『HOLY CRUSADERS』




 

    第五幕『非現実と日常』







 先に動いたのは意外にもシルフィの方だった。流派が抜刀術である以上、相手が近づいたところをというのが定石のように思えるが、

シルフィは恭也に飛び掛っていった。恭也は特段動揺する様子も無く、シルフィに向かって走りよる。

大野太刀サイズのシルフィの方が圧倒的にリーチは長い。そのうえ、抜刀術の構えを取る以上、

その大野太刀を振りぬく自信があることを恭也は気付いてはいるが、それでも恭也は臆することは無かった。

抜刀術の剣閃の速度は通常の何倍もの速度であることは重々承知の上で、恭也はそれを避ける自信があるのだ。

いや、おそらく、避けてなお反撃に転じる自信があるはず。しかし、シルフィが抜刀した瞬間、恭也は尋常ならざる抜刀速度に驚いた。

シルフィの抜刀速度、それは恭也をしても、避けるのに精一杯だったのだ。

(なんて速度だ・・・。)

 恭也は一閃目の抜刀をしゃがみこんで避けると右わきの下をくぐるように背後に回ろうとする。

しかし、思いもよらぬ二閃目が恭也に振り下ろされた。恭也は転がるように更に左に飛び跳ねてそれをよける。

とはいえ、あまりの抜刀速度に服の一部を斬られてしまった。

「『空絶』を避けるなんてね。さすがは御神の剣士だ。」

 シルフィはそういって再び恭也の方を見る。恭也は再び立ち上がり、構える。

「それが緋閃の剣か。」

 恭也は落ち着いた声でシルフィに話しかける。

「そうだよ。これが緋閃の剣、そして唯一にして無二の技『空絶』だ。」

 シルフィはその言葉とほぼ同時に再び恭也に走りかかる。しかし、恭也も御神の剣士。同じ技が二度通じるはずも無い。

一閃目を紙一重で仰け反って避けると二戦目の回避のためそのままバックステップで間合いを取る。

とはいえ二閃目の速度は一戦目とは比べ物にならない速度である。

いくら恭也の体捌きが早いとはいえ、ヤシャは恭也の眼前を掠めていった。二戦目を避けた恭也は今度は万全の体勢である。

そのままシルフィとの間合いを一気につめる。しかし、シルフィもそこまで弱いというわけではないことは恭也も理解している。

恭也の思ったとおり、シルフィはそこまで弱いというわけではなかった。恭也の放った一撃を夜叉の柄頭についた短剣で受け止める。

しかし、恭也が使うのは小太刀二刀御神流。二本目の小太刀がシルフィを襲った。万策尽きた状態のシルフィ。

が、一本目の小太刀を柄頭の短剣で受けたまま、刀身の方で器用に受け止めたのだ。暫くそのままの状態で硬直していたが、

シルフィが恭也を押し戻して間合いをとる。

恭也は離されることがシルフィの間合いにつながるということがはっきりとわかっているため、おし戻されてすぐに再び接近しようとする。

が、その恭也の眼前をヤシャが閃いた。もし、あとコンマ一秒でも早く踏み込んでいたならば確実に頭を持っていかれていただろう。

『空絶』のことが頭からはずれていたわけではない。

しかし、いつ放たれるのかはさすがの恭也とはいえまだはっきりとは把握しきれていないのだ。

今の一撃は運が良かったからとしか言いようがない。しかし、恭也はそれでも間合いをつめる。

(―――薙旋!)

