そのことは翌日遙たちの耳に入ることになる。ここのところ遙は驚き続けである。

「もう何がなんだかわかんねえよ。」

 ホノカに昨日の事件のことを聞かれて答えた遙の言葉がそれだった。

「そんな投げやりに!!」

 ホノカはその言葉に気を悪くしたのか机をたたいて抗議をする。

「落ち着けって。雪広が考えてるほど簡単な事件じゃないんだよ。今回の事件は。」

 遙はホノカに落ち着くように促した。

「じゃあ、一体なんだって言うんですの!!」

「まず第一に目撃者がいない。こんなに大勢の人間が殺されたって言うのにね。第二に生存者がいない。

これの理由は第一のときと同じだ。あんなに大勢を一人も逃がさないで殺すっていうのは普通に考えても無理だよ。

おまけに全員バラバラにしている。

死体から致命傷になった傷が見つからないってことはバラバラにされたことが直接の死因ということになるだろう?

第三にそういった殺しかたを一体どうやってたやすくしたのか。凶器がわからないってことだ。

第四になんであんなに人がいなのに、一箇所で30人近くも一般市民が殺されてるのかってとこだ。

こんなにも不明要素があったら調査する以前に何から手をつけたらいいのかすらわからないだろ。」

 この事件の難解さをホノカに語る遙。このような件では一流である遙の言葉だけに納得せざるを得ない。

まあ、この事件を難解にしている要素に言ってはいないものの昨夜の吸血鬼の襲撃事件が加わっていくことは明確であろう。

「俺だってこの状況はいい加減どうにかしないといけないって思ってる。」

 昨日の件を皮切りに三課にも協力要請が正式に届いた。

クリーチャーが関わっているという証拠ははっきりとは無いものの、警視庁はお手上げのようだ。

それによりアンナと灑薙麗も町の見回りに加わった。

「とにかく一度でいいから現場を目撃できれば、わかったも同然なんだが・・・」

 遙がここまでわからないのは現場に証拠が一切残っていないからである。ほんの少しでもいい。

ほんの少しでも残っていればそれですべては解決する。だが、それが無いために遙といえどもお手上げなのである。

「静夏会長、職員側が本日からの休校を決めました。」

 今まで職員会議にサンクチュアリ代表として出席していた那雪姫が帰ってくるなりそういった。

「やっと決めたのか。」

 遅すぎると続ける遙。

「仕方ありません。昨日の件のせいでついに小波市での被害者数が100人を超えたんですもの。」

 そう。昨日は珍しく、一日に4件もあったのだ。昨日まで小波市の被害者は華香を含んで五人だった。

しかし、韓古志町での一件、小波市で三件。あわせて120人が被害にあった。

「だが、いい加減現場になんか残してくれるか、別の対策立てないと、もう洒落にならないぐらい殺されてるぞ。」

 その言葉の後、周りには重苦しい沈黙が続く。

 すると突然遙の携帯がなった。

「はい。あ、はい・・・昨日の件?あ、はい。え!?母体がどこにいるかわかった!?はい。わかりました。すぐ行きます。」

 遙は電話を切ると那雪姫を呼び、ことを告げる。

「わかりました。行きましょう。」

 そういって二人は窓から身を乗り出す。先に飛び立ったのは那雪姫だった。

「すいません。ちょっと急用が入りました。生徒は無駄だとは思いますが集団で下校させてください!」

 そういって飛び立とうとする遙をホノカが呼び止めた。

「待ってください!!今回の事件とは・・・」

 ホノカの言葉が言い終わらないうちに遙が言葉をさえぎる。

「わかりません。でもあってくれることを祈ります!!」

 そういって窓から飛び立つ遙。残された二人は何も言うことができずただその二人を見送るしかなかった。





韓古志山神社に遙と那雪姫とフォウの姿があった。

「ここにいるんですか?」

 気配が一切感じられない。もともと、吸血鬼との遭遇率などは隕石の直撃を喰らうほどに低い。

そのため遙といえども今までに一度しか遭遇したことが無い。

そのせいか遙はヴァンパイアマントをはおり、黄泉平坂をもっていつでもやれるという臨戦態勢を取っている。

そして那雪姫も同様に両肩にミサイルポッド、両足太ももにロケットランチャー、左腕をガトリングガンに、

右腕は以前校庭に巨大なクレーターを出現させるほどの破壊力を誇るバベル・カノン、

背中には羽の変わりにグレネードランチャーを二門構築していた。今までに無い重装備である。

フォウはというと遙に言われて、44マグナム、22ミリサブマシンガン、33ミリショットガン、

銃弾は全てケルン大聖堂の十字架を溶かして作ったものだ。相手が吸血鬼の特には非常に効果がある。

そして遙に渡された。短銃クロイネルを持っている。

ここまでしなくてもいいのではないのかとフォウは言ったが相手がどのような力があるのかわからない以上油断は禁物

ということで遙が持たせたのだ。

「ああ。目撃情報がある。ここに何か人間じゃないものがいるってね。」

「たしかに・・・何かが違いますね。」

 那雪姫はさっきから周りを何度も見渡している。が、突然その視界は黒に包まれた。

「やられたな・・・」

 その言葉を最後に三人は神社から姿を消した。







「おきろ。那雪姫。」

 遙が那雪姫を揺さぶって起こす。それに気づいたのか、那雪姫は起き上がって現状を遙に聞く。

「びっくりだ。次元連結なんか始めてみたぜ。」

「なんだ?次元連結とは?」

 フォウは聴きなれない言葉に遙に説明を求めた。

