最初にリリカルとFATEのクロスです

桜ルートバッド、正義の味方ルートっぽい士郎くんです

御都合主義に自己解釈が多分に含まれ、オリジナルが入っております又は入ってきます。

ネガティブ要素が多くなる危険性があります。個人的には回避するつもりです。

後、私に文才なんて物はありません。いや、もう悲しく成る位に・・・・

前述したようなモノが苦手な方

受け付けない方は戻る事をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、サーヴァントを失った身で・・・・・彼方が勝ち残るとは思わなかったわ・・・衛宮君」

 

少女の凛とした声が洞窟内に響く

 

ズルリ

 

少女の体から堅い何かが引き抜かれ、赤い命の残滓が飛び散る。

 

少女は自分に死を与えた青年を見る。そして、少女の中に在った疑問が全て解けた。

 

青年は涙を流しながらも表情を変えない

 

髪は煤けた銀色になり

 

肌は褐色になり

 

瞳の色は鉛色に変わった

 

身長を伸ばせばそのまま自分のサーヴァントではないか・・・

 

だから、だからこそ、少女は、遠坂凛は許さない。

 

理想なんかに溺死などさせない

 

悪名など背負わせるものか

 

自分と、自分が殺した妹が愛した男に

 

正義の味方などと、届かぬ理想を目指すこの男に

 

九ではない一を

 

他人ではない愛する者を

 

護らせてやるのだ

 

悲しいまでに不器用な

 

()らしいほどに頑固な

 

自分達を惚れさせた男に

 

少女は掠れる声に魔力を乗せて叫んだ

 

この男に一を護らせろ

 

「なっ!!」

 

「この世総ての悪」に汚された杯は歓喜に震え脈動する

 

ソレは少女の復讐

 

ソレは世界の現実

 

それは正解を選んでしまったが為の男の過ち

 

次の瞬間、呪いという名の泥が溢れ出した。

 

 

Scaffold of Person condemn 

 

 

 

 

気が付けば辺り一面焼け野原になっていた。

 

自分が居た筈の洞窟ではなく、ポツンと只一人焼け野原に立っていた。

 

「・・・あっ・・・・藤ねぇ・・・一成・・・ネコさん・・・」

 

少年は吐いた。

 

二度と会えない人の名を

 

夢とは思えなかった。手に持つ双剣の重みが現実だと証明する。

 

鼻に刺すような臭いが、過去に嗅いだ物と一緒だと思い出し現実に引き戻す。

 

「なっ・・・んで・・・」

 

青年の吐きに答える者など居ない。居ない筈だった

 

「教えてやろう」

 

男がいた、屈強な肉体を持ち、自分に助言した神父がいた。

 

「言・・・峰・・・」

 

「貴様は衛宮切嗣と同じに為った、それ故にこの結果がでた。」

 

「何を言って・・・」

 

「前回と同じ結末ということだ・・・規模が違うがな」

 

言峰綺麗は、青年、士郎に赤い布を投げて寄越した。

 

「ソレは個人的な貴様への報酬だ。しかし、まさか・・・・凛がな・・・変われば変わるものだ。只一人の男を更生させる為に、数百、数千以上の命を犠牲にするとは・・・いや復讐か・・・」

 

士郎は赤い布を握り締め、思い出した。彼女の願いを

 

この男に一を護らせろ

 

ならば一となんだ? 

 

一とは誰だ? 

 

理想より大事なモノなど無いのに? 

 

迷った末に切り捨てたのに?