 恭也は間合いをつめながら御神の奥義の一つ『薙旋』を放つ。一撃目はシルフィの眼前を掠めた。

そして二撃目はシルフィがヤシャで受け止める。しかし、三撃目。

シルフィは、完全に回避するすべを失って力いっぱいにバックステップで間合いを取ることを余儀なくされる。

そして四撃目。回転運動による遠心力、そして体重の乗った一撃をシルフィはヤシャで受け止めはしたものの、その威力におし負けて、

道場の扉を突き破って外に放り出されてしまった。受身を取ることもままならず、軽く5メートルほど弾き飛ばされただろうか、

すさまじい砂埃を舞い上げた。

「っく・・・・。激しいな。ここまで弾き飛ばされたのはじいちゃん以来、初めてだよ。」

 砂埃の中、シルフィが姿を現した。受身は全く取れていなかったのか、服は地面とすれてぼろぼろになっている。

しかし、ダメージはほとんどないようだ。

「あれを受けられたのは本当に久しぶりだ。」

 恭也はそういって再び構える。

「久しぶりもいいけど、そろそろ御開きにしようか。さっきの音でみんな起きてくるだろうし。」

 そういって陸上のクラウチングスタートのような構えをするシルフィ。ヤシャも右手には持っているものの、

その状態からでは振ることは無理であることは明白である。それに対し恭也も腰を落としていつでもという状態になる。

「あ、そうそう。先に言っておくけど、次でお開きにするって言う意味わかってるよね。」

 シルフィが何かを確認するようなことを恭也に投げかける。

「ああ。」

 その一言を最後に暫くの間沈黙が続いた。

「恭也〜。なんか、すごい音したけど〜・・・。」

 そういって軒先に現れたのは桃子だった。そしてそれが二人にとってのGOサインに他ならなかった。

桃子が恭也とシルフィの姿を確認したのは1秒も無かっただろう。同時に二人の姿がその場から消えたのだ。

いや、正確に言えば二人の位置がいれかわっていた。桃子は何が起きたのか理解できずに呆けたままだ。

その隣にいつの間にかいた美由希は桃子とは違う意味で呆けていた。

「恭ちゃんのあれについていける人がいたなんて・・・。」

 美由希はシルフィの身体能力に驚いているようだ。事実、恭也のあれについていける人物はおなじ御神の剣士以外ありえないことである。

「俺の負けだね。」

 そういって立ち上がったのはシルフィだった。表立った怪我は無いものの、服が四箇所切断されている。

間違いなく、薙旋を受けた証拠である。しかし、立ち上がった恭也の服にも四箇所切断されていた。

「今のは・・・。」

 シルフィの方を向いた恭也の表情は驚きの色を浮かべていた。『空絶』をみても落ち着いていた恭也だが、

今の一瞬に何があったのだろうか。

「一つ言い忘れてたけど、俺は緋閃抜刀術を継承するためにちょっとしたことをしててね。とりあえずここはお開きにしよう。

みんな見てるし。」

 シルフィはそういって縁側から家に入っていった。そこにいた桃子と美由希に挨拶をするところを見ると、

完全に戦闘モードから切り替わっていた。恭也は暫くその場に立っていたが、シルフィ同様家の中に入っていった。



「今朝のことだが。」

 恭也は朝食が終わるとシルフィに話しかけた。どうやら、今朝のことで気にかかることがあるらしい。

「聞いてくると思ったよ。それじゃあ、少し話すね。」

 そういってシルフィは飲んでいたお茶をテーブルに置くと話し始めた。

「まあ、俺の流派が緋閃抜刀術なのは言うまでもないと思うけど、実は、俺、緋閃抜刀術、ほとんど習得してないんだ。

あ、その前に『空絶』の種明かしからしとこうかな。」

 シルフィの言葉を恭也は黙って聴いている。隣には美由希も座ってその話を聞いていた。

「緋閃抜刀術唯一にして無二の奥義『空絶』。その種明かしは中国拳法とかでよく言われてる『気』の応用なんだよ。

中国拳法で言うところの『気』には外功と内功って言うのがあるんだ。

外功って言うのは体内で集めた気を相手に向ってたたきつけるものの呼称で、内功って言うのは体内ので作用して運動能力、

瞬発力などを気を爆発させた力で高めるものの呼称なんだ。

『空絶』は内功を腕に使うことであの剣閃を実現させているって言うわけなんだよ。」

「感覚的にはわからないが、なんとなくわかる気がする。」

 恭也はそういって次を促す。どうやら恭也が聞きたいのはそこではないらしい。

「じゃあ次。さっき言ったように俺の流派の緋閃抜刀術はその内功の気を使う流派なんだけど、本来ならそれを全身に活用する流派なんだ。