「もう今いる場所がそれのようなもんですよ。俺らがいるのは15世紀の神聖ローマ帝国にある城、クロウフェル城なんですよ。」

「じゃあ、ヨーロッパまで飛ばされたって言うことか。」

 そのフォウの認識に那雪姫が違いますよという。

「俺たちがいるのは確かにクロウフェル城ですけど、15世紀のクロウフェル城なんですよ。」

 その言葉にさすがのフォウも笑ってしまった。

「じゃあなにか?タイムスリップでもしたのか?わたしたちは?ははは!これはお笑いだ!」

 腹を抱えて笑うフォウに窓の外の風景を見るように促す遙。腹を抱えながら何とか立ち上がり窓の外の風景を見たとたん表情が凍った。

「・・・・・・・・。」

 沈黙するフォウ。まあ仕方がない。今まで三課というところで働いていたためにある程度のことに対しては免疫があるが、

これはその許容範囲を超えているのだろう。

「どうします?」

 さすがにこのままではいけないと那雪姫が遙に今後を聞く。

「そうだな。まず第一にクロウフェル城の主にあってくるか。」

「話が通じるのか?」

「そうか、知らないんですよね。ここクロウフェル城は吸血鬼城で有名なんですよ。正確にはこの世で初めての吸血鬼、

ハーティア・クロウフェルを封印した棺のようなものなんですよ。そいつなら俺らを戻せるはずですから。」

 そういって部屋を出て廊下を歩き出す遙たち。歩きながらも遙の話は続く。

「そいつは真祖って言われていて吸血鬼の中では神に一番近いって言われてるんですよ。まあ、力の程は知りませんけどね。

でも、こんな城一つごと封じ込めるわけですから、相当強いんじゃないでしょうかねえ?」

 遙に強いといわせるだけの相手と聞いてフォウは怯んだ。

「そのときは頼りにするぞ。」

「ま、何とかしてみましょう。」

 そのまま廊下を歩いていると城の玄関のあたりに出た。

「やっぱりいるか・・・」

 そう。そこにはとんでもない量の吸血鬼が待っていたのである。その量は1000をゆうに超えている。

その量からわかるように、この正面玄関のある広間がどれだけ広いかは想像できるであろう。

「とにかく殺すぞ!!」

 そういって遙たちは1000体を超える吸血鬼の中に飛び込んでいった。次々に吸血鬼を倒していく遙たち。

しかし、相手は一向に減る気配が無い。いや、正確に言うならいくら斬っても死なないのだ。

少しずつ減っているのは、フォウのケルン大聖堂の十字架を溶かして作った銃弾が吸血鬼の息の根を止めているのだ。

「どうします・・・あなた・・・」

とうとう壁を背にしてしまった遙たち。

現状打開はかなり厳しいように思われるが、那雪姫がたずねた遙には何か策があるのだろうか、あまり追い詰められた表情は無い。

「フォウさん、クロイネル持ってますよね?」

「ああ・・・」

 そういって腰に挟んでいた短銃を取り出すフォウ。

「撃っちゃって下さい。」

「こ、こんな銃で何とかなるのか?」

 たしかにクロイネルは今まで使っていた銃に比べてかなり小さい。ほとんどハンドガンサイズだ。

「大丈夫ですよ。それ、思ってる以上に威力ありますから。」

 そうは言われてもいまいち納得できない様子のフォウ。しかし、一応構えて吸血鬼に向かって撃った。

銃口からは弾ではなく光の球が放たれた。その光の球は吸血鬼の群れを突き破り、群れの中心あたりで爆発した。

あまりの衝撃にフォウはしゃがみこんだが、遙と那雪姫は平然と立っていた。

 煙が晴れていくとそこに吸血鬼の姿は無かった。あまりの破壊力に打った本人であるフォウが驚いた。

「な、なんなんだこの銃・・・」

「対吸血鬼用の銃です。それ以外には一切効果がありませんよ」

 遙の言うとおり、吸血鬼は消滅したが、あれだけの爆発にかかわらず、床や壁には一切傷は無かった。

「と、とにかくこれで先に進めるんだな・・・」

 フォウは深く息をして気持ちを落ち着かせる。が、そのとき目の前の空間が広い範囲で歪んだ。

そしてその中から一人の吸血鬼が姿を現した。

「素晴らしい。さすがここに入ることができただけはある。」

 その歪みから出てきた吸血鬼は遙たちに向かってそういう。雰囲気からして相当な実力者なのであろう。

「入ったというよりも放り込まれたって言うほうが正しい表現だな。で?何もんなんだお前?あ、吸血鬼って言うのはわかるぞ。」

 その言葉に吸血鬼が答える。

「私か?私はジル。ヴァンパイア・ジルだ。それではこちらから聞こう。お前たちは何者だ?」

「俺たちか?まあ、招かれざる客って所だろうな。」

 遙の表現はある意味で的確かもしれない。

これからこの城に封じられているハーティア・クロウフェルに会いに行こうとしているのだから。

「名は?」

「九重遙。で、こっちが九重那雪姫で、こっちがフォウ・ルフィーユだ。」

 一通り話すことは話したという表情の遙。だが、ジルは再びたずねる。

「で?何のようだ?」

「信じる信じないはお前しだいだが、俺らはこの時代の人間じゃない。ここの城の主なら元の時代に戻してもらえると思ってね。

会いに来たんだよ。」

 その言葉にジルの表情が強張る。同時に、遙たちを見る目が鋭くなった。どうやら歓迎されてはいないようだ。

「それはできない。」

 ジルの言葉とほぼ同時のタイミングで遙の声が重なった。

「それでも行かせてもらう。」

 ジルはため息をついた。しかし、手にはさっきまでは無かった剣を握っていた。

「言ってる意味がわかっているのか?相手はハーティア・クロウフェルだ。封印をといたらどうなるかわかるだろう?

