この話はSS【八神の家】の幕間ではなく、もしも(IF)の話です。

ですのでSS本編がもしStSまで進めば、必ず相違点が出る代物です。

ですから二次創作のIFを了承できる剛の者以外の方は読まれない方が賢明です。

 

注1)リインフォースが空に還らず闇の書の闇はどうにかなっています。

注2)階級に関しては自衛隊で使用されているものを流用していますが、将官の階級は原作通り第二次世界大戦時の日本軍の階級名に倣っています。また作中階級が明記されていない面面の階級については作者の捏造設定です。

注3)速人の外見年齢はリインフォースと同じかちょっと幼いぐらいです。(髪の長さはリインフォースとフェイトの中間程度で、ストレートです)

 

 

 

 

 

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

魔法少女リリカルなのはAS二次創作

【八神の家】

とある可能性編 二つめ:とある騒動 其の弐

 

------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 

  ――― とある訓練場 ――― 

 

 

 

「全く…………日常会話以外に話をしようとすると諍いが起こるとは………。

  ……戦闘狂(バトルマニア)ではなく狂戦士(バーサーカー)造敵必壊(ワークスアンドクラッシュ)が地の、どこぞの戦闘民族としか思えんな」

 

  呆れと言うよりは理解不能な種族という認識を多分に含ませながらリインフォースはなのはに話しかける。

 

「あ……あはは…………何かその場の話の流れでこうなっちゃいました………」

 

  苦笑いしながらリインフォースの矛先から逃れようとするなのは。

  しかし相変わらず無機質な眼でなのはを見ていたリインフォースがなのはの言葉を斬り返してきた。

 

「話の流れでなく、大方お前の勢いで決めたのだろう。

  さも双方に責任が在る様な発言はするな」

「うぅぅぅ………」

 

  完全にその場の事を見透かされているとなのはは理解し、肩を狭めて小さく呻いた。

 

「そもそも個人として話に赴き、何故一尉や教導官の権限を揮えたのか、……時間に余裕があれば是非ともじっくりを問い詰めたい所だな」

「うぅぅぅぅぅぅ………」

 

  リインフォースの言葉に更に肩幅を狭めて呻くなのは。

 

「しかも故意か無意識か意図的にか作為的にかワザとか………、ランスター以外も嗾けた挙句敵愾心を煽る様な事実を婉曲した事を述べたようだな…………」

「は……はは……………………」

 

  リインフォースの怒りを多分に含んだ声と視線を受けたなのはは、乾き過ぎた笑みと笑い声をリインフォースに返す。

  だが、相変わらずそれを無視してリインフォースは独り言の様に話し続ける。

 

「まあ、他にも追求することや、反論せぬのを好都合とばかりに悪評を吹聴したことの報いとして当分夢で魘されるメに遭わせたい所だが………それは一時保留だな」

「……………はは………………」

 

  このままでは【闇の書の夢】の改良版(改悪版)の【闇の夢】と言う、究極の非殺傷攻撃とも言える精神的外傷(トラウマ)作成魔法を再び味わう羽目になると知り、乾き過ぎた笑顔に亀裂が入るなのは。

  しかしリインフォースが突如怒気を静めたので仕事の話になると気付き、慌てて意識を切り替えるなのは。

 

「で、話は変わるが、此度の模擬戦の規則を確認する。

 

  一つめ。双方質量兵器の持ち込み及び使用の禁止。

  二つめ。物理設定は使用可能。

  三つめ。模擬戦終了の条件は片方若しくは双方の勢力全員の敗北、若しくは規定時間の超過。尚敗北条件は後述する。

  四つめ。フォワード陣の緊急危険回避の措置として高町教導官には強制模擬戦終了の権限が在るが、権限行使後はフォワード陣の敗北となる。但し反則及び犯罪に類する攻撃が原因ならば其の限りでは無い。

  五つめ。緊急事態及びそれに類する事態の措置とし、私には部隊長代理として模擬戦の強制中止及び強制終了の権限が在る。尚、高町教導官の強制終了権限と異なり純粋な強制終了権限なので他に影響は及ぼさない。

  六つめ。敗北条件は、一つめ、模擬戦の範囲内に全身が存在せぬ場合。二つめ、対戦者を殺害した場合。三つめ、規定の降伏宣言を行った場合。四つめ、60秒以上気絶をした場合。五つめ、物理的及び魔力的に行動不能並びに模擬戦故に本来ならば殺害可能な攻撃を手加減して放ったと六課分隊隊長及び分隊副隊長の計3名以上が同意した場合。六つめ、敗北判定が下された者へ故意に攻撃を加えた場合。七つめ、模擬戦者以外の干渉等の不測の事態時に部隊長代理の私より敗北と言い渡された場合。

  七つめ。敗北した者は生理及び反射以外の行動の禁止。但し模擬戦の領域内より回収された者はその限りではない。

  八つめ。召還された存在は召還者が敗北した瞬間に連動して敗北扱いになる。又、その際に安全措置として即座に捕縛して行動を封じるが、担当は高町教導官となる。

  九つめ。敗北者が模擬戦に干渉した場合、その敗北者が所属する陣営は無条件で敗北となる。尚、これは敗北扱いにされている召還された存在も同様である。

 

