とらいあんぐるハート×マリア様がみてるSS







簡易設定……
恭也は志摩子と知り合いです
藤の花の妖精として覚えてます
ただ、一応名前なども覚えてるが、相手のことを考えて
美由希らには『藤の花の精』と説明しています
それと、本編見れば分かるけど付き合ってます








『白き薔薇は優雅に咲き誇る』








「はぁ〜」

 ため息が自然と漏れる
 最近になって彼女との間に溝が出来た気がしてならない
 年上としては、出来るだけ包み込みたいのだが……
 どうも、彼女の良いようにされてるように思う
 縁側に座って、夜空を見上げる
 此処は海鳴ほど星は見えないな……

「恭也さん」
「志摩子……どうかしたのか?」

 俺の隣に座る志摩子
 まぁ、お嬢様みたいな感じで、とても綺麗な彼女
 ちなみに此処に着てるのもほぼお忍びだ

「でも、大丈夫なのですか? これだけ此処に来られて」
「……何かあっても絶対に志摩子を傷つけないと決めてる
 ただ……志摩子が俺以外の人に向きそうで恐い」

 俺はそういうと志摩子は意外そうな顔をこちらに向けていた

「……なんでそう思うのですか?」
「最近、帰りも遅いし、俺のことなんてどうでもいいのかなぁと」
「夏休みから大分きてますけど、それを心配されてたんですか?」
「ま、まぁ……その、そういう事です」

 俺は如何ともいえず、そのままうなずくように言った
 すでに俯いてるが……頬が熱い

「ふふっ、私の方が心配してると思ってたのに、お互い様だったんですね」
「え?」

 俺は不意に顔を上げると、志摩子が俺の腰に手をまわす
 そして、俺に体を預ける……

「あまり甘えたら恭也さんの迷惑になるかもしれない
 恭也さんはこれだけかっこいいのだから、妹みたいに思われてるんだと
 それに、あの言葉も多分私を心配しての言葉だと思ってましたから」
「……志摩子、俺はああいう冗談とか嘘は嫌いだ」
「じゃあ」
「全く……俺のあの一大決心がコレだと心配だな」
「……それって、でも、私は年下だし、祥子さまほど綺麗じゃないし」
「何を言うのかと思えば……俺は志摩子が好きだといっただろう
 他の誰も、そういう目で見た覚えは無いぞ」
「でも、護衛の時は?」
「ま、あれは許してくれ……」

 俺はそういって志摩子を抱き寄せる
 心配なのか、俺の胸に頬を寄せる

「あったかい」
「ま、生きてるからな」
「もう……ね、恭也さん、1つだけ恭也さんにお願いです」
「??」

 首を横にかしげると、志摩子は俺をちらりと見る
 上目遣いで俺を見ている

「絶対に死なないで下さい
 浮気とか、誰かをほかに好きになったとか
 それだったら許せそうですけど、死なれたら
 私は、私は……」
「大丈夫だ……安易に死を選ぶようなことはしない
 それに……志摩子を残して死ぬわけには行かないし」
「??」

 志摩子は不思議そうに首を横に向ける
 俺はそっと彼女の頬に手を当てると

「自分の愛しい人を置いて死ぬとどれだけ悲しいか知ってるからな
 だから、志摩子と俺の生活を護衛者には悪いが守る
 それに……此処で一緒に暮らしても良いし」
「……お父様が許可を?」
「まぁ、あの人、最初から反対しなかったし」
「恭也さんはいいのですか?」
「俺は……一緒にいたいと思える女性と一緒なら、どんな苦難も乗り越えると言った
 ならば、俺は彼女と同じような歩みになるのは当たり前だと思うが」

 志摩子は嬉しそうに俺に抱きつく

「そうでした」

 志摩子は思い出したように、俺から離れて、俺の隣に座る
 彼女は膝上をポンポンと叩く
 寝ろって事か?

