Side:ネロ


模擬戦2回戦の相手は、隊長もルーキーも揃って二丁拳銃型のデバイスを使用してるみたいだな。
ダンテのエボニー&アイボリーを極端にデフォルメしたような見た目だが、其れだけに速射能力は高そうだ――なのはが想定した厄介な相手って事か。

しかも、ルーキーの方は兎も角、隊長の方は相当な場数を潜ってるのは間違いねぇ――少しでも油断したら、やられるのは俺達の方……だろ、なのは?


「うん。……実はあっちの隊長さんとは、子供の頃に模擬戦で戦った事が有るんだけど、結果はやや押され気味の引き分けだったんだ。
 魔力ランクも魔導師ランクも私の方が絶対に上だけど、あの人は私以上に『巧い』――何とも相手にはしたくない人だよ…味方なら頼もしいんだけどね。」


なのはが押され気味での引き分けだって?
幾ら子供の頃とは言え、俄かには信じ難いなそいつは。


「経験の差と立場の違いが大きかったかな?
 向こうは私の事を知ってたけど、私の方は知らなかったからね――恐らくは模擬戦の前に徹底的に私の動きを研究してたんだと思うの。」


経験の差がある上に、手の内はバレてたって訳か。
だがだとすると、そんな圧倒的に不利な状態でありながら、押され気味とは言え引き分けに持ち込んだなのはの方が凄いんじゃないかと思うんだが―――


「あの後は全く機会が無かったから実に8年ぶりになるけど、今回は前の時と同じにはならないよ。」


んな事は関係ないか。
前回の戦いがどんなモンだったかは知らないが、今回は勝ちに行くんだろ?全力でやってやろうぜなのは!!


「勿論全力全開!!
 其れに、考えてた作戦を実行するには持って来いの相手だもん――絶対に『その状態』にはなるだろうからね、ガンナー2人が相手だと。」

「上等だろ?其れを何とかして俺達が勝つ。
 第97独立機動小隊は、只の問題児軍団じゃなくて、エース・オブ・エースが隊長を務める最強部隊だって事を見せてやろうじゃないか。」

「勿論!行くよ、ネロ君!!」


あぁ、相手にとって不足はなさそうだしな。……OK!…This may be fun.(…楽しめそうだ。)













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission31
『手加減不要〜No Limiter〜』











Side:なのは


さてと、いよいよだね。

「お久しぶりですエリザベートさん、今日は宜しくお願いします!」

「えぇ、宜しくねなのはさん。
 あの時の模擬戦から、もう8年も経ったのね……あの時の女の子が、今や押しも押されぬエース・オブ・エースとは、やっぱり大したモノだわ貴女。」


そうですか?……まぁ、色々頑張ってきましたので♪
其れよりもエリザベートさん、今日の模擬戦は負けませんよ?8年前の模擬戦の結果は、結構悔しかったですから。


「其れは私もよ?
 まさか自分の娘と同じくらいの、しかも魔法と出会ってまだ1年程度の女の子に勝てなかったって言うのは、結構堪えたわ……だから今回は勝つわ。
 其れに、今回は一対一じゃなくて2人で組んで闘うタッグ戦――しかも自分の部隊の新人と一緒にだから、個人の能力だけでは決まらないもの。
 自慢じゃないけど、ウチのルーキーは中々出来るわよ?」

「其れはこっちもです!ネロ君の強さはハンパじゃありませんから!」

「悪魔の右腕を持つ噂のルーキー君か……楽しみにしてるわ♪」

「そうかい?ならその期待には応えないとだな。
 けどまぁ、互いに負けたくないって事だが悔いが残らないよう全力でやろうぜ?」


だね、悔いが残らないように全力で!!
改めて宜しくお願いしますねエリザベートさんと、え〜〜〜と………


「フレイです。フレイ・ウィンターフィールド――宜しくお願いします、高町なのは一等空尉!!」


フレイちゃんか……確かにエリザベートさんが言うように可也出来るみたいだし、きっとまだまだ伸びる子だね。



『其れでは模擬戦を開始しますので、双方開始位置にスタンバイしてください。』



うん、雑談は此処まで!此処からは気持ちを切り替えて――行くよレイジングハート!!


