とらいあんぐるハート×マリア様はみているSS









設定……
恭也は三薔薇を知っています(以上)
恭也が高校3年生の秋頃だと思ってください
一応オールエンドで完治してます(何ていうか適当だよなぁ)
というわけでレッツラゴ〜(ちょっと頭が飛んでます)







『薔薇は優雅に咲き誇る4』









 脱いでといわれた服を脱ぐ……白かったシャツは赤くなり
 黒い周りで覆われていたスーツが脱げた部分からは赤いものが見て取れる
 ちょっと削れていたのか……ふむ
 と、彼女たちに上半身を剥かれる

「見ていて気持ちのいいものじゃないですよ」

 そう言って、俺は服で体を隠そうとするが
 彼女たちの手に阻まれる

「これが貴方のしてきたことなら誇りに思うべきだと私は思う
 何も出来ない薄っぺらな私だけど、他人の心配や世話を少しくらいなら出来ます」

 蓉子さんがそういって俺の出血部位の汚れを落とすために水をかける

「汚れは無いと思いますけど、一応ですので、少ししみるかもしれませんが
 許してください」

 そう言って手当てをしていく
 その手際は悪いという事もなく、そつなくこなしているという感じだ

「ま、恭也くんの怪我の跡を見て、気持ちのいいものじゃないって意見もあるとは思うけど
 私は好きだよ……これらは全て恭也くんの証みたいなものだから
 守ってきた証、修行の証……違う?」

 江利子さんはそういって笑顔で俺の傷の1つを指先でなぞる

「だから、私達の前でくらいは気にしないで良いよ」
「ありがとうございます」

 俺はそう言うと、うんうんと頷く江利子さん
 聖さんは蓉子さんのお手伝いをしている……祥子さんも混じっているのだが

「祥子、その綿とって」
「はい、お姉さま」
「ありがとう」

 血を拭い取り、傷の部分の血は全て取り除かれた

「ま、確かに傷は気持ちのいいものじゃない……
 でもさ、恭也さんは恭也さんでしょ……なら、良いじゃない
 私は、そこも含めて好きって事なんだから
 それに怪我してても、してなくても好きになってたと思う
 だって、恭也さんはこんなにも優しいじゃない」

 聖さんはそういって、俺の頭を撫でる
 座ってるだけにいい感じで弄ばれてしまう
 膝をついて俺の怪我を治療をしてる、2人を置いて江利子さんと聖さんは俺の頭を撫でる

「頑張ったのは認められる……
 確かに裏方みたいなお仕事で大変だとは思うけど
 それでも、私達は認めてる
 祥子も、聖も、蓉子もね」

 そういって、江利子さんは微笑みを深める
 と、俺の頭をぎゅむっと抱きしめると

「大丈夫なんだから、壁作らないの」
「へっ?」
「あ、やっぱり江利子も気づいてるね……
 恭也さんはさ、無意識だけど何のためかは分からないけど
 それでも、人と深く関わらないでおこうと心がけてるところがあるんだね
 だから、私達くらいは許して欲しいな〜
 だって、私達は恭也さんを心のそこから好きなんだから」

 聖さんたちは俺を見て、楽しそうに笑顔を浮かべる
 直接的な言い方に俺はどぎまぎと皆を見てしまう
 照れているというのも当てはまる
 ただ、恥ずかしさが先立ち、真っ赤だろうと思う

「かあいいんだ」

 頬をつんつんと指で押される

「治療はコレで良いですか?」
「ええ、十分です……少しいたみが走りますが
 大丈夫ですから
 パーティに戻りましょう」

 俺はとりあえず、目を見て言い切った
 顔を見ると恥ずかしいからだ
 立ち上がって蓉子さんと祥子さん、江利子さん、聖さんにお礼を言う

「じゃあ、行きましょうか」
「ええ」

 そして、それぞれ頷いて返し、歩き出す
 4人の女性と歩くのは初めてじゃないか?
 まぁ、周りにも女性というよりも忍や神咲さん、美由希などと話したりするが
 女性限定で言うと、かなりきわどい所だ
 あの女性陣とは違う、輝きを確実に持っている4人
 リリアンという学園で育てられている純粋培養のお嬢様だ
 俺には考えの及ばないところだ
 そんな方たちと知り合いになれて、仲良くなったのはたまたまだろう
 それに、空港で待っているとき、誰かが困っているときに助けただけだ
 それだけ……彼女たちには俺の印象が濃く残ったと言える