  以上が此度の規則だが、質問はあるか?あるならば書類に眼を通して自分で考えろ。

  異論はあるか?異論があるならば即座に模擬線を中止して通常業務に戻れ。

  そして…………文句があるならば即座に挙手しろ。下水とセットで闇に沈めてやろう………」

 

  大規模な訓練場を借りる為に頭を下げる羽目になったり、更にその際闇の書事件の関係者ということで嫌味混じりのセクハラを受けたり、模擬戦内容に興味を覚えたレジアスに詳細を尋ねられて気苦労を重ねたり(映像でだが観戦する気満満)、其の他諸諸あるが、その全てが本来余計な事の為、余計な仕事を増やされてせいで久しぶりに速人を交えて外食する予定を潰されたリインフォースは只管に不機嫌だった。

  尚、ヴィータ達は驚かそうと思って黙っていたので知らないが、知っていたツヴァイは凄まじく不機嫌に黙り込んで仕事をし、休憩中半泣きでなのはと書き殴った人型の紙を殴ったり蹴ったり破いたりする行為等を繰り返していた。

  そしてそんな事情が在るという事を気落ちしたはやてから聞かされていたなのはは、迂闊な事を言えば本当に下水とセットで闇に沈められると思い、自分が模擬戦をする正当な理由(こじつけや言い訳)も胸の内に仕舞いこんで頭を凄い速度で上下に振って話を理解した事を示した。

 

「分かったのならフォワード陣と残りの隊長陣も到着したので説明に行くがいい。

  それと余所の管轄に出向している者として恥ずかしくない立ち居振る舞いを行うよう注意しておくように」

「は、はい!…………って……あの……………もう一人には……………」

「私と共に作成しているので不要だ。

 

  それよりも徹底的に模擬戦の規則を説明しておくことだな。

  模擬戦の規則の不理解を言い訳にしようものなら、冗談ではなく本当に教導官の資格剥奪を申請して武装隊に突き返すつもりだ。

  100の能力を持っていようと200の損害を出すと予測される者など不要以前に邪魔だからな。

  …………………具体的には個人的な話の為に赴いたにも拘らず一尉権限を三士に振るった挙句、その三士の言葉を捏造して部下に伝えて無駄に敵愾心を抱かせて隊の調和を乱した挙句、トドメにドコカの部隊長室の団欒予定を要らぬ仕事を大量に発生させて粉砕させた上に凄まじく雰囲気を険悪にした要因を作ったココにいる誰かの事だがな」

「あ、あははは………………………わ………私説明に行ってくるよ」

 

  色色と反論したかったが言っている事に間違いは無く、更にはやてからはやて自身とツヴァイやリインフォースが本当に楽しみにしていた団欒の予定を自分の都合でぶち壊したと一応は自覚している為、なのはは乾いた笑いを残して到着した面面に説明をする為に足早に移動した。

 

  そしてなのはがその場を離れた時、まるで入れ替わるように速人がリインフォースの後ろから現れ、速人の存在に気付いたリインフォースが振り向いた時、速人は一度敬礼をしてから報告に入った。

 

「先程第00184回非魔導師対魔導師に依る非公式高精度模擬戦の安全措置の最終確認が終了しました。

  尚、之より模擬戦が終了し機材を撤収するまでの間、此処での事は公式記録として残りません。

  報告は以上です」

「報告、確かに承った」

 

  静かに、しかし良く通る声で、凛とした表情でそう返すリインフォース。

  だが直ぐにその老若男女が見惚れそうな凛とした表情を崩し、疲れたとも面倒と解釈出来る表情で速人に話しかける。

 

「で、これから質問する事は事態終結後の後始末の準備をしておくという意味合いも有るが、大部分は個人的質問なので答えたくなければ答えなくとも構わないので、それを念頭に置いて聞いてくれ」

「了解しました」

「では尋ねるが………………やはり相当に対人関係を荒らして終わりそうか?」

 

  疑問というより既に確認口調のリインフォースに速人は眼で頷きながらも、それとは別に何時も通りの口調で言葉を返す。

 

「非戦闘要員且つ三等陸士の私が教導官達を差し置いて模擬戦の終結に対する自身の考えを述べるという僭越な行為は致しかねます。

  又模擬戦の対戦者のみならず、教導官達を含めた心情を三等陸士の私が予測する事も僭越な為、御答え致しかねます」

 

  暗に、【知らない振りをしていれば場が荒れた時に要らぬ追求を避けられる】と言葉に含める速人。

  そしてその事を理解したリインフォースは速人に微笑みながら返事をする。

 

「済まない。余計な事を訊いた」

「御気になされず結構です。

  私としてはリインフォース一等陸尉が模擬戦終了後の予測を行っており、そして其れに対する備えを行おうとしていると知れ、有意義であったと思っておりますので」

「……褒め過ぎだ。

  ………私はそこまで言われる程の者ではない」

「僭越ですが過ぎた謙遜は卑下と同義になりますので、上官としては控えられるべきかと進言させて頂きます」

「……………すまない。

  公私のけじめを無視して愚痴を零してしまった。

  今の私の甘えは忘れ―――」

『―――イチャついてるとこ悪いんやけど、仕事の話しやでー』

 

