『しんげつのかおり』












〜蛍視点〜

 ティオレさんの言葉が私の中で、凄く大きいものとなって、力になる
 本当に優しく、綺麗な人……大人で、私がどんな人でも平等である人
 怨まれても可笑しくないのに……

「良い話ね〜」

 泣いてる桃子さん……感涙?
 まぁ、演技がすばらしいってことなんだね……うん、私もそう言う所見ならないたいな〜

「で、この人が悪戯が好きで、恭也をからかうことがとても上手なのは分かったけど」

 忍さんが私を見ている
 その目にはちょっとだけ、力が篭ってる

「何で恭也をからかうの?」
「……そりゃあ、ね〜」

 ティオレさんと桃子さんに聞くと、苦笑い

「親の務めは、子供を成長させることとからかって周囲の反応を引っ掻き回すことも含まれてるのよ」

 ……うわ〜、桃子さんが言うと凄い説得力
 何ていうか、逆らえない何かみたいな……うん、何かだ

「じゃあ、蛍ちゃんは関係無いじゃない」
「でも〜、恭也さんを元にからかうと、周りの反応がとても楽しいんですよ
 それを辞めろって、私の存在意義が……」
「どんな意義よ!?」

 怒ってる怒ってる……う〜ん、やっぱりこうやって元気なのは彼女達に似合うわ

「第一、恭也にあまりべったりしないでよ!! 内縁の妻に黙って」
「え? 内縁の妻って忍さんが?」
「そうよ」

 ノエルさんが少し眉根を寄せてる
 多分、考えてるんだね……忍さんのメイドだけど、恭也も好きだしとか色々
 大変だね〜、ロボットも

「でもそれって、恭也が認めてないと駄目でしょ?」
「そ、それはそうだけど」
「なら、余り言わない方が恭也の怒りを買わなくて済むんじゃないかな
 もし、些細なレベルで相手に恭也を取られたなんてことになったら、その言葉が問題に」

 にこっと微笑んで言う
 多分、意地悪な顔してるだろうなぁ

「ボディ的には勝ってるかもしれないけど、ノエルさんの尽くす精神や
 フィアッセさんの歌声とか、恭也が惹かれたりしたら、体の繋がりなんて、そのままぽいって」
「うう」

 あ、悩み始めた……確かにそう言う事で心象が悪くなったりしたらかわいそうだしね
 なのはちゃんと久遠ちゃんの2人は起き上がってるしいいけど
 しかし、久遠ちゃんはよく踏まれなかったわね

「たまには、違う方面のギャップを見せて、相手をがんじがらめに固めて
 そのまま婚姻届にサインと印鑑押させて、提出すれば……くくっ」
「なるほど〜、ギャップか」
「そう、たまには違う方面から攻める……何時もの様にせめては二番煎じとか言われちゃうから
 こう、甘えるとかよりも、ちょっとだけ離れて厳しい意見を言ったり」
「ふむふむ」

 メモを取って聞いてる
 何気に聞いてる人が増えてるのだけど

「後は、自分の不得意部分はなるたけしないとか」
「例えば?」
「料理とか……あまり不快感を与えても、駄目だし
 自分の得意な部分を全面に出してサポートするとか……忍さんの場合だと理系科目強いのだから
 恭也が困ってるときに助けてあげるとか、試験問題を予想して、教えるとか」
「なるほど〜」
「年下の場合はどうしたらいいのでしょうか?」

 那美さんも聞いてるのですね……というか、私の方が年下

「ん〜、そうですね……甘えるとかいうのも手ですけど
 何か手伝えること無いかとか聞いたり、相手の趣味に合わせて、見て話してあげるとか
 一緒に居るというのがポイントですよ……恭也の場合だと何もせずにお茶出してのんびりも悪くないかと」
「ほうほう」

 納得しながらメモに書いていく
 一緒に居るのがミソなのだ……それが最も重要で、必要なこと

「後は、好きな人の趣味なものを覚えておいて
 それに関するいいものを見つけたら、プレゼントというのも手堅い手かなぁ」
「例えば?」
「例えばね……ん〜、剣術が乗っている書籍とか?」
「そんなのあるの?」
「剣道の本じゃなくても、剣術に関して書いてある書物は多いよ
 中国のとか、日本のだったら、昔のものにある程度は……
 私が知ってるので、持ってるのは、坂上一刀流
 士倉無尽流、霧雨花月流とか、ちょっとマイナーなのだね……といっても、技の名前が書いてあるだけだし
 何かしてるって訳じゃない……本当に少し出てるだけ」
「へ〜」

 美由希さん、その目が光るのは怖いです
 本と聞くとすぐに反応するのですか?