「ややっ、やっと来たね……こちらが高町恭也くんだ
 小笠原家の家系の大助けをしてくれてる1人だから、無礼は無いようにね
 それから……彼には家の娘、祥子とその友達や学友、姉妹を任せようと思っている
 以上だ……でわ、パーティを続けてくれたまえ」

 マイクを司会の人に渡して、融さんは俺の方に来る

「ふぅ〜、これで、君らが抱きついていた説明が終わった」
「あの、その説明ではとても危険な可能性を秘めてる気がするのですが……」
「大丈夫だよ……下手なことをしなければいいんだ
 それに、恭也くんは信頼できると僕は思っている
 それに、すでに4人の女性を確りとキャッチしてるんだ、大丈夫だよ
 彼女たちの目ほど信じられるものはないさ」

 そういって、司会からマイクを奪い取り、俺に手渡す

「ちょっと自己紹介くらいはしてね」

 マイクを俺の手を上げて向けられる

「高町恭也です……色々な所で、祥子さんのお姉さんである蓉子さんと知り合いになり
 その関係で、聖さんと江利子さんとも仲が良くなりました
 あまり学は無いですが、ボディガードの端くれです
 ですので、よろしくお願いします」

 俺は頭を下げる……祝いを兼ねた拍手が送られる
 最初に贈ったのは奥に居るお爺さんだった
 誰だろうと思ったが、雰囲気が他の人とは違うし、周りに囲っている人も違う
 確実に俺の方面の人

「ありがとう……さてと、お父様、どうかしたのですか?
 普段なら忙しいから駄々こねて出てこないのに」
「なぁに、たまにはの……清子さんから面白い殿方が祥子と一緒に居ると言われれば
 来るに決まってる……で、その男がそうかと思ってたら
 丁度自己紹介を始めおったところじゃから聞いてたんじゃ」
「で、どう思いますか?」
「腹を割って話せるいい相手という所じゃの
 士郎に面影が似ておる」

 俺はその言葉に目を見張った

「士郎って?」
「不破士郎じゃ……小太刀二刀を使い、わしらを守っておった
 まぁ、それでもちょくちょくじゃがな……というより、たまにじゃ」
「……父さんが……そうですか」
「?? 父さん? 苗字が違うようじゃが」
「俺の旧姓不破なんです……父さんが再婚して、俺の今の姓なんですよ」
「なっ!!! じゃあ、お主が……」

 そう言って俺をじ〜と見る

「確かに面影がある……士郎と思えるほど仕事には真面目で確りと真の通った目
 わしには彼の者が亡くなったと聞いておる……悲しかったじゃろうに」
「いえ、でも、ありがとうございます
 父さんのことで胸を痛めてくださって」
「いや、あのものにはお世話になったからの……
 それに、一騎当千の強さを誇る力と誤らないで居る姿はまぶしいものじゃった」

 そういって、俺の頬を撫でる

「よく、無事に育った……それと、孫たちの事を確りと頼むぞ」
「はい」
「さ、わしは仕事に戻る……会えるだけ会えたんじゃ
 また会える機会はあるじゃろう……恭也くんなら何時来てくれても構わないわい
 だから、またな」
「はい」

 そして、握手をしてお互いに別れる
 もっと強くなって、お爺さんを守れるくらいまでにならないと
 父さんの背中が少しだけ近づいた気がする

「でも、お爺様と恭也さんのお父さんが……お知り合い」
「いや、僕もそれはさっき知ったばかりだよ
 士郎の子供が生きてるなんてね……調べていて、この人を紹介したというリスティさんから
 無理やりに聞き出したんだよ……家までね」
「じゃあ、話してくださったと」

 後ろからそう声が聞こえる
 かあさんだろうな……迷惑になるから話さないようにと言ったのに

「さてと、恭也くんはしばらく僕と一緒の方が不便ないから
 祥子と江利子さん、蓉子さん、聖さんたちは一緒に居てね
 恭也くんの迷惑かけたくないんでしょ
 それに牽制になるし」
「お、お父様!!」
「おじ様、いきなりそんな……それに、恭也さんが選んだ女性だったら」
「そうは言うけど、動く気は無いようだけど」
「…………それは、その……」
「ま、いてたほうが良いよ……
 こういう時に知り合いになったほうがとくという時もあるんだから」