『All right.My Master.Standby ready.』


『では、試合開始!!』


其れじゃあ先ずは挨拶代わり!!アクセルシューター、シューーーーーート!!!








――――――








No Side


模擬戦開始と同時に放たれた、なのはのアクセルシューターは寸分の狂いもなくエリザベートとフレイに向かって行くが、流石に其れを喰らいはしない。
軽快な動きでシューターを躱し、お返しとばかりに高速射撃を展開しようとする。


「そうはさせるかよ!Go down!!(落ちろ!!)」

「上から!?」

だがそうは問屋が卸さないとばかりに、ネロが上空からスプリットで強襲!
先程なのはが放ったシューターは、挨拶代わりの一発であると同時に相手の意識をネロから外す事が目的でもあったらしく、其れは見事に的中した形だ。

辛うじてスプリットを回避したフレイに対し、ネロはクロスレンジを仕掛けるかと思いきや、バックステップで距離を取りブルーローズを高速連射!
其れに対して、フレイも得意とする射撃では反撃せずに、デバイスを2本のショートソードに変形させて、ネロの放った弾丸を弾き飛ばしていく。

先ずはルーキー同時の見事な攻防と言ったところだろう。


だが、2人の本来の戦い方からすれば、この攻防は何方かと言えばフレイが撃ってネロが弾くと言う構図の方がしっくりくるだろう。
ならば何故そうしなかったのか?


「成程、貴女の所のルーキー君は中々周りが見えてるみたいじゃない?」

「それはまぁ、訓練校の時から『常に視野は広く持つように』って言ってましたから。
 尤も其れとは別に、元々ネロ君は一対多の戦闘を得意としてるんで、自然と周囲を見渡す広い視野は培われてたみたいなんですけど……ね!!」

『Short Buster.』


其れはエリザベートがネロを狙っていたからに他ならない。
スプリットで強襲したネロがとっさに間合いを離してブルーローズでの攻撃に切り替えたのは、自分を狙っているエリザベートに気が付いたからだ。

そしてフレイが射撃での相殺を行わなかったのも、其れを行ったらなのはに特大砲撃のチャージを許すと考えたからである。
故に相殺するのではなく、弾く事で跳弾をなのはの方にも飛ばし、チャージする暇を与えなかったのだ。


勿論なのはとエリザベートが其れに気付かない訳では無い。
ネロとフレイの攻防を見るや否や、エリザベートはなのはに速射攻撃を仕掛け、なのはは其れをショートバスターで相殺する。

流石は隊長同士、状況判断能力と切り替えの早さは見事なモノだ。
そして、隊長2人はそのまま射撃と誘導弾が飛び交う弩派手な空中戦を展開し始める。

なのはの絶妙なタイミングで放たれたシューターは、超立体的軌道でエリザーベートを襲うが、エリザベートも見事な射撃技術で其れを完全相殺。
更には二丁拳銃型のデバイスの1つで、なのはに牽制弾を放って、砲撃の為のチャージを許さないのを見ても、彼女の能力の高さが分かるだろう。


しかし、地上と空中に分断されていた戦いはホンの数分で終わりを迎える。
地上での攻防を展開していたネロとフレイが、空中戦を行っているなのはとエリザベートと、夫々合流したのだ。


そう、フレイだけでなくネロもまた『空を飛んで』。



実はネロは、この公開演習が始まるまでの間に、なのはから空を飛ぶ術を教わっていたのだ。空戦魔導師相手に飛ぶ事が出来ないのは致命的なので。
普通なら、此れまで空を飛んだ経験がない者が飛行魔法を習得するのは非常に難しいと言えるだろう。

だが、ネロはイメージだけでオリジナルに大きく劣るとは言えディバインバスターを使用するほどの器用さがあるのだ。
なのはからコツを教わり、そして空を飛ぶイメージを思い描けば後は簡単だった。其れこそ空中での姿勢制御も難なくやってのけたほどである。



其れは兎も角、双方相方と合流したと言う事は、此処からはコンビネーションの熟練度がモノを言う戦いになってくるだろう。


此処で双方とも、実に奇妙な陣形を取って来た。
オーソドックスな前衛後衛のコンビであるなのはとネロは略同じポジションを取り、反対にエリザベートとフレイが所謂前衛後衛コンビの陣形をとったのだ。


