魔してるよ〜」
「あ、レオさん達ですか。こんにちは〜」

 オーダーを運んだテーブルにレオやスバル達を見つけてにこやかに挨拶する看板娘なのは。
 スバルやきぬもなのはには甘いのか、頬が緩んでいる。
 そしてそんな所でもこの男は全く節操というものを知らないらしく……

「な、なのはちゃん。お兄さん今ちょっと落ち込んでるんだ〜」
「そ、そうなんですか? 元気出してください」
「なのはちゃん抱っこしたら元気がでると思うんだけど……」
「……に、にゃ?」

 そういったかと思うとレオやスバルが動き出す前に一気に抱きつこうと手を広げた。

「にゃ? え、えと…………た、助けてぇ……」

 そんな新一の様子を見てレオ達よりも離れたところから晶とレンも駆け寄るが、とても間に合わない。
 しかし瞳に大きな涙の雫を溜めたなのはの悲痛な声はこの男には必ず届く。

「い゛ででででででででででででででででっ!!!!」
「貴様……俺の妹に何をしようとしている」

 そんな新一に問答無用でアイアンクローをかます黒い影。
 それはなのはにとってはこの上なく頼もしい白馬の王子様(黒いけど)、高町恭也その人だった。

「お、お兄ちゃん!」
「大事無いか? なのは。どこも触られてないか?」

 恭也の登場に笑顔を弾けさせるなのはに小さく微笑みかけた恭也は晶とレンに彼女を預ける。
 そしてまた凍てつくような視線で自分が頭蓋骨を砕かんとしている変態、もとい新一を睨みつけた。

「あちゃあ〜……恭也先輩」
「……あ〜あ、終わったなフカヒレ」
「……短い付き合いだったな」
「師匠の前で事もあろうかなのはちゃんに悪戯しようなんて」
「自殺したほうがましな最後むかえられますなぁ」
 
 レオ達や晶、レンも完全に見放した。
 後新一を待っているものは……

「……覚悟はいいか? 鮫氷。いや、雑魚」
「……ちょ、ま……まって……こ、殺さな……」
「安心しろ。数ヶ月病院のベッドの上で生まれてきた事を後悔させてやるだけだ」
「こ、後悔ならもうして……ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 





 こんな感じで新一のフカヒレな一日は幕を閉じる。
 無駄な頑丈さゆえに翌日には包帯姿で登校する新一に幸せはつかめるのかいや無理だっ!!!!
 改稿することすら許されないフカヒレの無様さに一同、敬礼っ!!!!






 あとがき

 短編連作第二作! かな? 幸薄いフカヒレのとある一日でした。
 どうだろ? ちゃんとフカヒレの馬鹿さ加減は伝わったかなぁ?
 オチが先に出来てたこの作品がここまでになったことは自分を褒めてあげたいですが……
 ちなみにつよきすサイドのヒロイン達にも似たような事はやって……いやできませんねw
 とらハサイドの彼女達は強気な娘がいないので新一に付け狙われます。まぁ撃退されますがw
 でも書いてて思ったんですが、フカヒレと美由希ってたまに扱いが似て(イヤマテッ!
 と、とにかくそんな感じで(どんな?) それじゃーどもでした〜w





哀れフカヒレ。
美姫 「でも、彼は公式でも、幸せになってはいけないキャラらしいからね」
益々哀れだよ。
美姫 「でも、対馬ファミリーのとある一日って感じよね」
確かに。第二弾、ありがとうございました。
美姫 「次は誰がメインで来るのかしらね」
楽しみ〜、楽しみ〜。



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