  若干余人が入り込めない雰囲気が漂い始めた時、覗いていたと自ら語っている様な事を述べながらはやてが通信を入れてきた。

  唐突に会話を中断させられたリインフォースは、先程の会話を見られていたことに対してワケの分からないバツの悪さを感じた為慌ててしまう。

 

「あ、ある………し…失礼しました、八神二佐、お、おはようございます」

 

  一応周囲の目が在る時は速人同様八神二佐で通しているリインフォースは慌てて言い直した。

   対して速人は―――

 

「御早う御座います、八神二等陸佐」

 

―――敬礼しながら微塵も慌てず普通に挨拶をしていた。

 

  いつもも通り挨拶をする速人を見、リインフォースは何故自分もあのように対応しなかったのかと自問したが、はやての話を聞く為とりあえずその疑問は棚上げしておくことにした。

 

『うん、二人ともおはようさん。

  朝帰りで疲れとるかもしれんけど仕事やから勘弁してな?』

「………………………」

 

  疚しい事や気持ちは微塵も無く、今朝の出来事は仮眠室で一緒だっただけなので朝帰りでもなく、そもそもはやてもその事を承知していると知っているリインフォースは墓穴を掘らない為に改めて説明するのを何とか堪えていた。

  尤も、微妙に怒りや羨望が混じっていた様なので下手に刺激しないという意味も在ったが。

  対して速人は当然いつも通り無言で先を促す。

 

『んで仕事の話やけどな、さっきレジアス中将から連絡があってな、模擬戦終了後現場の情報封鎖等を自分の名の許にリインフォース一等陸尉に一任するから天神三等陸士は即刻クラナガンで明日一杯まで休みを取れ、て』

 

  その言葉を聞きリインフォースは内心不審に思いながらも表情には出さずにはやてに聞き返す。

 

「私に自身の名の許に情報封鎖を行えと言われたのですか?」

『そうや。

  尤もそれが本題やなくて、速人はんに休みを取らせて私人として自分の許に呼び寄せる事が目的みたいやけどな。わざわざクラナガンで休みを取れなんて言う取るし。

  ま、要するに速人はんに休みを取らせ―――』

「―――八神二等陸佐、御話中大変失礼ですが、公式記録に残らないとはいえ発言には注意を払われた方が宜しいかと申し上げます」

 

  急に速人ははやての話に割り込み、暗に【直属でないとはいえ部下が上司の思惑を予測しての発言は控えるように】や【拡大解釈を行えば上司への非難とも取れる発言を聞かれては規律が乱れかねる】と視線や言葉に籠めていた。

 

『っと、そうやね。

  忠告感謝します、天神三士』

 

  心持ち凛とした表情や声でそう言うはやて。

 

「上司の話を遮っての発言なのでその謝辞は受け取れません」

『………ならば話を遮った件を忠告してくれたことで帳消しにするのを礼と思って下さい』

「分かりました」

 

  機動六課なら兎も角、別の管轄の訓練場を借りているので慣れない余所行きの口調で話すはやてといつも通りの口調で話す速人。

 

 

 

 

 

  そしてそれから幾つか仕事の話をし、通信を切る時にはやては苦笑いしながら速人に告げた。

 

『………これは個人的な意見なんやけどな……………どんな結果になっても後で荒れに荒れるやろうから、いっその事この機会にフォワード陣に実戦の空気を体感させてほしいと思っとるんよ。

 

  …………一瞬判断が遅れるだけで全てが掌から零れ落ちる怖さ、自分の考えやなくて他人の考えに従って困難に抗うことの怖さ、自分の命令が裏目に出て状況が悪化する怖さ、…………他にも色々あるやろけど………とにかく勝って当たり前のガジェットや全然非情に徹しきれない戦闘機人と対峙しても絶対味わえない感覚を味わわせてほしいんよ。

  多分………このまま訓練を続けても絶対に得られんしな………』

 

  自分の手腕では上手く機動六課を運営しきれていない事に対する遣る瀬無さを漂わせながら、速人に独り言のように話すはやて。

  特にこうして速人に汚れ役を押し付けなければ上手く運営しきれていない事に対し、本当に遣る瀬無い気持ちなのは一目瞭然だった。

  だがそんな事を微塵も気にせず速人はいつも通り淡淡とはやてに告げる。

 

「…公人としての責を全うします。

  それでは私はこれで退場させて頂きます。…失礼しました」

 

  はやての意見に対しての答えを的外れとも言える言葉で返し、一礼をしてから模擬戦開始場所付近に速人は歩いて行った。

 

  そしてそれをはやてとリインフォースは黙って見送り、まだ時間のあるリインフォースははやてに話を振る。

 

「あまり御気になさらない方が良いですよ。

  本人が全く気にしていないようならば、その意を汲んで最適と思う采配を振るってそれに応えるだけです」

『………そうなんやけどね……………、速人はんとリインには泥ばかり被らせたり浴びてもらったりして賞賛とか全然浴びる機会なんて作ってやれとらんのを考えると…………やっぱちょい欝になるんよ。