 そう言って融さんの所から俺へと人が来る
 男の方で、ボディガードの方や父さんの知り合い
 更には、他のパーティに出席していた客が幾度と無く俺と言葉を交わす
 何気ない挨拶や、娘を紹介させてくれなどというとても困ったものまでさまざまだ
 しかも、その話が出ると、後ろに居る彼女たちの視線が恐い……
 コレが嫉妬というものらしいが……俺にとっては可愛らしいものにも感じた
 ちょっとしたことでふて腐れてしまうというよりも、む〜と唸っている
 そして、自分の表情を一生懸命にしている様子……
 自分のちょっとしたあさましい行動を恥じているところなど、やはり優しいのだと再度実感する
 俺とは違うよな……

「はじめまして、松平瞳子です……お姉さまの妹みたいな感じかな?
 恭也さんは、どちらからいらしたんですか?
 その、初めてのようなので……」

 頬を赤くして、髪の毛をロールにした女の子が声をかける
 何ていうか、お姫様みたいだ
 仏蘭西人形というのが一番似合いそうな子だな
 こう、ひらひらとした服を着せたら可愛いかもしれない
 なのはも似合うから、彼女も似合いそうだ

「ええ、こういうパーティには初めてですね……
 祥子さんとも今日初めて出会いましたし、此処で知ってるのは
 小笠原融さんと奥さんである清子さん、水野蓉子さん、佐藤聖さん、鳥居江利子さんくらいですよ
 多分、お爺さんも知ってるのだろうけど、あまり会った記憶が無くて……
 だから、知ってるといわれたときは驚いてしまいました」

 会ったことあったかなぁと密かに考えてるくらいだ
 多分、どこかで少しだけ話したりしていたのかもしれないし、朝とかなら分からなくも無い
 あの時は祥子さんに会うこともなく、父さんについて回っていたし
 と、瞳子さんが此方をポーと眺めている
 どうかしたのだろうか?

「瞳子、どうかしたの?」
「い、いえ、何でもないです、お姉さま」
「そう……あまり恭也さんに迷惑かけないようにね」

 祥子さんと仲良く話す様子は姉妹にも見える
 ふむ、こういう様子を見せてもらえるというのは初めてだな……

「あ、やっと見つけた」

 ぬっと現れる柏木さん……俺は距離をとる

「こらっ、逃げるな」
「いえ、あの、俺はそっちの趣味は無いので……」
「大丈夫、慣れれば変わるものだから」
「慣れたくないんです」

 俺はそういって魔の手から逃れていく
 と、俺を庇う女性が4人……蓉子さんと江利子さんと聖さんと祥子さんだ
 増えた!!

「柏木、嫌がる人間を襲うのは良くない!」
「それは君が言うかい? 君だって、嫌がる人間、恭也くんに抱きついてるじゃないか」
「あれは、嫌がってない」
「どうなんだい、恭也くん?」
「まぁ、あまり抱きつかなければいいかと……それに、嬉しそうなので
 無下に断ったり、のけたりするのは悪いかと思って」

 俺はそう言うと、後ろからぼすっと俺に抱きついてくる人が……

「う〜〜、あったかです」

 瞳子ちゃんだ
 と、俺は10個の目から出る視線に刺される
 というより、皆さん、その睨みつけるは良くないですよ

「瞳子、何してるのかしら?」
「え、あっ」

 慌てて離れる

「さ、如何いうことか説明してもらおうかな? 瞳子ちゃん」
「えっと、その、あまりにも気持ちよさそうに踊ってたから、ど、どんな感じなのかと」
「じゃあ至福の表情は何かしら?」

 蓉子さんの口撃……何というか、全員言葉達者な上に恐い

「だ、だって、お姉さまが惚れるお方ってどんな方だろうって気になるし」
「あら、それは貴方には関係の無いことじゃないかしら」
「う〜〜、そうなんですけど、その気持ちよかったし……」
「それくらい抱かれたのだから知ってます」

 はっきりといわれると、困るのだが
 ほら、視線が増えた……しかも、抱かれたというとおかしなイメージまで……

「ダンスで抱いただけですから」

 俺は周りに言い訳するように言う

「確かに少し出てましたけど、あれはちょっとガラスが弾いて腕に当たったのを手当てしていたからです」

 銃弾がかすったとはさすがに言わない
 あれは、黙っているほうが無難だ
 と、周りの人も納得したのか、耳を違うほうに向ける
 俺がその説明をしている間に、5人はヒートアップしている

