マリア様がみている×とらいあんぐるハートSS









設定……
恭也が大学卒業してボディガードについてます
フリーでしているため、ほとんどは翠屋で仕事をしています
2世にならないかと桃子からは言われてるが、断ってます
で、リスティさんからの仕事を受け取る毎日です
以上








『一目惚れ』









 いつものように翠屋で仕事をしていく
 フィアッセがイギリスでCSSの校長をするようになって、俺は……
 翠屋のチーフをするようになった
 忍が本当はするという話も出ていたのだが、忍自身が断っていた
 それは……研究が増えてきて時間が足りないとの事だったのだ
 月村家、綺堂家の影響でスタッフとして働くことが内定していたからだという
 俺は、それを応援するという事だけだった
 他の面々も地元に戻ったり、それぞれの道を歩んでいる
 そういう俺も……

「恭也、居ますか?」
「あそこで働いてます……リスティさん、最近多くないですか?」
「CSSの件で増えてしまってね……恭也は有名だよ
 僕からでないと仕事をしないから僕の方が辛いくらいだよ」

 リスティさんが来たようだ……また、仕事の話だろう

「やっ、恭也」

 今日は美由希も居るので、リスティさんに話を聞いたのだろう
 俺が有名というのは真実らしく、以前は美沙斗さんから、香港に来ないかと誘いがあったくらいだ
 断ったが……自分では役不足だと踏んでの答えだ
 守るためだけに振るいたいと誓ったから……父さんと
 だから、足もかなりの部分治ったのだと思う
 それがフィリス先生のお蔭なのだが……

「今日はどういったご用件で……」
「実は、これ」

 リスティさんはそういって一枚の手紙を見せる
 そこには、ある事が書いていた……
 『小笠原融 誕生会』と
 俺は少しだけ考えた……小笠原と言えば、有名どころ
 そして……

「依頼は、此処のお爺さんから……孫娘を守って欲しいと」
「どうやってですか?」
「実際には、SPの配置もしてるから、問題は娘に近づく男どもを限度あるくらいで
 止めてほしいって事らしい……ここの孫娘がまた男苦手と来てるからね」
「なるほど……分かりました
 俺でよければお受けします」
「一応、ダンスも踊るだろうから、礼服と髪の毛、ハンカチとかは
 向こうで準備してくれるらしい……あまり変なのだと目立つからだそうだよ
 親類も来るしとの事だって」
「分かりました」

 話が終わり、俺はリスティさんに紅茶とシュークリームを持っていく
 毎度のことで俺のおごりではないが出している……
 リスティさんのお気に入りだ……紅茶はかあさんのお勧めを毎回飲んでいる
 それが一番美味しいので俺は何も言わないが……





 数日後、小笠原優氏の誕生日が来た
 その日に、本当はしたくないけどとか言ったらしいが……
 やはり、年に一度だしとの事らしい
 あまり小さな頃に可愛がれ無かったのを考えてかもしれないと俺は思っている
 そして、俺は場所に到着すると、名前を出し案内してもらう

「こちらになります……えっと、部屋の中に服などがありますから
 お着替えになってもらいまして、あちらの奥を左に曲がりましたら
 部屋になっております……それと、こちらがルームキーです
 何かございましたら、当ホテルの従業員に声をかけてください」
「分かりました」

 丁寧に案内されて、俺は中に入る
 さきほどの女性は顔を赤くしていたが、大丈夫だろうか?
 それよりも早く着替えないとダメか……時間が時間だ
 結構早く着たが、着方が分からないものがあっては困る
 スーツを脱いで、白のシャツ……あまり好きではないが
 好み云々で仕事を放棄するようなことはしない

「むっ」

 俺はさっと白の服を隠し、Yシャツを着て、すぐにスーツに袖を通す
 中に人を守るためという道具を入れる……飛針や鋼糸を……

「ふぅ」

 着替えを終えて、髪の毛のセットをする
 香水も目立たない程度にかける……一応、踊るときに何かしら体臭がするのは良くないからだ
 それは、さくらさんや女性たちから聞いた
 オールバックにして、前の髪の毛の数房を前に流す
 左の方向に偏りがあるが、まぁ良いだろう……
 部屋を出て、ロックをすると、俺は奥の左へと曲がり、中に入る
 一応パスはあり、胸ポケットに入っているパスを差し出す
 それで認証チェックなどをするみたいだ
 俺は周囲を見て、チェックをする……護衛対象が目の前に居ないと困るからだ