観戦している方は訳が分からないだろう。
何方のタッグも、模擬戦1回目は夫々のスタイルを最大に生かして圧倒的な勝利をもぎ取って行ったのだから。


「敢えてあの陣形と言う事は、狙っとるななのはちゃん……」

「うん、なのはは敢えてあの陣形を取って、相手を誘ってるんだ――ネロの得意間合いに引き込むために。」


だが、はやてとフェイトにはなのはが何故この陣形を選択したのかが大体予想できていた。伊達に9年も友達を続けてはいない。
しかし、なのはの狙いは分かっても、エリザベートの狙いが分からない。

距離にしたらミドルレンジの今の状態は、エリザベート達の間合いであるにも拘らず、フレイが前衛状態の陣形は何を狙っているのか不明なのだ。




とは言え戦いは続く。
先の攻防で、ネロの射撃は威力はそれほど高くないと判断したフレイは、全身にバリアを纏って突撃を敢行していた。

確かにネロのブルーローズでの攻撃は、チャージショットかディバインバスターでない限り、速射性は高くとも威力そのものは其処まで高くはない。
故に質の高いバリアを纏って突撃すれば、ノーダメージで接近する事は難しくはないのだ。

だがネロとてそんな事は分かっている。
寧ろ、今までの射撃はギリギリまでフレイを引きつける事が目的なのだ。

「なのは!」

「任せて!!シューティングバスター!!

ギリギリまで引きつけたところでポジションチェンジを行い、なのはが3連続のショートバスターをぶちかます!
だがフレイは、其の3連続直射砲を異常とも言える飛行技術で回避して見せた――流石に間合いは離されてしまったが。


「お見事……なら此れは如何かしら?」

それを見たエリザベートは、無数の魔力弾を放って追撃する。

「Ha、させるかよ!!」

その魔力弾は、ネロが幻影刀を使って全て相殺するが、其れで止まるエリザベートではない。
物量に物を言わせた射撃と同時に、自身もまた飛び出してフレイと共に近接攻撃を仕掛けて来た――ガンナータイプでも近接戦闘の心得はあるらしい。


「レイジングハート!!」

『All right.Protection.』

其れでもなのはは慌てずにバリアを張り、エリザベートとフレイの攻撃を完全シャットアウト!


プロテクションバースト!!

「「!?」」


しただけでなく、プロテクションを炸裂させてのカウンター攻撃まで敢行して見せたのだ。
これにはエリザベートとフレイも面食らったのか、決して小さくない隙を曝してしまう――そして其れを見逃すネロではない。

Blast off!!(吹っ飛べ!!)

イクシードを全開にしてのハイローラーをぶちかまし、エリザベートとフレイを纏めて吹き飛ばす。
如何に細身の女性と言えど、2人纏めて吹き飛ばす等と言う事はネロの人間離れした腕力と悪魔の力があっての事だろう。普通は絶対に無理である。



だがしかし、此れだけでは決まらない。

「ネロ君!!」

「ちぃ、仕掛けに乗せられたか!!」

吹き飛ばした直後に、圧倒的な物量での弾幕がネロとなのはを襲って来たのだ。
何とか着弾前になのはが防いだが、以降も魔力弾は雨霰と降り注いでくる――吹き飛ばされたエリザベートとフレイが此処に来て弾幕攻撃を行ったのだ。

なんの事はない、エリザベート達の布陣もまた己の得意とする状態を作り出すための布石だったと言う事だ。


「見事な防御だけど、ミドルレンジのガンナータイプの真骨頂は此処からよ!」

「此処からは私と隊長のターン、一気に押し切らせてもらう!!」


弾幕はさらに激しさを増し、バリアを解こうものならばその瞬間に無数の魔力弾の餌食になるのは間違いない――正にガンナータイプの真骨頂的戦いだ。


が、この状態に持ち込まれるであろう事は予測済みである。
寧ろこの状態になった事を想定して、なのはは作戦を考えていたのだ。


「なのはの言う通りの展開になったな?」

「うん……ネロ君、ドレくらいでチャージ完了する?」

「Ha、とっくにチャージは完了してるから何時でも行けるぜ?タイミングは任せる!!」

「分かった!……じゃあ行くよ、3、2、1――!!」

そして何を思ったか、なのははプロテクションを解除し弾幕の前にネロ共々その身を曝す。
普通に考えるならば、高威力の直射砲で弾幕に風穴を開けて活路を見出すと言うところだが、なのはは魔力のチャージどころか構えてすらいない。



諦めたのか?