「じゃあ、もっと年下の場合は」
「基本的には尽くすことかな……でも、たまに、心配をかけたりして
 やっぱりギャップかな……後は、違う恰好をして、相手を驚かしたり」
「へ〜」

 頷きながらメモを取ってる
 あの、1つだけ言わせて貰おう

「私年下で、恋愛経験も何も無いのだけど」
「はっ!!!」
「そういえば」
「忘れてた」
「ううっ、年下に相談に乗ってもらう俺らって」
「情けないやら、どうやら」

 と、落ち込んでいるもろもろ
 というか、私のせいじゃないでしょうに

「じゃあ、遠距離恋愛であえない場合はどうしたらいいんですか?」
「その人に会いたいの?」
「うん」
「大丈夫だよ、なのはちゃん可愛いし、優しいし
 きっと待っててくれるよ」
「そうかな」
「うん、大丈夫」

 恭也がすっごい渋い顔してるけど
 桃子さんは嬉しげだけどね

「私の保証じゃあ足りないかもしれないけど
 私は、なのはちゃんの恋愛が成就すると思う
 だって、久遠ちゃんも居るし」
「く〜ちゃんが?」
「そ」
「く〜ちゃんが居るとどうなるの?」
「知らないと思うけどね……稲荷神社って縁結びの神様が祭られてるんだけど
 稲荷っていうのは狐なの……まぁ、狐っていうとあれだけど
 顔が狐で体は人って感じなんだけど、丁度久遠ちゃんの子供バージョンを大人にした感じかな
 で、巫女服みたいなのを着てるのよ……
 久遠ちゃんも狐だから、きっとなのはちゃんの思いは稲荷神社の縁結びの神様まで届いてるよ」
「うわ〜、蛍さん、ありがと〜、なんかそう言われるとほっとする〜」
「うんうん」

 やっぱりなのはちゃんは笑顔が一番だ
 というか、恋愛話に乗じてって所だろうけど

「そっか、久遠なら、もしかしたら」
「那美さん」
「あ、あはははは」

 苦笑いって……

「でも、妖狐なのに、そんなの信じさせるの?」
「え、く〜ちゃんじゃあ駄目なの?」
「そんな事無いよ……だって、稲荷神社の稲荷も元は妖怪みたいじゃない
 それが、神様に祭られるってことはいいことをしたからだよ……私たちが勝手に思ってるだけみたいなものだけど
 それでも、妖怪全てが悪いことをするわけじゃないと思うし
 いい事をする妖怪も居たと思う……そう言う妖怪は神様として祭られたんじゃないかな」
「なるほど〜」

 そこらが一番難しい所だろうね

「蛍さんって物知りなんですね」
「そうでもないよ……それに、昔のことというか、歴史とか好きだし
 こういう文献漁りも一種の趣味みたいなものだよ……」
「へ〜」

 忍さんたちも久遠ちゃんを見ている
 まぁ、縁結びの効果があるか如何か分からないけど、あって欲しいと願ってしまう
 神様を信じてないけど、不安そうな顔をしているなのはちゃんを見ると特にだ

「大丈夫だよ、だって、なのはちゃんとその人とは心が通じ合ってるでしょ?」
「え?」
「お互いに会おうって約束してるなら、大丈夫だよ
 覚えてくれてるよ……覚えてなかったら、私が思い出させるほどの……ふふっ」
「クロノくんに変なことしたら駄目だよ〜」