「あっ」

 俺はそのとき、1人の女性と目があった
 そこには……ロングヘアのストレートで黒髪の綺麗な女性が居た
 その女性は紺のドレスを着て、白の手袋をはめている
 そして……ネックレスを首から下げている
 その人が誰かと言う認識に時間がかかった
 そして、男連中に囲まれているという事も……
 ただ、この女性は一度だけの守る人だ
 本音は……この人の周りに男が居るのが嫌だったのかもしれない
 俺が足をそちらに向けて、彼女の所まで行く

「失礼、こちらの女性が困っているようなのですが……」

 そういって、周囲の男性たちに声をかける
 此処では礼儀礼節がわきまえないといけない……
 そして、この言い方をされては、他の男連中は下がるしかないのだ

「はじめまして……恭也って言います
 でわ、また会えたら」

 彼女が男嫌いなら俺なんぞが近くに居ても仕方ないだろう

「あ、はい……私は、小笠原祥子と言います
 以後お見知りおきを」
「はい」
「でわ」

 そういって、離れていく……ちょっと悲しい気がした
 本当はもっと話したかった
 でも……そうとは言えない
 俺は此処に雇われた、一人の護衛なのだから
 心を殺し、相手の見える位置に居ると……彼女の友達と会った

「すみません」
「大丈夫ですか? お顔が赤いようですが」
「大丈夫です……では、失礼します」

 そういって、歩いていく……確か、先ほどのは志摩子さんだったかな
 流石に礼儀正しい方たちばかりだ……
 リリアンに通ってるだけで、あれだけ礼儀正しくなるのか
 なのはがああなるとは思えないけど、美由希なら、ちょっとこける回数は減るかも知れない
 無生物に遅れをとるようなことは無いだろう

「あの人は有名だからな」
「えっと、ちょっといいかな……恭也くん」
「確か……」

 そのとき、俺に声をかけてきたのは、小笠原会長……
 そう、俺に依頼をしてきた、お爺さんだ
 びっくりと思いきや俺を見ていたようだ
 視線を感じていたが、この人だったとは

「すまんが、もう少しひっついてくれんかの?
 君なら、わしは安心できるんじゃが……」
「ですが、俺は……」
「知っておる……じゃが、わしはあの子の意見を聞いて
 少しだけ悲しかったんじゃ……あの子の望む恋愛をさせてやりたい
 いい相手が居らんのではダメじゃろう
 わしが紹介しようにも、みな権力目当てのボンクラじゃ
 そんなのわしが嫌じゃ」
「そうですか……でわ、また会った時に声をかけてみます」

 そういって、俺が周囲を見ると俺とおじいさんが見られていた

「会長、どうかしたのですか? 若者と話すなんて!!」

 驚きはそっちだったみたいだ

「最近の若者なんぞ、ダメじゃとか言ってたのに」
「わしかて、少しは考える……見る目がないようになったら
 わしは会長辞めとる」

 まぁ、そんな感じの人だよな

「わしは、こやつを気に入っておるのじゃぞ……それだけじゃ」

 周囲が驚愕の表情で俺を見る
 なんというか、怖いものだ……

「こやつの紳士的で純粋な対応に感化されて、ちょっと話してみただけじゃ
 じゃあ、ありがとうな……若者よ」
「いえ、そんな……こちらこそ、ありがとうございます」
「なぁに、ちょっとした後押しじゃよ」

 気づかれていたのだろう……
 俺の考えも……年齢を重ねる事によって分かることらしい
 俺はそれに関しては何も言わなかった

「お爺様にお声をかけてもらえるなんて……」
「あ、先ほどはどうも」
「いえ、こちらこそ助かりました……」
「そんなことないですよ」

 周囲からはどよめきなどが起きている
 融さんも此方に来たようだ

「はじめまして、小笠原融でこのパーティの主役です
 えっと、楽しんでますか? お父様に声をかけられて緊張とかしてたら大変かと思って」
「いえ、色々と持ち上げられてしまって……」
「持ち上げられたって?」

 融さんは祥子さんを見る……さきほどのを簡単に説明しているみたいだ
 俺はそれを見ながら、グラスを一つ取る
 オレンジジュースというのは分かるので取って飲むのだ

「へ〜、君、本当に気に入られたんだね……
 ま、僕も君ならいいよ……」

 そういって肩をぽんぽんと叩くと歩いていった
 主役の席に……俺はそれを見送ると、また祥子さんは男に声をかけられていた
 他のお友達も、その雰囲気からかあまり声をかけられない
 しかし、他の皆様も綺麗だから、声をかけられることかけられること
 祥子さんも心配なのか、そちらを見て少し辛そうにしている
 だが、俺はあまり声をかけられないんだ