 

「何なんだよ・・・・」

 

蹲る士郎に言峰は淡々と言った

 

「その様なモノは人によって違う。貴様の正義は、万人に取っては悪でもあるのだからな。私から言える事は『一度救うと決めたのなら、見捨てるなよ? 後味が悪いぞ? 特に女はな』と言う事だけだ。まぁ、貴様に後が在るかどうかは私の知るところではない。もう終わる私には・・・な・・」

 

士郎が顔を上げると言峰綺礼という、人だったモノが崩れて逝った。

 

 

 

 

 

 

どれ位時間が経ったのかは分からない。しかし、考える時間が有ったのは救いだったのかも知れない。

 

士郎は短く嗤った

 

「ハッ・・・何が救いなものか・・・好きに成った女を・・・桜を見捨てたのが正解にして間違いだったのか・・・・遠坂・・・俺に取っての一は、既に切り捨ててしまった桜だったんだ」

 

今更・・・遅すぎる

 

言葉にならない吐きに誰かが答えた。

 

そうね、遅すぎたわね

 

「イ・・リヤ?」

 

シロウ、彼方は気付くのが遅すぎたわ・・・・けど合格よ

 

「合格? 気付いた事がか? それが今更何に為るって言うんだ!!」

 

そうね。今更だわ・・・だからこそ、次は護りきりなさい。チャンスをあげる

どこに出るかは分からないけど、其処で見つけなさい。

こんな所で、協会に見つかってモルモットにされるなんて私が・・・私達(・・)が許さない

 

光が士郎を包み込んだ

 

「何を!!」

 

言ったでしょ? 私達(・・)が許さないって、感謝しなさい。私だけじゃ体を造れても跳ばせなかったもの

 

「ま・・さか・・遠坂?」

 

なによ。言ったでしょう。アンタに一を護らせろって・・・まさかこうなるとは思ってなかったけど・・・・私を殺した事を罪と思うなら、桜の事を間違いだと思うのなら・・・見つけてみなさい。

そして、護って見せなさい。それで許してあげるわ・・・士郎

 

彼と彼女達の会話はそれで途切れた。

 

彼はまだ言いたい事、聴きたい事が在っただろう

 

彼女達はまだ言いたい事が在っただろう

 

それでも会話は終わり、彼は跳ばされた。

 

 

それで、リンは良かったの?

 

良いに決まってるでしょ? 私が願ったんだもの

 

フーン、之から如何する?

 

如何するって・・消えるしかないじゃない私は死んだんだから・・・桜も・・・私が殺したんだもの。私だけ消えないなんて虫が良すぎる

 

ハァ〜・・・ねぇリン、今の状況分かってる? 私達は今(・・・・)此処に(・・・)存在してるのよ(・・・・・・・)

 

ちょっ!! それって・・・

 

そういう事・・・もう少ししたら来ると思うわよ?

 

マジ?

 

 

 

 

 

 

 

 

『此処ではない何処か』

 

ソレに気付いたのは鍛錬の賜物なのだろう。

 

そして、息子達を置いて一人で来たのも正解なのだろう。

 

何故なら。今、目の前に血に塗れた子供が居るのだから・・・顔付きと肌の色からして日本人だと言う事は分かるが、髪は銀色。気を失っているらしく、一般人でもない。

空間が割れ、其処から出てきたのだから当たり前だと思う・・・・そう考え、男は自分で自分に余裕が在るな〜と思い。少年を抱き上げた。

そして、少年の傍に落ちていた鉛色のビー玉の様な物も拾い上げ、来た道を戻った。

 

男は少年を見て八歳位だなと思い・・・末娘と仲良くなれるだろうか? と考える。実は意外とテンパッている

 

男の名は高町士郎

 

少年を物語りに繋ぎ合わせた。最初の一人にして、助けた少年に家族と言う名の救いを与える。救世主にして厄介ごとも拾った男である。

 

 

 

続けて良いですか?

 

 


あとがき

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!

笑って許してくれたらトテーモ、ウレシイ

    ・・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・・

    ・・・・・・・・・

すみませんごめんなさい許してください

ああっ石は止めて!! 投げないで!! 

 

士郎君の出現時期は、リリカル無印一年前です。





Fateとリリカルのクロス〜。
美姫 「子供の隣に落ちていた玉は……」
さあ、どうなんだろう。どちらにせよ、今ここから新たな物語が幕を開ける!
美姫 「どんなお話になるのかしらね」
とっても楽しみです。
美姫 「次回も待ってますね〜」
ではでは。



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る


inserted by FC2 system