 可愛い……なのはちゃんがむ〜って感じで私を見てる

「ね、なのはちゃんがそんなに思ってるんだもん、大丈夫だよ
 恭也は寂しそうだけどね〜、大事な大事な妹を他所の男に取られたわけだし」
「むっ」

 あ、ちょっと考えてるね
 ふふっ、恭也にとっては、なのはちゃんはとても大切なんだろうね

「そろそろ夕飯出来上がるんで」
「そうなの、楽しみだわ」

 晶さんとレンさんの言葉に頷く
 此処で食べさせてもらおう
 ダイニングテーブルまで移動するほどの力というか、体に力が入らない
 やっぱり、羽の力の多用と戦闘が2日ほどで多々すれば、動けないか

「動かないの?」
「あはは、ティオレさん……別にそう言うわけでは」

 そういって、じっと私を見ているティオレさん
 隣にきて、座る……フローリングにぺたりと

「あら? 如何したんですか? ティオレさん、蛍ちゃん」
「うん、たまにはテーブルじゃなくて、机みたいにして食べたいなって」

 ティオレさんの優しい嘘
 涙が出そうになる……あるのかどうか怪しい涙

「なら、私も参加させてもらおうかしら」
「あ、なのはも〜」
「くおんも」

 二つに分かれるテーブルと机
 いいのかな?

「あの、私は1人でも」
「あら、いいじゃない……それに、恭也のことを考えたらね」
「そうですか」

 恭也と恭也のことを好きな人たちがテーブル
 で、私たちは机で食べようってことだ
 人も多いしね……エリスさんも向こうだし
 いいのか? というより、問題じゃないのか? ほら、私元暗殺者

「なんて無用心」
「ふふっ、信頼してるのよ」
「ティオレさん、大好き〜って抱きついて体の骨という骨抜いたりとか出来るんですよ」
「でも、しないでしょ……だって、蛍はこんなに優しいもの」

 ティオレさんには負けるわ……見抜かれてるというか何と言うか

「はい、どうぞです」
「どうぞ」

 2人に出されたのは大皿に乗った煮物とかだ
 ああ、それで時間をかけてたんだ……何ていうか、凄いなぁ
 ご飯にするって言われたけど……
 お箸を持つ……そのはずなんだけど
 指先まで力が戻ってない?
 美沙斗さんがチラリと此方を見る
 そして、私を見て、気づいたようだ

「ううっ」
「あら? どうしたの?」

 ティオレさんが不思議そうに私を見ている
 桃子さんも同じく……美沙斗さんと目が合う
 言って良いのか如何か、目で聞かれた
 頷くと

「蛍は多分、予想以上に体力が戻ってないんですよ……自分でも体力限界なのに
 それ以上に力の行使は久々で、一日寝てたら大丈夫なんでしょうけど」
「ううっ」

 ティオレさんと桃子さんがニコリと微笑む

「お箸を持つ事ができないということなのね」
「多分」
「あら、じゃあ、私たちが食べさせてあげるわよ、蛍ちゃん
 ちゃんと食べて、体力を回復させないと」
「そうね」

 ……なのはちゃんを見ると、確りとカメラを向けている
 ノエルさんまでも……酷いよ

「大丈夫だ、ばっちり映像に残しておいてやるから」

 恭也が親指を立てて、グッジョブという状態で言い切った
 体力戻ったら、真っ先に苛めてやる……

「頂かせてもらいます」

 犬食いしたら怒られるだろうし……それに、美味しそうだからしたくない
 お箸くらいは使えるのだけど

「スプーンとフォークがあれば」
「駄目よ〜」
「そうよ、折角の中華と和食なんだから」

 ……2人に言われたら、諦めるしかない

「よろしくお願いします」
「宜しい」
「そうそう……それに、こういうのあまり出来ない事だしね」
「恭也なんて、無理やり動かそうとするし」
「そうね〜、アルもそうよ……恥ずかしいって」

 旦那の愚痴ですか? というか、私は八つ当たり先ですか?