多くの観戦者はそう思ったが違う――そして此れこそが、なのはの考えた作戦なのだ。


「「Break out!!(砕け散れ)」」


――バキィィィン!!!


「「!!!!???」」

着弾するその刹那、ネロがデビルトリガーを発動し、発動時に発生する衝撃波で弾幕を完全に消し去って見せた。此れには誰もが驚いた。

ネロのデビルトリガーは、ダンテのデビルトリガーと違い、自身が悪魔化するわけではないが、代わりに発動時に強烈な衝撃波が発生するのだ。
背後に現れる青白い光の魔人が関係しているかは謎だが、この衝撃波は有効範囲が非常に広く、中会議場くらいの広さは余裕でカバーできるのである。

その衝撃波を使えば、弾幕を処理する事が出来るし相手の虚を突く事が出来ると、なのはは考えたのだ。


とは言えエリザベートとフレイも素人ではない。デビルトリガーの発動には驚いたが、すぐさま弾幕の第2幕を張らんとするが――


「「Are you OK?Maximum bet!!(準備は良いか?マキシマムベット!!)」」

ディバインバスター!!

『Divine Buster.』


弾幕の生成と同時に、ネロが斬撃砲『マキシマムベット』を放ち、更になのはがディバインバスターで其れを加速させ、再び弾幕を消し去って行く。

マキシマムベットは威力こそディバインバスターと大差はないが、弾速と射程では大きく劣る。
だが、ディバインバスターが点の貫通力であるのに対して、マキシマムベットは面の制圧力という特性を持っていた。

弾速のスピードはディバインバスターで後押ししてやる事で補い、弾幕の完全相殺をしてみせたのだ――此れがなのはの作戦の全てであった。


「き、緊急回避!!」

「了解!!」


そしてその効果は抜群!
あまりにも予想だにしなかった攻撃に、エリザベートは緊急回避を指示し、フレイも其れに従い斬撃砲と直射砲の複合攻撃を回避するが――


「お前の相手は俺だ!」

「此処からがメインイベントだよ!」

エリザベートはネロのスナッチで強制的にクロスレンジに持ち込まれ、フレイはなのはが完封状態に持ち込んでいた。

ネロはデビルトリガーを解除したとは言え、この瞬間にエリザベートとフレイには勝利の可能性が一切なくなったと言っても過言ではないだろう。


ネロは確かにルーキーではあるが、ミッドに来る前に数多の、それこそ命懸けの実戦を経験しているが故に、実力は並の隊長クラスを遥かに凌駕する。
そしてなのはも、己の才能に胡坐をかく事なく、日々ストイックに鍛錬を続けて来た事で、管理局最強と言われるまでの力を身に付けているのだ。

そんな2人が果たして負けるだろうか?――答えは絶対に否である。


「悪くない攻撃だけど、その程度じゃ高位の魔導師には通用しないよ、フレイちゃん!!」


なのははフレイを略完封状態にし、


「破ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ……Catch this!!(喰らいやがれ!!)


ネロもバスターでエリザベートを振り回し、フレイに向かって投げ飛ばす。


なのはに動きを封じられたフレイに、投げ飛ばされたエリザベートを如何にかする術はない――結果として2人仲良く吹き飛ばされてしまった。



そして此れは同時に、なのはとネロにとっての最大の好機である。


「行くよネロ君!!」

「All right Nnoha!!(任せとけなのは!!)」


「一撃必殺全力全壊!!」

「Pray for help savior,you're gonna need it!!(精々お祈りでもしてるんだな、お前達に出来るのは其れだけだ!!)」


レイジングハートとブルーローズに魔力が集中し、飽和状態となった魔力が火花放電を起こしている――最大級の一撃を放つ準備は万端のようだ。


「全力全壊!!」

「Game set!!(此れで決まりだ!!)」


「「ディバインバスター!!」」



――キィィィン………バガァァァァッァァアッァアッァアッァァァァァッァァァアッァァァァァァン!!!