「寝ろって事か?」
「はい」
「じゃあ、失礼して」
「どうぞ」

 彼女はそう言って俺を膝上に乗せる

「髪の毛さらさらですね」
「そうですか?」
「それに、鼻筋とかも通ってて、やっぱりかっこいいです」
「あまり見ると見飽きますよ」
「恭也さんの顔を見飽きるなんて無いですよ……
 で、横向いててくださいね
 ついでに耳掃除もしちゃいましょう」
「いいのか?」
「ついでです……恭也さんは自分でやってしまいますから」

 むっ、確かにそうだが……
 まぁ、いいか

「くすぐったかったら言ってくださいね〜」
「分かった」
「光の加減とか微妙なので、一応、ペンライト持ってきました」
「色々あるんだな」
「まぁ、此処は縁側ですから」

 そういいながら、耳を掃除してくれる
 彼女の吐息が俺の耳に当たったり、聞こえたりする
 何ていうか、ドキドキしてきた
 しかも、彼女がかがむので、そのむにむにと当たってるのだ
 意外とあるんだなぁ

「はぁい、反対ですよ〜」

 何時の間にやら終わっていた
 俺は、もう片方をしてもらうために、ひっくり返る
 そこには、おじさんが指をくわえてドアの隙間から見ていた
 俺が固まってる間、志摩子は気づかずに掃除していく

「うっ」
「あ、ごめんなさい」
「いや、大丈夫だ」

 そういって、幾度か耳掻きでかくと、終わりを告げた
 俺はふと良いことを思いついた

「志摩子、ついでだから、志摩子もしよう」
「はい?」
「というわけで、ここ」

 俺は一度起き上がり、座ると膝上をポンポンと叩く
 志摩子は顔を真っ赤にすると

「えっと……その、お願いします」

 志摩子がそう言って、耳掻きを渡してくれる
 何ていうか、共同作業みたいだな

「あまり上手くないかもしれないから、そのときは許してくれ」
「はい」

 緊張してるのか手先が少し震える
 大丈夫……怪我さえなければ平気だ
 そして、俺は真剣に掃除していく
 流石に綺麗だ……小さな耳たぶといい、その横顔
 髪の毛がさらさらで髪の毛を手で抑えてるのだが、それすらも流されていく
 何ていうか、気持ちいい

「ふぅ〜」
「きゃっ!!」

 耳を抑えて志摩子は俺を睨む感じで見る

「何を?」
「ああ、耳を掃除し終わると『ふぅふぅ』ってしないのか?
 俺はよくなのはにはしてたのだが」
「なのはちゃんに?」
「あの子は意外と確りしてるが、幼稚舎くらいまでは俺も面倒みてたから」
「……まぁ、いいです
 じゃあ、もう片方お願いしますね」
「ああ」

 そして、再度同じ事をする

「恭也さんの匂いがする……」

 ドキッとするようなことを言われてしまう
 多分、男の匂いだろう
 あまり気にすることないだろう

「石鹸とちょっと恭也さんの汗の匂い」
「嬉しそうですね」
「こうやって抱きついても、あまりしない汗の匂いですから」
「くさいと思うので、あまり」
「いいんです……恭也さんですから」

 意味がわからないんだが
 それに後ろが2人ほど増えてないか?
 俺はそんなことを気にしながら、掃除を終えて、息を吹きかける

「んんっ」

 ちょっとぴくっと震える
 俺は周りに聞こえないように小さな声で志摩子にささやいた

「感じたか?」
「恭也さん!!」

 横目の怒った顔で俺を見る
 俺は微笑みを浮かべただろう

「悪かった……だが、そろそろ起きて、ふすまのところ見てごらん」
「襖?」

 そういって、志摩子は起き上がり、襖を見る
 固まった……
 うむ、面白いな

「お父様、それに、お姉さまに……」
「ま、それについては俺のせいじゃないぞ」
「……恭也さん、見せ付けちゃいましょう」
「いいのか?」
「いいんです……」

 志摩子はそういって俺の頬に手を当てて、そっと自分の唇を寄せる
 『お姉さまもキスをよくしてるようですからね』などと微笑んでいたが
 妹が目の前で男にしてるのはどう思うんだろう?
 『お父様は大丈夫だろうし、もう1人も信用のおける方ですから』
 前、会った時にそんなことを言っていたな

「わっ、すごっ」
「な、長くないか?」
「……(真っ赤)」

 聖さんと小父さんは、何か呟くがもう1人は何も言わない
 どうかしたのだろうか?
 ただ、志摩子がつ〜と俺の唇をなぞる
 目で軽く合図をして、俺は志摩子の肩を寄せて、一気にむさぼった

「んんっ!!」

 志摩子の目が見開くが、体をすぐに俺に預ける

「わわっ」
「って、長い!!」

 や、小父さん助けないのですか?
 聖さんも妹が大変だというのに……

「んんんっ」

 志摩子は息苦しそうにしてるが、すぐに順応して舌を絡ませる
 お互いに、唇の中ではくちゅくちゅとみだらな音が立つ

「んあっ、はぁはぁ」

 離れると、唾液の橋が出来ている
 つ〜と流れそうになるのを、お互いにまた繋がることで、抑える
 お互いの唇に塗り、そのまま再度離れる

「わっわっ、わっ」

 聖さんは壊れたか?