でも、俺は残念ながら、腕にしか内功の気を使うことができないんだよ。だから、体捌きも普通の剣士ぐらいしかできない。

本当の緋閃の剣の使い手、俺のじいちゃんは内功の気を全身で使えたから化け物みたいに強かったよ。でも今は俺が正式な継承者。

つまりはじいちゃんに勝ったわけだ。当然、腕にしか内功の気を使えないわけだから、そんな化け物には勝ち目が無いよ。

で、俺が取った方法。それが聞きたいんだよね?恭也君としては。」

 恭也は黙って首肯する。美由希はその様子を見て、朝のあの見えなかった一瞬に何かが起きていたということを、

恭也すらも驚かせた何かがあったことを認識した。

「じゃあ、その方法について。簡単に言うなら、我流ってとこかな。いや、正確にはとにかく何でもいいから多くの剣術、

槍術、体術をマスターしたんだ。いくつかを上げると、鬼姫竜槍術(ききりゅうそうじゅつ)、落鳳拳術(らくほうけんじゅつ)、

そして・・・・小太刀二刀御神不破流などなど上げればキリが無いぐらいに。」

 その言葉に美由希が驚いた。

「え!?でも、御神流は・・・・」

 その言葉をさえぎるように恭也が割って入る。

「今朝の最後に見せたのは・・・。」

「そう。小太刀二刀御神流奥義の三『射抜』。唯一俺が模倣できた技さ。」

 その言葉を最後に暫く沈黙が続いた。シルフィはその中再び話し始めた。

「ちなみに何で神速を使った恭也君についていくことができたか。それは構えでわかるだろう?」

 恭也はそれも首肯したが、一つの疑問を投げかけた。

「一体誰からこの技を?」

 その言葉にシルフィは沈黙した。しかし、すぐに話し始める。

「それはちょっといえないな。そういう約束になってるし。じゃあ、今度は俺から。何で本気を出さなかったのかな?

御神流には『貫』、『徹』って言うのがあるんじゃないかい?俺が御神を習得するために闘った人にはそれでこっぴどくやられたからね。」

 そういったシルフィの顔には微妙な笑みが浮かんでいた。それに対して恭也は言葉を返す。

「よく言うな。俺が撃たなかったんじゃなくて、シルフィが撃たせなかったの間違いじゃないのか?」

 恭也のその言葉にやっぱり気がついていたかという表情を浮かべるシルフィ。そして恭也がそんなシルフィに疑問を投げかける。

「何であの時シルフィは負けたと思ったんだ?確かに俺の薙旋はシルフィを捕らえていたが、

シルフィの射抜も間違いなく俺を捕らえていたはずだ。」

 その問いにシルフィが簡単に答える。

「恭也君、ひざを壊してるね。」

 シルフィは恭也がひざを壊していることに気がついていたのだ。

「神速のとき、微妙にかばってるんだよ。もしそれが治れば、俺は確実に恭也君を捕らえられなくなる。

だから俺のまけ。どう?理由としては十分じゃないかな?」

 そこまで言うとシルフィは席を立つ。部屋から出ようとしたそのときシルフィが意味深なことを言った。

「一つ言っておくよ。壊れたひざを直すことと庇わないということは別物だよ。」

 その一言を残してシルフィは自分の部屋に戻っていった。シルフィが部屋を後にすると美由希が恭也に話しかけた。

「シルフィさん、強かったの?」

「ああ。現時点では俺以上に強い。まさか『貫』や『徹』さえ打たせてくれないとは思わなかった。」

 恭也はそういい残すと自室に戻っていく。美由希はその後姿を見ながら一つの思いを心に決めていた。





 シルフィは部屋に戻るとヤシャを抜いて手入れを始めた。ロゼットはそんなシルフィを見て半ば呆れたような顔をして

「恭也君とやったんだ。どうだった?」

 ロゼットは鞄を持って学校に行く準備をしながらそうたずねた。

シルフィはヤシャを鞘に収めると先日用意していた制服に袖を通してロゼットに言った。

「まけたよ。まだまだあれには勝てっこない。本人はまだ気付いてないみたいだけど、俺なんかが勝てる人じゃないよ。

万に一つ勝つ方法があるとすれば俺も御神をマスターするしかないね。」

 そういいながらロゼットの制服をまじまじと見つめる。

「な、なによ・・・変なところでもある?」

 その言葉にシルフィは笑いながら答えた。

「そうだね。似合ってるよ。いや、似合いすぎてるって言う方がいいかな。」

 ロゼットは真っ赤になってシルフィに詰め寄る。

「そ、そんなに笑わなくってもいいじゃない!高校なんていったことないし、こういう服着るのも初めてなんだから!