そして放たれた一撃必殺の直射砲は、一切のぶれもなくエリザベートとフレイに直撃して大爆発を起こし、粉塵が舞い上がる。


「「きゅ〜〜〜〜………」」

粉塵が晴れた後に現れたのは、完全KOされたエリザベートとフレイの姿――其れは即ちなのはとネロの完全勝利を意味していた。

同時に、この勝利はなのはの作戦が見事に的中したが故の事でもあった。


何れにしても、この一戦の結果がなのはの『エース・オブ・エース』の地位を不動のものとし、ネロが『稀代の新人』と認知されるに至ったのは当然であった。








――――――








Side:ネロ


Hoo……中々にハードな一戦だったぜ。なのはの作戦が無かったら間違いなくやられてたなコイツは。

だがあの作戦が大当たりしたおかげで大勝利だ――流石はなのは、伊達に一個小隊の隊長を務めてはいないぜ。


「やったねネロ君♪」

「あぁ、完勝ってやつだ!」

勝てた事が相当嬉しいんだろうな、良い笑顔だぜなのは。――思わず見惚れちまった。
だが、如何にも胸騒ぎがするな?……それこそ、この模擬戦だけじゃ終わらない何かが………



――ヒィィィン……!



と思ってた矢先にか!!こんだけ右腕が反応するって事は、間違いなく来る!!




――パチパチパチ



「ブラボー、ブラボー!実に面白い戦いを見せて貰ったぜ悪魔のぼーやと栗毛のお嬢ちゃん。」

「「ジェスター!!」」


テメェ、こんな所にまで現れて何の用だ?
俺もなのはも最高の勝利を得て良い気分なんだ、そいつを害さないで欲しいもんだ。


「イ〜ッヒッヒ!いやいや実にすんばらしい戦いだったけどさ、今の戦いがメインイベントってのは少しばかり盛り上がりに欠けるじゃんよ?
 だからさ、俺っちからぼーやと嬢ちゃんに特別プレゼントを送らせてもらうぜ〜〜?……ま、精々楽しんでくれよ?んじゃな〜〜〜〜!」


待ちやがれ!!……消えやがった、逃げ足だけは早いなあのクソピエロは――!!

右腕の反応から考えても、相当にデカいのが来るのは間違いねぇ……連戦になるけど、行けるかなのは?


「大丈夫!まだまだ元気いっぱいだから!――だけどこの魔力反応、ドレだけの悪魔が来るって言うの?」

「分からねぇ……だが、間違いなく上級レベルが来ると思う……俺の中の悪魔の血が、そう告げてる。――来るぞ!!」





――ゴゴゴゴゴッゴゴゴゴゴゴゴゴ………




「グオォォォォォォォォォォアァァァァァァァァァァァァァッァ!!!!」



「ふえぇぇ!?何あの大きさ!?高層ビルクラスの大きさだよ!?」

「上半身だけでアレって、全身はドンだけデカいんだアイツは――!!」

全くとんでもない奴を呼び出してくれたなジェスター!!
コイツは、悪魔の中でも最大級の体躯を誇る上級悪魔『ネファステュリス』じゃねぇかよ!!

あまりにもデカすぎるせいで、上半身しか出て来れなかったみたいだが、それを考えてもあの体躯から繰り出される攻撃は生半可なモノじゃないだろうな。


全力の模擬戦の後で、随分と面倒なデザートが出て来たもんだが、来た以上はやってやる!!行くぜなのは!!


「うん、行こうネロ君!こんなのを見過ごす事は出来ないからね……全力全壊でブッ飛ばしてやるの!!」

「そう来なくちゃな!!」

出て来て早々だが、お前には即刻お帰り願うぜ木偶の坊――魔界の奥底に送り返してやるから覚悟しとけよ?一切手加減なしでブッ飛ばしてやるぜ!!














 To Be Continued… 




なのはの作戦通りに進み、どうにか勝利と。
美姫 「二人のコンビネーションも良いしね」
だな。しかし、全力を出した後に悪魔の登場とは。
美姫 「まあ、疲れた時を狙うのは悪い手ではないしね」
まあな。しかし、今回の悪魔は相当でかいみたいだけれど。
美姫 「でも、下半身は出てきてないみたいだけれど」
それって、移動できないって事だよな。
美姫 「でも大きいという事はそれだけでも脅威になるしね」
さて、一体どうなるのか。
美姫 「次回も楽しみにしてますね」
待ってます。



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