「だから、誰を選ぶかは恭也さんの選択であって
 私達は彼が迷惑にならなければ、何をしても大丈夫なの」
「それは分かってますけど」
「なら、迷惑になるようなことを急にしないの……それは聖も言えるけど」
「えっ、私まで……まぁ、否定はしないけど、でも、江利子だって」
「うわっ、私は、違うわよ……それに、それだったら柏木さんの方が問題では」
「「「「そうね」」」」

 5人の意見が一致して、柏木さんを見る
 すると、柏木さんは逃亡が無難とか思ったのか逃げた
 というよりも戦術的撤退をした……それが逃亡なのだが
 敵前逃亡というわけでも無いので大丈夫だろう
 5人は視線を合わせたまま何も言わない

「う〜ん、面白いね」
「融さん、何とかしてくださいよ……たきつけた本人なのですから」
「ん〜〜、断りたいかな……彼女たちは本気で君が好きなんだ
 それは紛れも無い事実だし、俺から見ても君はいい人だ
 まぁ、無意識で女性を落としていくという
 かなり困った性格をしてるけどね」

 そういって、俺の近くに来た人と話す
 その人は俺に用事があるのか、話かけてくる

「はじめまして……ふむ、確かに融がいい奴だと言うのが分かるよ
 いい人だ……自分の目にも君はいい人だと思う
 は〜、こんな子が娘の婿になってくれたら安心なのに……」
「あははは……やはり考えることは同じですか?」
「確かに親同士の許婚は分からなくも無いが、やはりな……幸せを願ってるんだよな」
「それが親って者だ……まぁ、ほら、一杯」

 そして、お互いにグラスを乾杯と上げる
 誰か分からないが、俺もジュースを上げておく
 酔っ払うわけにはいかないので、お酒は飲まない
 一応、仕事だし……リスティさんに申し訳がなくなるからだ

「って、恭也くんはあの4人の中で誰が好みだい?
 千差万別の女性の中ではえりすぐりだと思うのだけど……
 家の娘も入れていいんだけど、ちょっと劣るのでね」
「いえ、どの子も綺麗だし、可愛いし、魅力あふれる人たちだと思いますよ」
「ほ〜〜、という事は全員に手を出したいと……」
「はっ?」
「いや、だから、全員を抱いてしまいたいと?」
「何の会話ですか?」

 俺は意味が分からず首を横にかしげる
 と、男の人は俺の耳元で、言い切った

「だから、夜のお相手だよ……違うのかい?」

 俺は顔が真っ赤だろう
 熱い

「およっ、もしかして……君はそういう経験はまだだったかな?」
「そうみたいだね……初々しい可愛い性格だね〜」
「ふむ、だが、大賛成だね……これは」
「むっ、君には負けられないな」

 一企業というより大企業の社長とかの話じゃないな
 というより、俺はどうなるんだろうと思っていると……

「だから、恭也さんはロリっ娘に興味なんて無いわ」
「いいえ、恭也さんなら姿形にとらわれないで、愛してくれます」
「まぁ、その意見は賛成だけど、中学生はダメだって……」
「そうね、だから、貴方はダメよ……」
「うう〜〜〜〜、でも、いいじゃない!! 恋は人を強くするんだよ」
「人じゃなくて、乙女よ……まぁ、私達は純潔の乙女ですけどね」

 いや、んな会話をパーティ会場でしないで欲しいものだ
 俺を取り合ってる関係みたいじゃないか……ん?
 取り合ってるのか?
 まぁ、そのあたりは良く分からないが……

「しかし恭也くんは鈍感だね〜」
「うっ、見ず知らずの人にまで言われるなんて」
「あ、自己紹介が未だだったね……佐伯博一って言うんだ
 佐伯レコードの社長をしてるんだよ」
「そうですか、初めまして」

 そういってお互いに握手する
 って、佐伯社長ってことは……

「あの、もしかしなくても沙絵さんのお父さんですか?」
「あ、沙絵しってるのか? あの子活発だから、よく動いてるだろう
 まぁ元気なのがとりえでいいことだよ……って、何で知ってるんだい?」
「クラスメートです」

 俺はそう言って頭を抱える
 何で気づかないのだろうか? よく見たら目元とか少し似てる
 ああ、お父さんに少しだけ似てるなどと忍と話していたのを思い出す

「むっ、何で沙絵はこんなかっこいい奴を置いておくんだ!! これはちゃんと言っておかないと」
「いえ、言わないで下さい……」
「あ!!」

 何かを思い出したかのように、手をぽんと合わせる

「そっか、君が、あの高町恭也くんなのか? 同姓同名いないよね?」
「ええ、クラスには居ませんが」
「そっかそっか……う〜ん、何ていう偶然、いやコレは必然かもしれないね
 うん、うん、よし沙絵と仲良くなったらよろしく頼むよ
 あ、もちろん、襲ってくれても俺は構わないから」
「そういうのは、沙絵さんに悪いですよ」