恥ずかしいのよ!スカートも短いし!」

 シルフィはロゼットの頭をなでてその手をとると一緒に部屋を出た。今日から始まる始めての学校生活。

二人がそれに心踊っているのはその軽い足取りからして明らかだった。







 風芽丘高校3年G組の教室。恭也は自分の席について校庭を見ていた。特にこれといってすることがないからだ。

隣の席の忍もマイ枕に顔をうずめて小さな寝息を立てている。どうやら今日も徹夜をしたらしい。

この様子だと昼休みまで起きないかもしれない。

「あー・・・今日は転校生を紹介する。入って。」

 ホームルームの際に担任がそういって転校生の紹介を始めた。恭也はおそらくという心当たりがあったために特段騒ぐこともない。

当然のことだが転校生。教室は騒がしい。そこに入ってきたのが外人とくれば騒ぎもいっそう大きくなるのも当然である。

それも身長190越えの顔のいい男性とモデルほどではないものの、

そこそこな背と十分美人といえるレベルの女性とくるわけだから教室の中は地獄の釜を開けたかのような騒ぎになっている。

当然、担任の静かにしなさいという声は届くはずもない。その状態に入ってきた転校生―――、シルフィとロゼットも毒気を抜かれている。

「えっと・・・アメリカから来たシルフィ・H・ヒースクリフです。」

 シルフィの自己紹介に女子が声を上げて騒ぐ。

「あ・・・ロゼット・クリストファです。日本語はほとんど話せませんけど、よろしくお願いします・・・。」

 ロゼットの英語の自己紹介が終わる。それに騒ぎ出したのは当然男子。内容がわかっていようが、いなかろうが関係ないようだ。

始終騒ぎっぱなしの紹介も終わり、一時間目の始まりまでの小休止が入る。当然だがシルフィ、ロゼットの周りには人だかりができている。

そのあまりの騒ぎように忍も寝られないのか、起きて恭也に話しかける。

「転校生に群がる生徒。当たり前といえば当たり前だけど・・・。高町君は騒がないんだ。まあ、らしいけど。」

 恭也は人だかりを見て忍に返事をする。

「騒ぐも何も。ホームステイ先は俺の家だから。昨日から家に来てる。」

 忍も人だかりを見てしみじみとつぶやく。

「それでも騒ぎすぎじゃないかなぁ。でも、少し興味あるかな。」

 そのとき、人だかりの中からひときわ背の高い人物が現れた。当然シルフィである。

恭也のクラスにも180センチを超える人はいるが、それでもやはり比べ物にはならない。

「恭也君、一つ聞きたいんだけど、日下部秋姫って子はどこにいるのかな?」

 シルフィは護衛対象である秋姫が誰か尋ねた。

「あ、そのこだったら、すぐ後ろにいるよ。」

 そう答えたのは忍だった。

「恭也君、こちらのレディは?」

 シルフィは恭也に忍の紹介を求める。

「月村忍だ。それと、俺のことは呼び捨てでかまわない。俺もシルフィと呼んでいるわけだし。」

「そっか。えっと、忍ちゃん、よろしく。」

 そういってシルフィは忍と握手をした。

「よろしく。シルフィ君。」

 シルフィは挨拶が済むと秋姫のほうを向く。

「君が秋姫ちゃんか。話は聞いてるのかな?」

 秋姫はその言葉に小声で返事をする。

「はい。護衛ですよね。よろしくお願いします。」

 シルフィは秋姫とも握手をするとロゼットを呼んで挨拶をさせる。しかし、英語は苦手なのか、

ロゼットの話はあまり理解できなかったようだ。それからまもなく、一時間目開始のチャイムが鳴った。

騒ぎはひと段落着いたものの、昼休みもすごくなりそうだった。





 昼休み。シルフィの思ったとおり二人の周りにはすさまじい人だかりができていた。

そのすさまじさは周りの暮らすだけでなく下級生の方からもみに来る人が言うほどである。

「これじゃゆっくり話せないね。秋姫ちゃん、ロゼット、ちょっと場所変えようか。」

 そういってシルフィは席を立って静かな場所に向った。結局、そんな場所はなく、シルフィが頭を下げると、

鶴の一声のように周りから人がいなくなった。と、いうことで屋上に三人の姿があった。

「えっと、もうほとんどのことは知ってるんだよね?」

 シルフィが秋姫に対して再び確認を取る。

「うん。でも、あんまり理解はできてないんだけど。」