「はい、あ〜ん」
「あ〜ん」

 出される食べ物は食べる詩か無く……諦めて食べさせてもらうことにした
 美沙斗さんまで出してくるのに驚いたけど
 写真にはばっちり撮られてるだろう
 ノエルさんの映像にも

「私の生まれ変わった人生・完」
「何を言ってるんだ?」
「恭也だって受けたら、そう思うよ……自分がこれから生きていこうと思った場所で
 いきなり痴態を写真に撮られ、全員の目についたなんてことなったら……グッバイマイ平穏生活とか」
「……頭大丈夫か?」

 うわ〜、こいつ言い切りやがった
 なんてムカツク……苛立ちが真っ先に来た

「良い度胸だ、この腐れ鈍感エロ朴念仁男〜〜〜!!
 人の不幸まで笑い飛ばしやがって」
「あ〜、人の不幸は蜜の味と言うしな」
「ほほ〜、そんな事言う奴には同じ目にあわせてやるわ〜〜!!」
「はっ、やれるものならやって見やがれ!!」

 お互いの視線はすでにお互いのものを捕らえてるだろう
 でも、私だって、ふらふらでも戦うことが出来る術は手に入れてる
 それが女の武器だとしても

「うりゃっ」
「急に抱きついてくるとは、男でも恋しいのか?」
「ふふん、あんたの弱点はね、その超至近距離による攻撃!
 私が恭也と闘ってたときに何で体術のみで闘ったと思ってるのよ」
「!!!!!」
「幾らでも殺そうと思えば、殺せたし、死なせようと思えば死なせた
 でもね、更に屈辱に塗れたらいいわ!」

 両肩の骨を軽く抜く

「なっ」
「此方の能力はHGS……羽の出現なくても、物を重くしたり軽くしたりは出来るわ」
「ちぃっ!!」
「みんな、今なら、恋人同士みたいに『あ〜ん』がし放題だよ〜
 無理なら、口を開けさせてもいいし
 ま、能力限定で至近距離、半径1メートル以内に入らないといけないのが弱点だけどね」
「卑怯だぞ!!」
「あら〜、後で入れてあげるわよ♪」
「私もしてみようかしら?」
「ほらほら、ティオレさんのお願いを断るなんて、御礼とかないの〜?
 それとも、ティオレさんの事嫌いなのかなぁ?」
「卑怯だぞ」
「なんとでも言いなさい、ふふん」

 私は気づかなかった……相手の上に居ると言う事に
 しまっ!! 恭也は腰を一気に跳ね上げて、私を足で押さえ込む

「くぅっ」

 ふらつく体で何とか着地はしたものの、お互いに倒れ込む
 蟹バサミとは……意外な手を使ってくれる
 でもね

「このままだと私の勝ちよ」
「何故?」

 周りもそれは不思議そうに聞いている
 でもね、私は言ったでしょ……超至近距離、ゼロラインが最も強いのだから

「だって、私はふらつく体だけど、この状態からなら負けないもの」
「俺の足の方が力が入るぞ」
「だから、その時点で負けなんだって」
「何故?」
「男として人生諦める? それとも、女性になる?」

 にっこりと微笑んで最終警告
 私の肘は確りと恭也の男の部分に入ってる

「私の頚椎折る前に、あんたに叩き落す」
「なっ」
「蛍さん、それだけは辞めて〜、恭也を美味しく頂きたいの〜」

 忍さん、それどうかと……周りも顔を赤くしながら首を横に振る

「お前はこれでも、負けを認めないか?」
「認めないよ……だって、あんたの足折れるもの」
「何を?」
「してみたら力逆転させるから」
「なるほど」

 力を込めようとして気づいたみたい
 私がどれだけ力を込めてるか……腰にじゃない
 相手の足に当てた手だ

「右ひざ、使い物にならなくなるのは嫌でしょ?
 治ってはいるけど、また痛めたくなど無いでしょ」

 置いてある手……それがもう一つだ
 そして、最後に背中にある足……ふらつくけど、蹴り飛ばすくらいは可能だろう

「根競べする?」
「ちっ」

 離れる……着衣の乱れを直す
 といっても、腰のベルトが切れたくらいだ
 なんて脚力だよ……ベルトを外して、ズボンを持つ
 だって、手を解いたら外れるもの……でかいな

「なんだ?」
「いいえ、何にも……後さ、代わりのベルトない?」
「無いな」
「……人を羞恥プレイに陥れる気ね」
「んなわけあるか!?」

 怒って言うが、まぁ、言いか……着替えないと
 それに、眠い……起こした体で恭也に近づく

「なんだ?」
「動かないで……治さないと悪いでしょうが」
「悪いなら最初からするな!!」
「違う方向に入れてやろうかしら……」
「すみません」
「宜しい……とりあえず、痛かったら、誰だっけ? 先生に見せたら何とかしてもらえるわよ
 ま、私のは独自の方法だし」