  二人に甘えすぎてるんやなかろうか?って』

「………頼られているとは思いますが、甘えられていると思った事は私は無いですよ。

  あと、頼られるのも嬉しいですが、出来たら甘えてほしいとも私は思ってます」

『はは、カリムと………っとと、カリム少将と似たようなこと言うんやね。

  逢う(たんび)に頼るだけでなくて甘えてほしいて言われるんよ。

  ………正直、十分みんなに甘えとると思うんやけどな………』

 

  佐官や尉官であり且つ直属の上司とその第一部隊長補佐が三等陸士と親しげに話すと周囲から要らぬ誤解等を招くので、先程までは完全に余所行きの口調だったはやてとリインフォースだったが、今は機動六課の最高責任者とその第一部隊長補佐のみの会話ということで、最低限の余所行き口調のみで話していた。

  そしてリインフォースは少少公私混同していると思いながらもはやてに言葉を返す。

 

「…………私の推測ですが、要するにもう少し自分の都合や本音を言ってほしい、という事だと思います。

  そしてそれは私達も同じですし、シグナム達も同じでしょう」

『………また強烈に難しいコト言うな〜』

「ですがこのまま八神二佐が誰にも碌に甘えずに成人され、そのまま甘え方も知らず生き急がれれば、遠くない日に駆け抜ける際に背負い抱え込んだモノの重さで潰されると私達は危惧しています。

  ですので甘える事が難しいようなら、せめてその歩みを一時でも止め、自身の周囲を一度見回してください」

『……………………………………急には無理かもしれんけど……………心がけるようするわ』

「ええ、まずはそこから始めて下さい。

  八神二佐がその歩みを一時止められれば、周囲の者はどのように力になればよいのかと考える時間ができ、そして理解する時間ができます。

  そしてその時間は八神二佐が理想を実現するのに必要な時間な筈ですから」

『…………………頑張ってみるわ』

 

  説教ではなく大人の貫禄で静かに諭され、自身がまだまだ周りの見えない子供だったと自覚して恥ずかしくなる一方、真剣に自分の事を想ってくれる存在が目の前のリインフォース以外にも居ると知って嬉しくなり、結果、恥ずかしさで紅くなった顔で嬉しくてしょうがないという笑みをはやては浮かべた。

  そしてはやての笑みを見ながらリインフォースは、どこか娘を見る様な心境で微笑んでいた。

 

  が、急にはやては何かに思い至ったらしく、ちょっと落ち着いて普通の表情に戻った顔でリインフォースに尋ねる。

 

『ところで…………ちょい気になったんやけど、私達って言うとったけど………いったい何時そんな話したん?

  ……(盗聴されるかもしれんから)……管理局の中でするような話やなかし、聖王教会でしとったらカリム少将の話を推測のように言わんやろし…………』

 

  はやてとしては本当にちょっとした疑問なので軽く尋ねてみただけであり、それ故にリインフォースは油断というか気を抜いたと言うか分別を誤ったというか、兎に角言わずとも良い全容を言ってしまう。

 

「あ、それはですね、三日前の日付が替わったばかりの頃、とりあえず急ぎの案件を全て済ませたので仮眠をしようとしていたら偶偶本局に居たらしく逢いまして、此方もも向こうも色色話したい事が在ったので、とりあえずゆっくりと話ができる場所ということで手近なホテルの一室で話したん…で……す………よ…………」

 

  そこまで話して自分がせっせと墓穴を掘っていた事に気付くリインフォース。

  慌てて誤解を解く為に管理局の制服でなく、売店で私服を購入してそれに着替えてからホテルにチェックインしたと言おうとしたリインフォースだったが、誤解を解くどころか新たな誤解しか生まないと気付いて慌てて言葉を飲み込んだのだが、それが却って不自然に見えたはやてからの冷た過ぎる視線を浴びる事になり、見た目も内心も焦りながら懸命に誤解を解こうと考えを巡らせるが、せっせと掘り過ぎた墓穴が深くて這い出せる見通しは殆どゼロだった。

  というか、―――

 

「だ、大丈夫です。

  話し終えたら時間が無いと言うことで直ぐに寝ましたので、よくある甘い一時などは断じて無かったと誓って言えます」

 

―――という、焦り過ぎが原因の壮絶な自爆発言をした為、墓穴の壁面が崩れてリインフォースは完全に埋まってしまい、墓穴から這いだせる可能性は事実上ゼロになってしまった。

 

『…………………………………ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

  若い男女が仕事帰り………いや合間に深夜のホテルで二人きりで寝るて………………甘い一時通り越して大人の一時やね』

「あ」

 

  今更ながらにリインフォースは自分が盛大に自爆して墓穴に埋まってしまったと気付いた。

  そして呆然とするリインフォースに更にはやては言葉を投げかける。

 

『別に誰を好きだろうがケチつける気は無いんやけど……………………まさか一生懸命徹夜して遅うなっとると思うとったのに…………………まさかそんなコトしとったなんてな。