 そういうと、佐伯社長はにっこりと笑い

「ま、そこも君のいいところなのかもしれないね」

 そして、佐伯社長と融さんは会話を再開する
 俺は祥子さんたちを見ながら、周りを警戒する
 先ほどの騒ぎが終わり、みんなの気が緩んだときこそ危険なのだ
 だからこそだ
 と、俺は祥子さんたちの方に行く
 やはり、そろそろ止めないと……

「あの、注目してるみたいなので、この辺で止めたらどうですか?
 俺は、まだ誰かを選んでませんし、来るもの拒まずというタイプの人でもないと思ってます
 ただ、独占欲が少し強いかなと思ってますが……」
「だったら、問題なし……だから、それぞれのアピールをしていって
 誰が恭也さんを落とすかだって言ってるじゃない」
「聖のいう事がもっともね……ま、聖は女性に走った人だけど」
「人聞きの悪い……愛しい人を愛しいと言わない方がダメよ
 だから、男女というよりも人という事……男性でも女性でも、好きだと思ったり
 愛しいと思うのは自由なんだよ……栞は私のことを思って分かれた
 それは道徳とかじゃなくて、自分のせいで私が壊れるのが嫌だったからだと思う
 だからね、恭也くんは変わりじゃなくて愛しいと思うんだよね〜」

 そういって前から抱きつく
 むっ、いきなりだったから、避けられなかった
 まぁ、ダイブを避けるというのは危険なのでしないが

「ああ〜、ずるい、私も」

 江利子さんも抱きついてくる
 そして……腕には蓉子さんと祥子さんだ
 後ろから瞳子さんに抱きつかれる
 むっ、動けないな

「あの、動けないので、離れてもらえるとありがたいのですけど」
「そうですね、すみません……張り合ってしまいまして」
「いえ、男としては嬉しいものですから」
「なら、いいんですけど」

 そして、その場はとりあえず、離れて、そろそろお開きの時間となっていた
 時間はすでに9時……そろそろ終了を迎えないと明日の仕事に差し支えが出てくるからだ
 まぁ、そのあたりを見越しての采配なのだろうけど……

「でわ、俺は着替えてきます
 江利子さん、蓉子さん、聖さん、この後、お願いします」
「ええ、任せてください」
「はい」
「じゃあ、後でね〜」

 そういってドレス姿で手を振る3人と別れて、俺は部屋に戻り着替えるのだった
 後ろから、ちょっとした喧騒が聞こえるが、俺にはよく聞こえなかった
 廊下を曲がったからな……










 つづく










 あとがき
 ん〜、終わらない
 シオン「終わらそうと思って書いてないからじゃない」
 ああ〜、そっか……何かこのネタって面白いから
 ゆうひ「リリアン女学園、孫居ないのに曾孫居る対決みたいな」
 ああ、瞳子ちゃんね……確か、中学3年生
 シオン「……さすが恭也……中学生だろうが、幼稚園児でも落としてしまいそうだ」
 まぁ、未来で大学生とかでちょっとした微笑を見せて、奥様方のハートをゲッチュとか
 ゆうひ「幼稚園児がたまたまきてて泣いてるのを笑顔でゲッチュとか」
 シオン「女性から女子までの幅広い年代層の心をゲッチュとか」
 まぁ、ありえない話じゃないな……黒髪の好青年、しかも一途だろう
 ゆうひ「確かに愛されるなら恭也から愛されたいかな……守ってもらえそうだし」
 ま、確かにそれはいえるかな……でも、男だとたまにそうやって守りたいという願望と
 シオン「守ってもらいたい願望が拮抗することもあるんだよね」
 恭也はどのパターンって聞かれると微妙なんだけどね〜
 ゆうひ「でわでわ、また〜」
 やと次は勉強に行ける……でも、高校3年生の問題……ヤバイな
 シオン「大丈夫なのかしら」
 ゆうひ「本当に」
 でわ、また、ほなね〜(^^)ノシ



頂きものの部屋へ戻る

SSのトップへ



          


inserted by FC2 system