そもそも人間のお前に封印は解けん。」

 その言葉に遙が一歩前に出る。今まで消していた妖気をこれでもかといわんばかりに放出して。

「残念ながら俺は普通の人間じゃない。」

 そういいながら一歩一歩近づいていく遙。その足跡には妖気が残っていた。

「そのようだな・・・ならまして彼女に近づけるわけにはいかない。」

 そういってジルも遙に近づいていく。そのまま二人はすれ違い、立ち止まった。

「ここを通りたければ、私たちを倒してからにするんだな。」

「言われなくとも最初からそのつもりだ。不特定要素は消しとかないと後にどんな影響を与えるかわからん。」

 振り向きざまに遙の大鎌が一閃。が、何事もなかったかのように浮かび上がりそれを回避するジル。

ジルはその体勢のまま自らの持つ剣を振り下ろす。遙は重量武器であるにもかかわらず、まるで同じ剣を持っているかのように、

ふりぬいた黄泉平坂を引き戻しそれで受けた。暫くその状態で動かなかったが、均衡を打ち破ったのはやはり遙のほうだった。

左手につけたガントレットの水晶が赤く輝くと同時に鍔迫り合いをしている二人の間で大爆発が起きた。

なすすべもなく吹き飛ばされたジル。が、巻きこまれているはずの遙には傷一つなかった。

「くっ・・・。」

 だがそこは吸血鬼。この程度ではあまり効果がないのか、柱にしたたか打ち付けられただけで致命傷にはなっていないようだ。

ジルは再び遙に向かって突進した。しかし、できなかった。しようとしたのだが、既に目前に大鎌が迫っていたのだ。

そのために避けるのに手一杯になってしまう。仕方なく大きく後退して避けるジル。すると遙は左手をジルに向けた。

同時に水晶が白く輝く。

「ホーリー・レイ!!」

 遙の左手から光の槍が放たれた。その矢はジルの右胸を打ち抜く。さすがに突然のことだったのか、ジルは避けられなかった。

だが、この一撃をジルは避けなければならなかった。

「ぐ・・・お・・・・」

「どうよ?光の槍は。おまえにゃこれでも致命傷だろ?」

 吸血鬼は総じて光に弱い。真祖は別物だが。

「はあ。よくの程度でハーティアを封印できてるなお前。」

 そういってジルに近づく遙。止めを刺そうと思ったのか、黄泉平坂を振り下ろした。

が、ジルの頭に鎌が触れる瞬間に遙は寸止めした。なぜか黄泉平坂は鎌から以前の刀の形にかわっていたのである。

「あれ?」

遙も突然のことに首をかしげ、黄泉平坂をしげしげと見つめる。しかし、寸止めをする必要はなかったように思えるが。

ジルは当然のようにバックステップで遙と距離をとる。だが、その足取りは遅く、光の槍は彼にとって致命傷であったことを示している。

「なんで?あれ?」

 未だに黄泉平坂を見続ける遙。が、

「まったく。黄泉平坂とはね。もっといい名前をつけてほしかったわ。」

 突然、どこからか声がした。だが、遙はそれが、黄泉平坂が発したものと直感的に感じ取った。しかし、特別に驚くこともなく、

「なんだ。これ、霊剣だったのか。」

 と、黄泉平坂に話しかける。

「霊剣とは失礼ね。妾は胡華朔夜姫(このはなのさくやひめ)。2万年前、この国の護国樹だった樹の精よ。その妾に黄泉平坂とは何事よ。」

畳み掛けるように続ける胡華朔夜姫。

「んなことはどうでもいいよ。何で刀に戻ったんだよ。鎌のまんまでもいいのに。」

 胡華朔夜姫のいうことには全く持って聞く耳なしのようである。

「おぬしに合うかと思って鎌になってみたけど、やっぱり刀の方があっているようだったからね。」

 どうやら、遙がどの武器が一番合っているか試していたようだ。

「じゃあ、胡華朔夜姫は何で武器になってるんだよ?っていうかおまえ、桜の花の精じゃないのか?」