  ……………………………恋愛で 隙を晒すと 即敗者 女の絆 糸より細し。  字余り    BY 八神 はやて』

「いえ…………その……………」

『あー、ほんと油断したわ。

  休みの日じゃなくてまさか仕事の合間に二人してホテルに行くなんてな…………。

  まあ………………ハーレム思考を飛び越えてカオス思考やからまだ十分望みはあるやろけど………………』

「いえ…………あのです―――」

『―――んで、何所のホテルに泊まったん?』

 

  夜天の王と呼ばれるに相応しい威圧感が篭った視線を浴びせられ、何所となく後ろ暗い気持ちもあったリインフォースには黙秘や拒否の選択肢は存在せず、ただ訊ねられた事を即座に答えてしまう。

 

「えと…………地上本部から一番近いホテルです」

『…………どのフロア?』

「最上階………です」

『………………ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。

  んで、どっちがその場所にしよう言うたん?』

「私………です」

『……………………………そか』

 

  普段なら速人とリインフォースが距離感を掴み損ねた接し方をしても大して気にしない(表面上はからかい混じりに非難する)はやてだったが、まさか仮眠用の休憩時間を速人とホテルの一室で過ごした後に寝たとなれば、流石に軽く流すつもりは無かった。

 

 

 

―――

 

  リインフォースが選択したホテルはVIP御用達の高級ホテルであり、特に最上階はロイヤルスウィートルームだけであり、そこは病的に盗聴盗撮の可能性を排してあるのも売りの一つだったが本当に売りにしているのは素晴らしい夜景を一望出来且つ完全防音で其の他色色な設備や道具有りという、大人の一時を過ごす為の部屋であった。

 

  尚、本当は厳重な身分確認の為一見さんお断りに近いのだが、リインフォースは時空管理局の一尉であり、速人は三佐相当権限行使可能な特殊監査官資格保持者であった為、部屋に空きがあったので殆ど診査無しで即座にチェックインが出来た。

  因みに料金は1泊2日で郊外に手狭な土地付1個建てが買える程の常識外の値段であるが、金運が呪いの如く高い速人にとっては一日に幾つかの口座に追加される利子分の10%未満の料金であった。

 

―――

 

 

 

  そしてリインフォースが選択したホテルと部屋がどういうものか十分承知しているはやては、凍結崩壊せんばかりの冷たい視線をリインフォースに向けていた。

  対してリインフォースは自分の判断や行動が不義理や不誠実とは思っていなかったが、少なくとも著しく思慮に欠けるモノだったと事ここに至り漸く理解し、最早言訳するべきではないと思い黙りこんでしまった。

  尤も、はやてから凍結崩壊起さんばかりの視線の滅多刺しの最中なので、何か言うつもりであっても既にリインフォースは言えるような精神状態ではなかったが。

 

『…………男と女の間に友情は在りえない。情熱、敵意、崇拝、恋愛は在る。しかし友情は無い。   BY オスカー・ワイルド』

「…………………」

『…………アリサちゃんとの仲を見とったらそんなん間違いやと確信したんやけど………………………絶対やないだけで殆どはコレに当て嵌まるって…………………今更気付いたわ…………………』

「…………………………………………」

『………まあ、その辺は後でじっくりゆっくりたっぷり話し合おか………勿論ツヴァイ(可愛い妹)をお泊りさせとる間にな……』

「……………………はい」

 

  内心、「終った……」、と思いながら項垂れそうになるのを堪えつつ返事をするリインフォース。

  そしてリインフォースの返事を聞き、一先ずこの件をこれで後回しすることにしたはやては気持ちと話題を切り替える。

 

『……んで、話変わって部隊長としての話になるんやけど、模擬戦終ったらシグナムにフォワード陣任せて残りの隊長陣は直ぐに六課に帰還するよう伝えてや。

  もう分隊隊長達が全員居ないおかげで早くも業務に支障がでそうなんよ。

 

  ………特に万が一の時の戦闘要員が公式には部隊長の私と第二部隊長補佐のツヴァイと医務官のシャマルしか居らんから、もう調整の為の皺寄せが緊急時を見越して予め一時代行権限を渡してあるグリフィス君に直撃してもうてな、……………そろそろ労災病院に緊急入院しそうなんや……………。あと、他のロングアーチスタッフもかなりヤバヤバの状況や。

  はっきり言ってロングアーチスタッフとしては「とっとと戻って来い!!」の一言やね。

 

  そういうワケなんで、模擬戦終ったらシグナムを除く分隊隊長達は即座に……ホント即座に戻ってきてて伝えてや。

  ………因みにロングアーチスタッフが忙しい合間を縫ってリインが飛んで戻ってこれるように飛行許可と輸送許可を取ってくれたんよ。

  んで、その理由……ロングアーチスタッフ総意の伝言なんやけど、「なのはさんがゴネたら、即………………にしてでも運んできて下さい。お願いします頼みます期待しています祈ってますいやもう祈る気力も無いですけど」、や』

「……………りょ、了解しました……」

 