「あの、ちょっといいですか?」
「はい、どうかしましたか?」

 俺は声をかけられて、そちらを見る
 そこには、数名の女性が居た……

「あ、私、佐藤聖って言います……その、リリアン代表で山百合会全員で来たのですけど
 どうかしたのですか?」
「いえ、皆様、綺麗ですから、断るの大変そうですね」
「そうですね……ですが、貴方様が誘うなら話は別になりそうですけど」
「俺に誘われても嬉しくないでしょう」

 佐藤さんとそう話してると、ワインなどを飲んでいるようだ
 まぁ、それでも酔わないように調整はするだろうな
 と、少し悲しそうな顔をする
 俺、何か間違えたかな……そんな風に考えてると

「あの、俺はこれで……」

 少し目を離してる間に、また男性たちに埋もれてしまった
 俺はさっと群集にまぎれると……

「すみません、こちらの方が困ってるようなのですが」

 祥子さんに声をかけて、周囲を見ると、みんな黙る

「あまりシツコク声をかけるのは良くないですよ……嫌がることを強要は良くないです」
「すみません、皆様の真剣な気持ちは嬉しいのですけど、
 私は、まだまだなので、返事できません……でわ、また」

 そして、俺の手を軽く引っ張る
 え!?

「ちょっと、来てもらえますか?」
「あ、はい」

 祥子さんが俺を掴むと歩いていく
 周囲からはどよめきが起こるが、祥子さんは気にしない

「えっと、どちらへ?」
「ベランダへです」

 連れて行かれた先には星空が綺麗に見えるベランダだった
 バックは明るいのに外は暗い
 ちょと問題だろうという状態
 狙撃されたら、ダメだろうな……

「えっと、祥子さん?」
「恭也様、ありがとうございます……二度も助けていただいて
 しかも、気まで使って頂いて」
「そんな気にしないで下さい」
「ですが……」

 俺はただ目を閉じて考えていた
 本心を言ってしまったほうが楽かもしれないと……

「祥子さんに近づいてる男性達が居ると、胸がもやもやして
 ちょっと苛立っているのです……逆に今はどきどきしてまして
 それで、その、なんといいますか、あまり男性を好きにはなれないと
 以前聞きましたので……」
「確かに、男性は好きではありません……恭也様は気にならないのですけどね」

 不思議そうな顔をしながら、俺を見る
 何と言うか、どきどきが強くなる
 頬が赤いだろうと思う

「す、すみません……何か俺がおかしくて」
「??」

 不思議そうな顔をして、俺を見る
 惹きつけられる……その顔に、心に……
 ほんの少ししか話してないけど、それでも優しく真の通った方だというのは分かる

「ふふっ、可愛いんですね」
「可愛いですか?」
「ええ……年上ですのに、安心もしますし……
 お爺様がお気に入りに入れるわけですね
 でわ、今宵、一緒に踊りませんか?」
「俺なんかでよければ」
「はい」

 そして、手をさっと差し出されて俺は祥子さんをリードする形でダンス会場まで連れて行く
 融氏も奥様と手を合わせて踊り始める
 優雅で綺麗な踊り

「足を踏んでしまわないようにしますが、まだまだ上手くないもので」
「かまいませんよ……不慣れな者も居るでしょうから」

 そういって、肩を抱き寄せ、腕に祥子さんのぬくもりがあたる
 どきどきする……体が熱い

「お、そっちは若いカップルだね」
「融さん、俺なんかが踊っていいのでしょうか?」
「いいんだよ……女性同士で踊ってる子も居るしね
 君は本当に面白いし、いい子だね」

 そういって俺を見て、にっこりと笑う
 奥様もそれについては何も言わず、嬉しそうに微笑むだけだ
 普通、娘が男と何かしていたら気にならないのかと思う
 1人視線がきつい人も居るが……確か、妹の祐巳さんだったと思う

「上手いですね」
「凄くどきどきしてて、怖いくらいです」
「そうですか? そうは見えませんけど」
「いえ、どきどきものです」

 そういって、俺に体を寄せる
 顔は真っ赤だろう……なんでここまで
 こんなに反応することは無かった……今までは、彼女だけ?

