基本見なくても大丈夫です。小ネタです。















如何したもんかねぇ・・・・・・



「久遠と同じ〜♪」



この状況。家のご主人様は・・・・



「えっ?! 使い魔と妖怪って同じじゃないの?」



「いや、似ていると言われれば似ているんだが・・・・」



あんな感じだし・・・まぁ、嬉しいんだけどね。あのクソバアアと一緒に居るより、独りで居るより。感謝しても仕切れない。

だから・・・戦闘には出て欲しくないんだけどねぇ



(くどいぞアルフ)



(私としてはフェイト第一だから、反対する気はないさ。フェイトは止めようとすると思うけど・・・アンタはそれでも出てくるんだろ?)



器用だねぇ。フェイトに説明しながら私と念話、表情には何にも表さず。フェイトに妖怪と使い魔の明確な違いを説明しながら、フェイトの質問に答える私達の協力者を見ながら私はそう思った。











「アルフ?」



「ん?如何したのさ、久遠」



首を傾げて聴いてくる久遠を見ながらながら、私は久遠の言葉を待った。



「アルフ、いい匂いがする」



「そうかい?」



良い匂いがする・・・か。悪い気はしないね。私もメスだし



「うん♪」



「ありがとう、久遠。久遠も良い匂いがするよ。フェイトと似てる、優しい匂い」



私はそう言って、久遠の頭をクシャッと撫でた。綺麗な・・・フェイト同じ色をした髪少し揺れた。



「本当?」



「本当だよ。」



「久遠、お姉ちゃんとお揃い?」



「ああ、姉妹みたいだよ」



ポフっと久遠が私の胸に飛び込んできた。あぁ〜本当にかわいい



「あははは、久遠は甘えん坊さんなんだねぇ」













「仲良しさんだね、アルフと久遠は・・・・」



「そうだな・・・ほら、フェイト。お前も行ってこい、三人揃うと姉妹みたいだぞ?」



「そ・・・そうかな」



少し恥ずかしそうにするフェイトに、士郎は言った。聞こえているから。其の言葉に少し嬉しくなる。



「あぁ、世話焼き長女のアルフに、純粋無垢な感じの次女・フェイト。最後に甘えん坊な三女の久遠で三姉妹。」



「そうかな・・・えへへ」



そう言って、フェイトはゆっくりとコッチに来た。それに気付いた久遠が、フェイトに抱きつく。



「お姉ちゃんと久遠お揃い」



「うん、髪の色も同じだしね」



「優しい匂いも似てるよ。フェイト」



「ありがとう。アルフ」



笑顔だ。随分と見ていなかった、フェイトの笑顔。あ〜もう、私はそんなに涙腺が弱くない筈なんだけどさ。

何とか耐えたよ。本当にギリギリで



「お姉ちゃん」



「何? 久遠」



「アルフお姉ちゃんも一緒。アルフお姉ちゃんも、優しい匂いがするよ?」



「そうだね。アルフは優しいもの。ね、アルフ」



「フェイト〜!!」



私は我慢できずに、フェイトと久遠を抱きしめた。

笑ってるのは解かってんだからね!! 士郎!!

でも、ありがとう。

今のフェイトは絶対に幸せだと思うよ。

だから私は何も言わない。



体から香る鉄の匂いの事、硝煙の匂いの事。



私は知っている。士郎からはそれ以外の良い匂いがするから。




あとがき

都合で入れなかった部分です。深い意味など無い!!

↓は小ネタ兼短いお話し





最近、嬉しい事が在った。私が勤める病院の患者さんが、リハビリや治療に積極的になった事だ



「はやてちゃん。体力トレーニングも良いけど・・・程々にね?」



「解かっとるよ。石田先生、でも・・・全然、体力付いた気がせえへんのやけど?」



本当に付いとるんやろうか? と首を捻るはやてちゃんに、私は苦笑しながら言った。



「ふふ・・・まだ、始めたばかりだからよ。体力は少しずつ付いていくんだから。無茶して身体を壊したらダメよ?」



「はーい」



患者さんの名前は八神はやてちゃん。原因不明の病気の患者さんで、今年九歳になる女の子。

両親を亡くされて独り暮らしをしている子なんだけど・・・とても良い子。

この子の患っている病は、本当に原因不明。体の末端から石のようになって来る奇病などとは違って、前例が無い病。

何度も絶望したわ。現代医学に、自分の不甲斐無さに。でも、私より先にこんなにも小さな子が、私の半分も生きてない子が、絶望していた。

だから、私は意地に成って調べた。血液を、骨を筋肉を、似たような症例が在れば海外から取り寄せて・・・私はさらに絶望した。

そんな時だった。彼女の定期健診が在ったのは。

あの子は立ち上がっていた。深い闇から這い上がって来た。その瞳には生への輝きが爛々と光っていた。腐ってる場合じゃないと思った。大人であり医者で在る自分が、患者よりも先に諦めて如何すると思った。

だから、私は医者としての暗黙の教示を破った。患者に感情移入しないという教示を・・・元々在って無い様な教示だったが、医者の殆どはソレを行っていた。誰にだって『死』は辛いから。治らないというのは辛いから。

コレは私に一生付いてくるモノだろうと、私は覚悟している。もしかしたら、この時初めて私は『医者』に成ったのかもしれない。



「それじゃあ、はやてちゃん。今日は一緒に夕食にしようか?」



「ええの?」



「OK、OK。あっ、フィリス先生も誘っちゃおう」



だからね、はやてちゃん。私は、全身全霊を賭けて貴女の足を治してみせるわ!! よく話してくれる男の子の為にもね!!









追記

フィリス先生とはやてちゃんとの食事は、大変美味な物だった。

そのままの勢いで三人でお風呂に入ったら絶望した。アレは反則ですフィリス先生・・・形も大きさも柔らかさも・・・・うぅぅぅ

でも、はやてちゃんが笑顔だったので良かったと思いました。今度から頻繁にフィリス先生と話そう。はやてちゃんも交えて





石田先生奮闘日記より抜粋







また小ネタだ!!↓





「恭也〜」



「如何した忍?」



笑顔で隣に座った忍に、微笑みかける恭也。そんな姿を見ながら大学の剣道部の試合で遣って来ていた赤星雄吾はその姿を見て、糖分が足りなく無ってきていた。



「あっ、赤星君久しぶり〜。」



「久しぶり、月村さん。それで、恭也に何か用じゃないの?」



「そうそう、とうとう出来たわよ、極小の発信機。」



「本当か忍!!」



「ええ、日本国内なら何処でも判るようにしたわ!!」



それはオーバーテクノロジーでは無いのかと雄吾は思ったが、直ぐに考えるのを止めた。ソレが何の為の物かが判ったからである。



「これで・・・これでやっと・・・」



歓喜の余りに泣きそうな親友を見ながら雄吾は



(荒れるもんな・・・親父さんが士郎君を連れて姿を消すと・・・)



「とーさんに一泡吹かす事ができる!!」



そう叫ぶと彼女に抱きつき、其の侭イチャツキ始める親友を見ながらカフェオレを飲む雄吾だった。



(もう一パック買ってこよう・・・・糖が足りない。)



ちゃんちゃん。



ほのぼのとした様子のフェイトたちが良い!
美姫 「本当にね〜。本編ではシリアスになってきているからね」
シリアスはシリアスでまた良いけれど、こういうのも良いですね〜。
美姫 「うんうん。本編の方も楽しみにしています」
待っています。



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