  はやてが告げるロングアーチスタッフの伝言から危険な程テンパっているのが分かり、若干引きながら了解するリインフォース。

 

『んじゃ、私もそろそろ通信兼休憩時間も終わるから、また後でな〜』

「後程」

 

  軽く敬礼をしてそれに応えるリインフォース。

  が、通信が切れる直前にはやては何かを思い出したらしく、さり気無くリインフォースに告げる。

 

『あ、後高町教導官に、「今回の後始末に通常業務が上乗せされるから、有給とって通常業務を後回しするよう調整してもらわんと、発狂するか衰弱死するで」、って伝えといてや。

  因みにロングアーチスタッフ全員は他の隊長の仕事なら兎も角、なのはちゃんの仕事を手伝う気は今回サラサラ無いみたいやで』

「了解しました。

  それとロングアーチスタッフには模擬戦終了後1800秒以内に連行して帰還すると伝えて下さい」

『了解や。

  ほんじゃ今度こそまた後でな』

「ええ、また後程」

 

  今度こそ軽く敬礼をしているリインフォースに見送られる(かたち)ではやてを映していた空間モニターは消え、通信が終った事を示していた。

 

  通信が終わった後リインフォースは激務の只中のロングアーチスタッフ全員に胸の内で励ましの言葉を送りつつ、到着したフォワード陣に模擬戦の説明をしているなのはが居る場所に向かって歩き出した。

 

 

 

――― とある訓練場 ――― 

 

 

 

 

 

 

  ――― 機動六課・ロングアーチ ―――

 

 

 

  リインフォースとの通信を終え、はやては自分の右側に存在する書類がギッシリ詰まった少し小型のダンボールと空間モニターに映された報告や要請関連の件数が3桁台という現実に再び向き合うことになり、もう眩暈もしない程ここ数日でこの現実に慣れたことに涙が出そうになった。

 

 

 

―――

 

  本来余所の管轄で模擬戦をするだけならここまで忙しくはならないのだが、分隊隊長並びにフォワード陣が全員六課を離れてしまうとなるとその限りではなかった。

  特に休暇ではなく余所の管轄への出向の為、緊急時に呼び戻すにしても最悪出向先でも事件が起きていたた際、緊急措置として人材を一時挑発される可能性が在り、そうならない為の根回しは尋常でない量の仕事になっていた。

 

  尤もそれも当然であり、本来有事の際には分隊隊長指揮の下フォワード陣が事に当るのだが、一時的にその専任者が0名になってしまったので余所の部隊の人材を一応レジアス中将の後押しが在ったので強引に借り、何とか緊急時に専任の者が帰還するまでの時間稼ぎが出来る程度の備えをしたのだが、当然一時的にとは引き抜かれた部隊から苦情が殺到したのである。

  そしてそれを解消する為時間稼ぎにと、更に余所の部隊の比較的手の空いている者を其処に一時的に宛がったのだが、当然其処からも苦情が殺到し、しかも間の悪いことに引き抜いた人材が担当する規模の事件が発生した為即時人材の返却を要請されたので一時派遣という容で対処したのだが、それを知った余所の引き抜かれた部隊の責任者達は六課へのやっかみや嫌がらせも多分に含めて同じ様な理由で人材の即時返却を要請してきたのである。

  その結果、どの要請が本当に緊急のモノなのかさっぱり判別不可能になり、一一詳細に確認をしていると本当に緊急を要するモノが混じっていた場合手遅れになるので、とりあえず全ての要請を問答無用で受諾し、それと同時に再度他の部隊から人材を一時挑発し、そして又返却要請に応え、又もや余所の部隊から人材を一時挑発し以下繰り返し、という破綻の先送りを行っていた。

 

  一応単独の非魔導師と多数の魔導師との模擬戦に興味を持ったレジアス中将が少し手を貸していたが、本当に少しであった為、辛うじて模擬戦が実現可能且つ非難はされても責任を追及されない程度しか手を貸していなかった。

 

  因みに、当然一時的とは転属扱いになるので人事関係の仕事も発生し、短期間で爆発的に仕事が増加した人事部からは怨嗟の念が篭った苦情が殺到していたが、なのはに今月中に有給を1週間以上取らせると確約して辛うじて苦情を抑えたりもしていた。

 

―――

 

 

 

「……さて、休憩(通信)終わりやな。

  みんなー、リイン一尉が高町教導官を模擬戦終ったら30分以内に連れて来てくれるそうやから、それまで何とか持ちこたえよな〜」

「…………りぃよおかぁい」×沢山(グリフィス除く)

 

  宛ら映画のゾンビ達の呻き声の様な声で返事をするグリフィス以外のロングアーチスタッフ。

  尚、グリフィスは蝋燭の最後の輝きとばかりに特に意味が在るとも思えない独り言を楽しそうに発しつつ、平時の4倍近くの速度で仕事をしていた。

 

  そして自身の眼前に広がるそんな光景を眼にしたはやては、内心で死者の国に居るようだと思いつつ、仕事の海に溺れていった。

 

 

 