 ロゼットは笑いながら秋姫に話しかける。

「ま、そうよね。いきなりそんなこと言われても信じられないだろうし。

こっちとしてもそんなことがおきないに越したことはないんだけど。」

 とはいえすべて英語である。秋姫はわけもわからず、ぎこちなく笑うしかなかった。

「まあ、そういうわけだから。護衛とはいえ、私生活にまで干渉する気はないし。

とにかく何かあったらすぐに連絡入れてくれさえすればいいよ。それに昔と違って、人気のない場所なんてないし。

襲うにも襲えないのが現状じゃないかな。」

 シルフィはそういって秋姫の肩をたたいた。秋姫ははるか上にあるシルフィの顔を見上げていった。

「頼りにしてますね。」

「任せなさい。何せこっちはそれ系のエキスパートなんだから。」

 ロゼットがそういって笑う。当然秋姫は内容を理解できず、ぎこちなく笑うだけだった。それが終わり、

三人は教室に戻って午後の授業を受けた。そのまま、放課後になって下校する。

シルフィとロゼットは帰りに桃子が経営する翠屋に向かい少し休憩して家に帰った。







それはただの高校生のただの日常だ。





何かが起きるという気配はなく。





しかし、次なる戦いは確実に始まっていた。











  あとがき






はい。第五幕です。

(フィーネ)シルフィも強いわねえ。あの恭也相手に互角以上なんて。

(フィーリア)でも、恭也の方が強いって言ってるよね。

うおっ!フィーリア!何でここに!っていうか、フィーラは?

(フィーネ)フィーラ姉さんなら、私が前、浩さんの所にお邪魔したときのお礼に行ってるみたいよ。

本来なら俺が行くべきなのにな。いいお姉さんじゃないか。

(フィーリア)ところで、シルフィは御神流をどこまで習得してるの?

シルフィのいったとおり射抜以外は習得してないな。そもそも、射抜だけでも習得してるわけだから、ある意味化け物だ。

(フィーネ)私も御神流習得したいな〜。

お前はもういいって。それ以上強くなるな。

(フィーリア)で、次回はどんな話?

おう。次から物語りは本格的に始動するぞ。まずは・・・っと。ネタばれになるからだめだ。

(フィーネ)はいはい。ところで、時間軸的にはどんな感じなの?

3のリアルタイムといっていいな。3の始まりとほぼ同時にシルフィたちが来たって考えてくれればいい。

(フィーリア)なるほど。じゃあ、お決まりの・・・・。

ほえ?

(フィーネ&フィーリア)ルナ・ライト!!!!

だいばくはつぅ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(フィーネ)全く。カー○キャプ○ーさく○の真似なんかしないでよ。気色悪い。

(フィーリア)それじゃ、第六幕『自動人形と悪魔』で会おうぜ!!

(フィーネ)なんか、すぐに誰の話にいくかわかる題名ね・・・。


フィーラ 「この間はフィーネがお世話になりまして…」
美姫 「いえいえ、こちらこそ何のお構いも無く」
フィーラ 「あらあら」
美姫 「まあまあ」
…………・どっかの主婦の会話か?
フィーラ 「失礼ですね」
美姫 「失礼ね!」
すいません……。
て、何でフィーラさんがここに!
美姫 「だから、この間のフィーネのお礼に」
あ、そうですか。(びくびく)
フィーラ 「そんなに怯えないで下さいよ」
いえ、そんなつもりは…。(びくびく)
美姫 「さて、平穏な日常…」
フィーラ 「しかし、その影で魔の手は着々と伸びつつあった」
現実の世界から、非現実の世界へと少女は誘われる。
そして、その時、戦いの幕が開ける。
美姫 「次回、第六幕…」
タイトルは知りません。
フィーラ 「期待してお待ちください」
…………ふむ。
美姫 「初めてでぶっつけ本番にしては、良かったんじゃない?」
フィーラ 「ええ、ほっとしました」
それじゃあ、次回も楽しみに待っていますから。
美姫 「怪盗Xさんにはそう伝えといてくださいね」
フィーラ 「はい、分かりました〜」
それじゃあ〜。
美姫 「ばいばーい」
フィーラ 「失礼します」



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