「呼び方は朔夜でいいよ。あ、刀の名前も朔夜って呼びなさい。そのとおり。妾は桜の木の精よ。そもそもこの国の護国樹は桜でしょう?」

 完全にジルのことは忘れている遙。というよりも、ジル自体、瀕死なわけであって、今は自分の傷を癒すことにていっぱいのようだ。

「まあいいや。なら聞くけど、何で妖刀なってるんだよ。」

 桜の精なのに妖刀とはこれいかにということなのだろう。

「なんだ。桜の花の伝説を知らないの?あの根元には人の死体が埋まっているっていうやつ。」

 2万年も昔の人物(?)のはずなのに、口調はかなりぶっきらぼうである。

「え?あれって本当なの?」

 どうやらただのうわさとしか思っていなかったらしい。うわさ以外に聞こえようはないが。

「そうよ。ちなみに私の木の下には軽く兆を超える死体があったんじゃないかな。だからもともと妖刀になるに違いなかったのよ。

そんな私の枝を切ってこの刀を作ったんだから。」

 最後の言葉に遙は首をかしげた。木からなんで刀が?ということだろう。

「まあ、不自然かもしれないけどそれが真実。ま、そういうことだからこれからもよろしく。」

 朔夜は言いたいことをいうだけ言って勝手に消えてしまった。

正確には消えるというよりも遙が声をかけても返事をしなくなったというだけのことだが。

「全く。一体なんだったんだ?」

 釈然としない表情の遙。が、いくら考えても無駄だと思ったのか、以前の形に戻った朔夜をジルに向ける。

ジルはまだ回復が間に合っていないのか、右胸から大量に血を流している。

「で?けりは付いてるようだけど、どうする?最後までするか?」

 ジルに向かって言い放つ遙。が、ジルから返事はない。そのジルに遙は警戒することなく近づき、ジルの体を突き飛ばした。

ジルはそれに逆らうこともなく地面にたおれこんだ。どうやら、遙と朔夜のやり取りの間に事切れたらしい。

「次にいくか。」

 そういってジルに向かって十字を切る遙。吸血鬼に対して十字を切る。なんと矛盾したことだろうか。








あとがき


はい。久しぶりの第二話です。

(フィーネ)おそいっ!!遅すぎる!!

んなこといわれても、PSOやら大学のレポートやらでこっちも苦労してるんだよ!!

(フィーラ)PSOは私的な理由よね。

そりゃまあそうだが・・・

(フィーネ)そんなことより書くのが先でしょう!!

まあ落ち着け。いまPSOはいいとこなんだ。とはいえそろそろ大学の試験勉強を本気でしようと思う。

(フィーラ)あらま。真面目になるんだ。

単位落としたくない。

(フィーネ)そりゃまあそうだ。じゃあ、試験勉強頑張んなさい。

もちろん。という訳で第三話のお届けは早くて七月下旬、もしくは八月頭になります。

(フィーラ)遅いって言いたいけど・・・

(フィーネ)ま、今回は勘弁してやるか。じゃ、勉強頑張んなさいよ。

はーい。



怪盗Xさん、投稿ありがとう!
そして、試験頑張って〜。

美姫 「ファイトよ!」

しかし、遥たちは時代を超えたか。

美姫 「15世紀よ、15世紀。ジャンヌ・ダルクよ」

そうか、ジャンヌ・ダルクは15世紀だったんだ。

美姫 「相変わらず歴史には疎いわね」

失礼な、そんな事はないぞ。
例えば、46億年前に地球誕生、約2億3千万年前に恐竜が出現して…」

美姫 「はいはい。歴史が苦手なのは分かったから」

シクシク。いいもん、いいもん。

美姫 「さて、次回も楽しみにしてます」

してまーす。

美姫 「じゃあね」



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