  尚、後日、この時はやての通信内容を覚えていたグリフィスから速人とリインフォースが同室で一夜を明かした事が機動六課中に知られる事となった。

  そしてその時になってリインフォースははやてが部隊長室ではなくロングアーチで仕事をしていた事を思い出し、当時忘れて話していた事を只管後悔するのであった。

 

 

 

――― 機動六課・ロングアーチ ――― 

 

 

 

 

 

 

  ――― とある訓練場 ―――

 

 

 

「既に高町教導官責任の下説明が行われている筈なので、今更説明は行わない。

  因って私からは言うべき事は、この模擬戦の結果を引き摺ってこれ以上業務に支障を来たすな、の一点のみだ。

  当然これは注意事項ではなく命令だ。抵触すれば即座に罰則が下ると知れ。

 

  では模擬戦参加者は模擬戦開始まで此の場で待機。

  分隊隊長及び副分隊隊長は模擬戦開始180秒前に模擬戦の範囲内より退去、そして模擬戦開始60秒前までに所定の場所に集合。

  以上だ」

 

  表情も雰囲気も凛として告げるリインフォースだったが、普段と違いそこはかとなく攻撃的な台詞だった。

  しかし何故そんな攻撃的な台詞になるのか理由が分からないフォワード陣はその理由を尋ねてみた。

 

「えと…………リインフォース一尉…………あの……………どうしてそんなに不機嫌そう………なんでしょうか?」

「あの……わたしたち………気付かない間に……何かしましたか?」

 

  おずおずとエリオとキャロがリインフォースに尋ねる。

  そして訊ねられたリインフォースはエリオとキャロを一瞥してから質問に答える。

 

「其処、何を断りも無く質問などしている。

  此処は余所の管轄なのだ。出向している者として恥ずかしくない行動を専心しろ」

 

  模擬戦開始まで残り時間が少なく、既に六課以外の者の視線が模擬戦開始のこの場所に集まっており(ほぼ空間モニター越しにだが)、将官達の心象の悪化を防ぐ為リインフォースは軍人然とした対応をした。

  しかしそんな対応には全く慣れていないエリオとキャロは、―――

 

「「え、えと……………その…………………ご……ごめん…なさい………」」

 

―――という、全く軍人然としていない謝辞を述べた。

 

  そしてその返事で極僅かに眉を顰めたリインフォースは、なのはを睥睨する様に見ながら告げる

 

「…………高町教導官……私は先程【余所の管轄に出向している者として恥ずかしくない立ち居振る舞いを行うよう注意しておくように】と告げたが、注意を怠ったのか?」

「あ……いえ………キチンと注意しました……けど…………」

「ならば先の醜態は日頃の指導不足と解釈するが、異論が在るならば述べるといい」

 

  本来は同階級の為このような言い方は不適切なのだが、現在リインフォースは部隊長代理なので、一時的且つ限定的にとはいえ機動六課の者には部隊長と同等の権限と立場の為問題は無いのだが、―――

 

「あの…リインフォース、二人とも子供なんだし……それに同じ六課の者同士なんだから……もう少し大目に見てもいいんじゃないかな?」

 

―――と、その辺りの認識が薄く、更に子煩悩とも親馬鹿とも呼べる要素が合わさったのが原因で、イマイチ現状を認識していないピント外れの台詞を述べるフェイト。

 

  そして先程エリオとキャロを一瞥した時よりも冷たい視線でフェイトを一瞥し、少少不機嫌さを滲ませながらリインフォースは告げる。

 

「何を断りも無く意見を述べている、ライトニング分隊隊長ハラオウン。

  此処は余所の管轄なのだ。出向している者として此処の責任者に特に指導を受けぬ限りは、時空管理局の一員として恥ずかしくない立ち居振る舞いを行う義務が在る。

  それが理解出来ぬと云うならば、一度は眼を瞑るので今この場で即座に理解しろ。二度は無いぞ。

 

  それと、子供だからとその行為の非を免ぜられるのは私人の場合のみだ。

  時空管理局に所属している以上、年齢を問わずに責任能力有りと認められているのだ。

  子供だからと免責を主張するのならば、その二名を免職にしてから述べるべきだな」

 

  速人の下からの軍人口調も六課の面面に不評なのだが、今のリインフォースのような上からの軍人口調は更に不評且つ不快であったらしく、フェイトが反論しようとする。

  が―――

 

「失礼しました、リインフォース部隊長代理。

  部下の前で軽々しく頭を下げる立場でない上司に代わり私が非を詫びますので、一先ずは御容赦下さい」

 

―――フェイトの反論を片手で制しながらシグナムがそうリインフォースに告げた。

  そしてそんなシグナムをリインフォースは軽く見た後視線を切り、なのはとフェイトを軽く睥睨しながら告げる

 

「シグナム二尉に感謝し、そして掛けられた言葉に見合うべく励むのだな」

 

  そう言ってリインフォースはフェイトから視線を切り、今の話の最中に自分の背後の方(フォワード陣と向かい合う位置)に到着したらしい速人を見やった。

  そしてリインフォースと一瞬視線が合った後、速人は極自然に敬礼しながら告げる。

 