「ワルツですから、リラックスしてください」

 無理です……俺に微笑みかけてくれてる
 それだけで、緊張ものだ

「ありがとうございます」

 一曲、踊り終えて、二人して、ステージを降りる
 周囲から拍手が起きていた
 そして、山百合会の女性達が来て、俺に声をかけたり、ジュースを持ってきたりしてくれる
 なんというか、女性ばかりに気づかれてしまい、少し辛い
 ただ、気にしなくてもいいですよという言葉には助けられたと思う

「踊りやすかったです……ありがとうございます」

 ジュースを差し出した女性に声をかける
 確か……水野蓉子さん

「いえ、こちらこそ、有意義な時間でした」

 そして、いくつか言葉を交わす
 それぞれが、違う方向で踊ったりもしている
 姉妹同士でもだ……

「あの、祥子さんがよければですが、しばらくご一緒して構いませんか?」
「ええ……」
「男が嫌いとお聞きしてますが……」
「苦手ですけど、恭也様は別格かもしれませんね
 何か親しみやすいのですよ……」

 何か引っかかりを覚える
 何故か、お爺さんが俺を知っていたこと……
 融さんも俺を見てすぐに誰か見抜いた点
 何か知らないところで動いてる気がする
 そして、忘れてること……

『守る……だから……』
『うん、お嫁さんになる』

 小さな頃の約束……!!!!

「恭也、お兄様?」
「祥子ちゃん?」

 お互いに呼び方が変わる
 周囲に聞こえないように小声で話す
 あまり口を大きく開けて話すことはしない
 理由は簡単だ……そんな不恰好なことは出来ない
 それこそ、呼んでくださった人に迷惑になりそうだ

「懐かしいですね」
「ああ……久しぶりだな」
「あの時の約束を思い出してしまいました」
「うっ」
「あの時……私は純粋な子でした
 でも、私はその約束を果たしたいと思います
 あの頃は1人の女の子として、淡い恋で終わりました
 ですが……今は……」
「俺に言わせてくれないか……一目惚れだと思っていた
 だが……前に会ってたんだな
 俺は、祥子さんが好きだ……愛してると思う」
「はい」
「付き合ってくれとは言わない……ただ、傍に居させて欲しい」
「はい」

 涙を流さんばかりに喜ぶ祥子さん
 俺は彼女を抱きしめる……

「傍に居てください……私を放さないで、私を見てください」
「ええ」

 情熱的な告白だと俺は思う
 そして、不器用な俺でもわかる、愛の告白

「融さん、いいですね……純愛で」
「全くだ……でも、恭也くんって手がはやかったんだね」
「違いますよ……過去の約束があるから、今につながったんです」
「そうだな……」
「ふぉっふぉっふぉ……わしの思ったとおりじゃ
 探してて良かったぞい」
「お義父様……狙ってたのですか?」
「わしは、確かに身内結婚でいいとも考えておったが
 どうも、祥子がそれを嫌うのではと考えて、いいものが誰かおらんかと思って
 思い出したのじゃ……過去、わしや融をかぼうてくれた者を」
「不破士郎ですか……」
「規格外じゃが、強く、そして……最強」
「ま、それで恭也くんと祥子は仲がよくなったんだよ」
「では、あの時の男の子が恭也くん」
「ああ、ま、気づいてたみたいだね」
「ええ、面影がありますし、雰囲気はそのまんまですよね」
「ああ」

 俺達が抱き合ってる間に、家族3人で話している
 なんというか、凄い会話だと思う

「お義父様が気に入るというのは凄い子なんですね」
「まぁ、わしが士郎に此処の子にしてもらえんかと頼んだくらいじゃからな
 だから、探してたんじゃ……
 これで、わしの楽しみ曾孫がだけるかもしれん」
「お父さん……まぁ、俺も孫が抱けるかもしれないと思うと、寂しいような嬉しいようなですが」
「そういうもんじゃ……男親は娘が出て行くとき、辛いもんじゃて」
「お父さん」

 親子会話が横で行われている
 周囲も祝福ムードなのか、俺たちを円形に囲っている
 そして、拍手を送っている
 恥ずかしくなって、離れる

「恭也殿、お主も思い出したようじゃな」
「お久しぶりです……」
「まぁ、かしこまらんかて、良いぞ……お主は大事な宝を手に入れたのじゃから
 小笠原家の至宝、祥子をな」
「お爺様!!」

 祥子の声が響く……しかし、にこやかに笑顔をして一言

「恭也よ、孫娘をよろしく頼む……
 わしや融の責任で、男の人を拒むようになった
 じゃが、恭也と一緒なら安心じゃとわしは思う……
 だから……頼む」
「はい、俺なんかでよければ……いえ、俺がやらせて欲しいです」
「そうかの?」
「はい」

 俺はそういって頭を下げる

「下げなくても良いわよ……これからは家族になるかもしれないんだから」
「確かに……あれだけ大きく出たんだから……
 もちろん結婚を前提にだよね」
「はい……祥子さんが俺を選んでくれるよう頑張ります」
「うん、それくらいの気合があるなら、大丈夫だよ
 もともと相思相愛だしね……俺は応援するから」
「もちろん、わしもな」
「あら、私もよ……」