「……(呆然)」

 小父さんは俺達のに驚いてしまったようだ

「(ぷしゅ〜)」

 刺激が強すぎたらしい

「うふっ」

 微笑みを浮かべてるが、その目には妖艶さが宿っている
 うむ、此処だと問題だと思うぞ志摩子

「恭也さん、行きましょう」
「どこに?」
「2人の部屋ですわ」
「って、何時の間に2人の部屋が!?」
「私の部屋ですよ……急に来てらしたので
 客間の準備間に合いませんでした」
「すみません」
「というわけで、一緒に寝ましょうね」

 そういって、3人が見ている襖でなく、違うほうから部屋を出る
 廊下で残された3人は大丈夫なんだろうか?
 志摩子って絶対悪戯好きだよな

「恭也さん、ずっと一緒ですよ」
「そうだな」

 そして、俺と志摩子は眠らずの夜を迎える













おまけ

 朝方に廊下を見ると、真っ赤になってる聖さんと乃梨子さんが発見された
 小父さんに至っては……居間で酒をかっくらって寝たようだ
 一升瓶を抱いて寝ている
 志摩子は、朝のお風呂へと入ってる
 ちょっとふらけてたのが心配だが、やはり激しすぎただろうか?

「恭也さん、けだものです」
「志摩子もおねだりしてただろうに」

 その後、朝早くからちょっと頑張ったのは秘密だ
 ただ……声が響いてるかもしれないと密かに考えるのだった

「恭也さん、朝ご飯一緒に作りましょう」
「そうだな」

 そして、2人で一緒に朝ご飯を作るのだった
 新婚さんみたいだよなといったら、志摩子は照れていた
 可愛い志摩子に頬にキスしたら、危うく包丁が刺さりそうになってしまった
 恋人に刺され怪我って言い訳がしずらい……
 その日の昼まで3人が起きる事は無かった
 志摩子は山百合会があるとかで出かけたので、
 3人が起きるのを居間で待つのだった











 おわりんしゃい











 あとがきという名の言い訳
 まぁ、これね、恭也20歳くらいで、志摩子2年ね
 シオン「で、どうしてバカップルしてるの?」
 ん〜、何でだろう
 ゆうひ「しかも、気づいててもやめない恭也」
 悪戯心レベル3を入手みたいな
 シオン「あのね〜」
 でも、2人とも初心だね〜
 ゆうひ「聖と乃梨子は好きなんじゃないの?」
 まぁ、白薔薇姉妹は結構お気に入りだけど
 シオン「じゃあ、何でそうなの?」
 いや〜、姉妹仲を悪くする、悪魔男恭也みたいな
 ゆうひ「というより、妹に負ける姉聖みたいな」
 スラりん「慕っている人がすでに他人に奪われ尚且つ、すでに大人な関係とか」
 八雲「小父さんかわいそうに……」
 ……なぁ、スラりん、八雲、何で居るんだ?
 スラりん+八雲「出番が無いから」
 ……悪かった
 シオン「謝ってもだめでしょうに」
 ゆうひ「そういえば、八雲って何で八雲なの?」
 幼い頃に無くなった名前を付けてた鳥
 スラりん「もう、居ないのか?」
 ああ
 八雲「悲しくないのか?」
 悲しいけど、その悲しさは忘れると、他のを殺しても気にしなくなりそうだからね
 シオン「意味がわからないわ」
 動物を殺して、少しでも悲しいと思える心を忘れたくないだけ
 ゆうひ「なるほど」
 と、今回はこれで〜(続編要るかな?)
 八雲「お世話になってるんだから、何か送ったら」
 そうだよなぁ
 スラりん「じゃあな〜」
 ゆうひ「でわ、また〜」
 ほなね〜(^^)ノシ(こういうバカップル仕様のなら幾つか作れますけど)



バカップルは見ていて面白いです。
美姫 「他にも幾つか作れるらしいわよ」
これはお願いしないとな。
美姫 「そうね。遊び人さん…」
お願い〜。プリ〜〜〜〜ズ。
美姫 「さて、お願いも済んだ事だし」
はやっ!
美姫 「何よ」
いや、別に何でもないけど…。
美姫 「はいはい。それじゃあ、またね〜」
ではでは〜。



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