「時空管理局本局遺失物管理部機動六課所属第三部隊長補佐天神速人三等陸士、唯今到着しました。

  上官より遅れての到着、真に申し訳御座いません」

「構わん。理由は先程聞いている。

  尚ID等の確認作業を再度行う必要は無い。

  それと特に報告事項や残務が無いならば、予定通り模擬戦開始時間までこの場で待機だ」

「了解しました」

 

  そう速人が返事をすると、会話というより唯の確認報告は終ってしまい、場に沈黙が下りる。

 

  最低限の受け答えだけを軍属口調で行ったリインフォースと速人に気圧されたのか、周囲の者は何故速人が遅れたかの理由を尋ねるという事が出来ず、又私語などとてもする気にならず、沈黙が場を包みながら時間が過ぎていった。

 

 

 

――― とある訓練場 ――― 

 

 


 

  とある可能性編  二つめ:とある騒動 其の弐――――了

 


【後書】

 

  今回もA‘S編の本編も幕間も終わってないのにIF編を書くというアホをやらかしています。

  と言いますか、最早IF編は本編の気分転換に書くという位置付けになった感じがします。後おまけも同じ位置付けです。

 

  ただ、執筆時間が本編15でIF編1ですが、執筆速度が1:90以上と在りえない比率ですので、もうサクサクIF編は出来上がっていきます。

  と言うか突発的な思い付きをそのまま文章化する為ほぼキーボード叩きっぱなしで書き進めているので、「IF編は勢いが在るな〜」とか、他人事の様に出来上がったのを読んで感じています。

 

  と言うか、リインフォース絡みの話は本当に筆が進みます。

  特にせっせと墓穴を掘っていた辺りなんか。

  後、おまけもそれに負けないくらい筆が進みます。基本的に没ネタ半歩手前なんで。

 

 

 

  最早リリカルなのはのSSかどうかも怪しくなってきているこのSSを御自身の感想と共に掲載して下さっている管理人様、そして御読み下さった読者の方、本当に感謝を申し上げます。

 

 

 

                                     

 

 

 

【作中補足】

 

 

 

                                     

 

 

【第●部隊長補佐】

 

 

  読んで字の通り第●番めの部隊長補佐と言う意味です。

 

  第一がリインフォースで主に部隊長代理としての出向を担当し、第二がツヴァイで主に事務処理の補佐を担当し、第三が速人で主に雑務を担当しています。

  但しあくまで主にであり、絶対ではありません。(IF編の一つめで速人がはやてと聖王教会に行ったりしていますし)

 

  因みに部隊長代理権限を全員が有している場合、数が若い方の権限が優先されます。

  後、あくまで補佐なので部隊長が死亡及び危篤時の際の指揮権の継承権は副部隊長より下です。

 

  尚、当然作者の捏造設定です。

 

 

                                     

 

 

 

【作中補足終了】

 

 

 

                                    

 

 

 

【おまけ】(グリフィスが徹底的に壊れていますので、グリフィス好き又はキャラ壊れが嫌いな方は読まれない事を渾身の力で御奨めします)

 

 

 

「今日も世界は一回転〜。明日もきっと一回転〜。だけどいつかは一回転半〜。

 

  H、スケッチ、イヤバカ〜ン。

  変態変態、大変態〜。

  蛹が蝶にならずに腸になる〜。

  それはただの変身DA〜。

 

  好き好き好き好き好き好きDIE好きよ〜。

  DAKARAあなたも好きって言え〜。

  好きって言え〜。

  好きってYEAH!

 

  ヒィヤッハアァァァッ!」

 

「………」(←はやて)

 

「HAAAAA、今正にこの瞬間が僕にとって人生の春だな。

  NHケーの取立ては無いし自分で自分を盗撮する様なことも無い。

  周りは玉虫色の光に覆われてるし、女性局員は褌姿で男性局員はメイド姿と巫女さん姿。

  更に絶えず尾骨から便所の神たる烏芻沙摩明王の言葉が聞こえてくる。

  あぁぁぁ、何て素晴らしいんだ……」

 

「………………」(←はやて)

 

「スオヲミンツホケレイロタミエヌ上上下下左右左右BA2コンマイクドラえもん十字キー左押しカカロカカカカカカカカカカロットォォォこがねもちメタル斬りより魔神斬り戦闘開始前から丸押し続け第三話勝利名前漢字使用不可能2RCB2次1RCB5即2RCB3CD                                       0.9    かかか神……神ぃ………神キターーーーァ!!!

 

「………………………グリフィス君………もう駄目そやな………」

 

 

 

【手抜きの上投げっ放しで終わる】

 

 

 

                                     



前の時も感じたけれど、リインフォースは間違いなく速人の影響を受けているような気がする。
美姫 「確かにそういう部分もあるような気もするけれど、これまた間違った事でもないというか」
一応、管理局も組織だしな。とは言え、やはりなのはとの相性はあまり良くない感じですな〜。
美姫 「みたいね。これはこれで見ている方は結構楽しかったりするんだけれどね」
だよな。次があるのなら、どんな話になるのか。
美姫 「楽しみです」
ではでは。



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る


inserted by FC2 system