 家族でのミニ会議が終わり……
 俺と祥子は山百合会の面々と話す事となった
 俺の身の振り方は少し問題になったが、俺は多分こちらに引っ越してくるだろう
 そして、社会、司法など勉強をするだろう……経営なども

「おめでとう、祥子」
「お姉さま」

 水野さんに言われて、嬉しそうにする
 祥子は笑顔の方が綺麗だな……俺の好きな顔だ
 すねてる顔とかも可愛いが……頬を赤くしたり

「貴重なもの見れたしね」
「本当ね……照れて赤くなるところなんて、初めてみたわ」
「うんうん……祐巳ちゃんにとっては、辛いかもしれないけど」
「あうっ、でも、お姉さまが選らんだのなら、私は……」
「祐巳、姉妹なんだから……そんなにかしこまらないで
 それに、まだ結婚をするわけじゃないから……」
「そうですよ……」

 そういって、みんなして、微笑みあう
 お互いのことを考えて……そして、祝福をする
 マリア様をメインにカトリックの方たちだったと
 リリアンという所がそうらしい……
 そして、パーティを楽しむのだった
 俺は祥子と共に……







 その後、俺は翠屋で働きつつも、小笠原家に行っては勉強をして
 祥子の手助けになるようになるのだった
 膝の調子も良いので、そのままボディガードも受ける
 お金は入らないが、男避けにもなるので
 祥子の卒業後、俺と祥子は一つの絆を作る
 それは……国に保障され、お互いに助け合い、一緒に居るという物だった










 おわり












 あとがき
 早婚か?
 シオン「って、そっち?」
 恭也は年齢的に問題ないから、いいか
 ゆうひ「って、聞いてる?」
 ん、ああ……でもさ、早婚だね、祥子様
 シオン「だね……って、書いてるし」
 当たり前でしょうが
 ゆうひ「って、み〜ちゃんに何か言わなくていいの?」
 あ、み〜ちゃん、これ、渡しておくわ……
 シオン「なに? それ?」
 秘密だ……ちなみに先ほどのお前らの食事に混ぜた
 ゆうひ「何を混ぜたのって……体が熱い!」
 シオン「何で!?」
 確か、アポトキシン何たらとかいう薬
 ゆうひ「なっ!!」
 運がよければ生きてるって
 (シオンとゆうひの体がちぢむ)
 シオン「元にもどちぇ〜〜」
 無理言うな……それ治療薬できてないんだから
 ゆうひ「でも、うちたちで元にもどれないって」
 あはは……効果あるんだな……便利便利
 シオン「殴ってもいい?」
 ゆうひ「というか、うちら生まれた当初に似てない?」
 一応最初は4歳くらいだからな……
 シオン「元にもどちぇ〜〜〜」
 殴りかかるなって……
 ゆうひ「シオンちゃんが悠々と抑えられてる……魔力も使えないうちらは普通の人?」
 ま、そうなるよ……ほら、シオンも諦めろって……
 シオン「治る方法あるでしょ?」
 一応ね……
 ゆうひ「まさか?」
 直死の魔眼……薬の効果を殺せばいいんだよ……ちなみに出来るのは?
 シオン「遊び人!!!?」
 そういうこと……ま、フルな状態だから、しばらくちびっちゃくなっててね
 ゆうひ「おにだお〜〜〜」
 ま、許せ……浩さんには元気で居てもらいたい心だ
 シオン「実際はSS欲しいだけじゃあ」
 ま、まさか、そんな
 ゆうひ「今度、マリとらのSSで、祥子様end後を書いて欲しいとか」
 が〜〜〜ん、そんな風に見られてたんだ
 シオン「違うの?」
 ち、違う
 ゆうひ「まぁ、元に戻るの待ってるから」
 ありがとうな……早めに頑張るよ
 シオン「でわ、またでちゅ〜、何で私だけこんな目に」
 ゆうひは普通形状で生まれたからな
 ゆうひ「ほなね〜」
 でわでわ、またです〜(^^)ノシ



遊び人さん、投稿ありがとう!
美姫「危ない薬もありがとう!」
飲まないの?
美姫「飲んでも良いけど、それでも浩よりも強いわよ?」
……そう言えば、そうだったな。
いいや、飲まなくて。
祥子さま〜ラブ〜。本当にありがと〜。感謝、多謝。
美姫「お礼に何か書かせないとね」
……が、頑張ります。
美姫「では、そういう事ですので、またね」
ではでは〜。



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