 骨を両肩とも入れて一息つく

「骨接ぎの資格持ってるの?」
「え? 私の体術はそう言うのがメインなんです
 それを、能力を掛け合わせて使うんです」
「なるほど〜、あれだと私の腕も抜けそうですね」
「ノエルさん、そんな事しませんってば」
「ノエル、何か分かったの?」
「そうですね……簡単な分析しかしてませんが
 あのゼロ距離での戦闘では、私は勝てません
 恭也様でも、30%で勝てるか勝てないか
 10%程度ですね、勝てるというのは……どんな状態でも、彼女はそのために手を打ってました
 恭也様の膝、腰骨、そして」

 真っ赤になって言葉を如何するか悩んでる
 可愛いんだ

「そうだね……蛍がテレポートするときに恭也が捕まえた瞬間
 私自身も驚いたよ……恭也が帰らぬ人になるかもしれないと」
「抑えましたよ〜」

 流石にそんな事したら、回りが悲しむ
 美沙斗さんが心配してた心は見えたから……羽の展開=全力と言う事になるからだ
 まぁ、そのバリアを突き破ってきた恭也もある意味、人外だけど

「そんなに危険なのか?」
「恭也や私、美由希は小太刀を使うが、ゼロ距離に置いての体術はまだ弱い部分がある
 それなのに、蛍が恭也と渡り合ったということは如何いうことか分からないかい?」
「そうか……手を抜かれていた」
「そ、至近距離、しかも、密着状態だと私たちの動きは制限されるのに
 蛍はまず、それを前提に作られてる武術だからね……一歩前が構えになっているはずだ
 私も目の前で見たことはないし、今日は参考にさせてもらったくらいだよ」
「なるほど」

 恭也って美沙斗さんにも弱いのか……でも、今日は疲れたよ
 全力戦闘とかも考えたら、もうふらふらするし
 それに、確りと寝たい

「恭也、あんたまた運びなさい」
「何故に俺? 腕痛いのだが」
「じゃあ、良いわ……無理させて叱られるの嫌だし」

 ぐって足に力入れて立ち上がる
 足にきてる……抜けきらないダメージか
 どんな攻撃してきてるか、少し分からないけど
 浸透するようなダメージだ……だから、寝てないと治らない
 下手な睡眠より、長い睡眠だ

「じゃあ、お休みなさい」

 リビングの人たちに声をかけて、道場まで戻る
 布団の上に横になると、そのまま意識が黒く塗りつぶされた……あ〜、また、布団掛け忘れた
 誰か来たら、寝顔見られるんだろうなぁ……それはそれで気恥ずかしいな








 つづく









 あとがき
 というわけで、長い2話目かな
 シオン「とうとう出てきたね、全員」
 ま、とらハSSとはちょっと違うのだけどね
 ゆうひ「何で?」
 だって、これって、すっごい無理して書いてるし、設定滅茶苦茶だよ
 シオン「そうなの?」
 オールエンドって時点で無理だし
 ゆうひ「他には?」
 恭也が大学2年、那美が1年って設定だし
 シオン「クロノくんの名前があるということは」
 ま、そのための複線だね
 ゆうひ「遊び人はリンディさんやクロノくんも好きだもんね」
 ミニマム恭也だな、あれは
 シオン「違う気がするけど」
 いいの、あれはミニマム恭也で
 ゆうひ「で、蛍の方は、女性恭也だね」
 ……似せて書いてるからね……難しいよ
 シオン「ま、物にはできてるんじゃない」
 多分ね
 ゆうひ「あ〜、それで恭也と蛍の仲は悪いのか」
 お互い根っこが似てたら反発かすっごく仲が良いかどちらか一方な所があるからね
 シオン「へ〜」
 ま、同属嫌悪って奴だ
 ゆうひ「なるほど〜、でわ、またね〜」
 ほなね〜(^^)ノシ



一層賑やかなになった高町家。
美姫 「恭也が常に突っ込みを入れているというのも、中々面白い光景ね」
次はどんな展開が待っているのか。
美姫 「それもまた楽しみ♪」



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