恭也のハーレム伝説(in神咲家編)












第19話 太平洋……は、すっごく広い











 見渡す限り海だった……

「どこだ此処は?」
「日本の領海ですよ」
「御架月……どっちが日本だ?」
「あっちですね」
「そうか……魚釣りながらだとどれくらいかかるかな?」
「さぁ……」

 剣先に紐と針をつけて魚を釣る
 えさが無いのでかかるかどうかは微妙……
 コレで嵐が起きたら終わりだな
 間違いなく沈む

「このまま流されたら、良い感じで海鳴に着くと思いますよ」
「本当か!?」
「たぶんですよ……ボクも詳しくないですから」
「そうか」

 自然と沈んだ声になってしまった
 しかし、それはそれで嬉しいことだよな
 うん……

「で、何とかして帰りたいよな」
「まったくです……」
「今、どのあたりなんだろうな?」
「さぁ」

 俺は釣り針を下ろしながら……御架月は周囲を見渡してもらってる
 携帯は圏外に相当してるらしい
 誰にも連絡せずに出てきたけど……どうなるのだろうか?
 不安で一杯だ……

「まぁ、何とか着くだろう」
「そうですね……恭也さんはそのままが一番ですよ」
「そうか?」
「ま、たくさん時間できたんです……悩んでみてください」
「分かった」

 そうだよな……誰を好きか
 そして……誰と付き合いたいか……
 そんなことを考えていかないと結果が今回の騒動だ
 しかも、何ていうかティオレさんに弄ばれてるし
 はぁ〜考えよ……潮の流れに身を任せて









 その頃、鹿児島では恭也が海に出て行ったことをみなが知った

「何で恭也が逃げるのよ!」
「それは、聞きたいですね」

 CSS代表、フィアッセとアイリーンだ
 神咲家代表は……薫と雪乃だ

「えっと、雪乃さん?」

 雪乃の事は、雪乃さんと呼ばないといけないらしい
 かあさんと呼んだ、和真と北斗はすでに木刀により静められた
 ちなみに抱いたとかそういうのは言わないらしい
 暴走さえしなければ問題無いだろう

「恭也くんに時間が必要なの……それこそ、誰かを選ぶ時間が」
「でも、太平洋に出たんだよ!! そんなの心配だよ」
「大丈夫……今の時期は台風さえこなければ、比較的潮が安定して
 海鳴まで運ぶはずよ」

 雪乃さんの説明に日本地図を取り出し説明をし始める
 確かにその考えはあってるのだが、はじき出されない場合を入れてである
 しかも食料という食料、水という水が無い状態だ
 それでまともな生活を保障できるかどうか……
 恭也の悪運が強いか弱いかに寄るだろう

「それに、誰かを選ぶのは恭也くんよ……
 誰を選んでも恭也くんの出した答えなら……納得して
 祝福してあげるべきよ」
「うっ」
「それは確かに……」
「ん〜、それで納得できない場合は愛人にでもなればいいんだよね」

 アイリーンの言葉に点となる、周囲……
 大胆発言である

「それに、恭也ってどう考えても体力ありそうだから
 1人2人増えても大丈夫じゃないかなぁって」
「それ、多分無理だよ……恭也、膝壊れてるから」
「……膝は治ってるよ」
「ええ……」
「な!!」
「そうなの!?」

 衝撃の事実に驚きを隠せない二人

「でもね……今は持て余してると思う」
「うちも」
「だから、しばらく帰ってくるまで待っててあげるのも良い女の条件だと思わない?」
「……そうだよね」
「恭也なら大丈夫だよね」
「そうだよ……うちらも信じてるから」

 そして、4人の対談は終わった
 恭也が太平洋へと出たこと、そして……悩んで帰ってくるということを








 その話しはいろいろな方面へと流れていった
 何気リスティと薫、楓、葉弓、フィアッセたちが海で恭也を待つ姿が見られることになるのだが
 それは数日後からになるのだった……
 そして、桃子は士郎さんの子だから大丈夫と考えてるのだった

「心配よ……
 でも、私が心配で心配でって言って仕事してなかったら
 あの子は責任を感じて、無理にでも私を支えようとする
 恭也はそういう子なのよ……だから、私は頑張れるの
 士郎さんが安心していられるように」

 そういう風に美由希にこぼしていたそうな
 そして……舞台は海鳴へと戻るのだった
 それは色々な波風と嵐をもって……











 おわり(神咲家編終了)













 あとがき
 ども、コレを書いてる遊び人です
 シオン「次回は海鳴編ですね」
 最終章です……でも、次回が一番長くなるでしょうね
 ゆうひ「で、海鳴って事は?」
 簡単に説明していきますね……月村家と綺堂家、他にはさざなみ寮面々
 シオン「他には?」
 瞳、一角あたりまでは考えてます
 ゆうひ「他にはあるの?」
 ん〜、出来たら理恵沙恵の2人もって……そこまで入れると難しい
 シオン「だろうね〜」
 ゆうひ「今回は此処まで読んでいただきありがとうございます」
 ありがとうです
 シオン「次回は最終章をお楽しみください」
 ただ、何時になるのか分からないのが実情ですが
 ゆうひ「でも、外伝なども出したいそうです」
 ああ、18禁仕様の奴ね……
 シオン「会話の中に危険な言葉がいっぱ〜いって奴でしょ」
 ああ
 ゆうひ「でも、何ていうか大人の会話なんだよね」
 そういうことかな
 シオン「ま、最終章入る前にって奴だよね」
 うん
 ゆうひ「そういえば企画でさざなみ寮編ってのは無理なの?」
 SEENAである、ゆうひが居るからね……難しいわ
 シオン「なるほどね〜」
 ゆうひ「でも、今回のでそれも混ぜるんだよね」
 うぃ
 シオン「ま、頑張りますのでよろしくお願いします」
 調べないといけないので、大変ですけどね
 ゆうひ「何を?」
 耕介のエンドをどうするか? 真一郎のエンドをどうするか?
 シオン「あ〜そういえば……」
 一応、耕介は愛だったはず
 ゆうひ「大丈夫?」
 だいぶ相違点が出てくるから大変なんだよなぁ
 シオン「いっその事って考えてたみたいだけど」
 難しいよ
 ゆうひ「だね」
 シオン「でわでわ、また〜」
 ゆうひ「ほなね〜」
 でわでわ、最終章でお会いしましょう……シ〜ユ〜ネクストスト〜リ〜♪(^^)ノシ


遊び人さん、投稿ありがとう!
美姫 「神咲家編は、これでお終いなのね」
そして、いよいよ最終章に突入!
美姫 「次が最終章という事で、楽しみでもあり、寂しくもあるわね」
うん、確かに!
しかし、終わりがあるから、始まりがあるんだよ!
美姫 「もっともらしいことを…」
にははははは。
とりあえず、遊び人さん、次回楽しみにしてます。
美姫 「しってま〜〜す」




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