Side:なのは


うんまぁ、はやてちゃんがホテルの部屋を予約したって言うからネロと同室な事位は予想してたよ?寧ろはやてちゃんだったら絶対にやるだろうと思ってたしね?
だけど、其れでも此れは流石に予想してなかったの!!


「あの小狸……何考えてやがんだ?」


あ、ネロにの蟀谷に青筋が……でも、これは流石にないよ!!何で、如何してベッドが『セミダブル』なの!?
充分離れて寝るには小さすぎるし、一人で寝るには大きすぎるっていう物凄く『微妙な大きさ』のベッドが一つだけって如何言う事!?幾らなんでも此れは……


「はぁ、仕方ねぇな……ベッドはなのはが使えよ、俺はソファーで寝るからさ。」

「ほえ?そ、そんな悪いよ!
 其れにソファーなんかで寝たら身体に良くないよ?」

「気にすんな、フォルトゥナに居た頃は一仕事終えた後でソファーで寝ちまうなんてのはザラだったからな。
 序に言うと、オッサンに呼び出された時にはソファーで寝るのは確定だったから、今更ソファーで寝るくらい何ともねぇよ。だからベッドはなのはが使ってくれ。」


其れは何とも………だけど、ダンテさんの家にはベッドもないの?
行くたびにソファーで寝るのが確定って、其れは幾ら何でも酷過ぎないかなぁ?


「いや、ベッド自体はあるんだよ?
 だけどオッサンの事務所の二階にある寝室は、半ば物置と化しててベッドも長年使われてねぇみたいで埃被ってさ……流石に其処で寝る気にはならねぇよ。」


成程納得……確かに其れは寝る環境じゃないね。
こうして聞くと、腕っ節は凄いみたいだけどダンテさんは言い訳できない位の『ダメ人間』なのは間違いなさそうなの……強さと生活力は比例しないんだね。

まぁ良いか。取り敢えずは、デートを楽しもうネロ♪
先ず午前中は、屋内プールで思いっきり楽しもうよ?水着も新調して来たからね♪


「だな、折角のデートなんだから楽しまないと損だな。」


そう言う事です♪
私の人生初となるデート……思い切り楽しまないとだよね♪













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission45
『初デート〜The first date〜』











Side:ネロ


同室位は予想してたが、まさかのセミダブルとは予想の斜め上を行ってくれるぜはやては。
本音を言うならなのはと一緒に寝るってのは悪くないんだが、セミダブルでってのは流石に照れちまう…極寒地での遭難時は寄り添ってたがアレはノーカンだ。

まぁ、俺がソファーで寝るって事でひとまず落ち着いたがな。



其れは其れとして、デートの前半は屋内プールで思い切り楽しむ事にした。
俺はとっくに着替えてプールサイドに居るんだが、なのははまだか?やっぱり女の子は野郎と違って着替えるのにも時間が掛かるのかもしれないな。


「ネロ〜〜♪」

「なのは、遅かったな………」

なのはの声に振り返った俺は、思わず言葉を失っちまった。
だけど仕方ないだろ?俺の前に現れたなのはは、正しく『美の女神』の化身だって言っても過言じゃない位に美しくて魅力的だったんだからさ。

抜群のプロポーションを包み込むのは薄い桜色のビキニで、泳ぐ時には邪魔になるからか髪は何時ものサイドテール……まるで本物の女神様かと思っちまった。

まぁ、其れだけなら良かったんだが、ビキニって事はつまり――


「如何かなネロ?似合ってる?」

「良く似合ってると思うが、お前その水着じゃ腹の傷が……」

なのはの凄く気にしてた、腹の傷痕が曝されるって事に他ならないのに……そいつを曝しちまって良いのかなのは?


「うん……もう、大丈夫だから。
 ネロが此れを受け入れてくれた時に、私にとって此れは隠す物じゃなくなったんだよ?――だって、この傷も含めてが高町なのはだからね!!」


そうか……なら、俺から言う事は何もないぜ。


「午前中はプールで楽しむって言ってたが、何処から行く?
 流れるプールに飛び込み台にウォータースライダーと、色々楽しめるモンがあるみたいだけど………此処は、景気付けにウォータースライダーで如何だい?」

「異議なし!
 だけど此処のウォータースライダーは、二人で一緒に滑る事も出来るから、私が飛んで行かないようにちゃんと捕まえててねネロ?」


了解だなのは……何があろうともお前の事は離さないさ、絶対にな。

そう言えばなのは、今日は其れ付けてるんだな?俺が前にやった指輪……の付いたネックレス。


「普段は、教導の時とかに無くしちゃいけないと思って付けないんだけど、こう言う時は別だよ?
 其れに、此れはネロから貰った大切な物だから、デートの時には絶対付けて行こうと思ってたんだ♪」

「其れは何とも嬉しい事を言ってくれるね。」

大事にしてくれてるみたいだし、やった甲斐も有ったってモンだぜ。



にしても、スタート地点に行くまでにエレベーターを使うってドンだけだこのウォータースライダーは?
しかも、滑り台が一般的なハーフパイプじゃなくて、フルクリアー仕様の完全なパイプ型ってのは相当珍しい……てか、普通のプールじゃあり得ないだろ絶対に。


「この屋内プールの売りみたいだからねぇ、このウォータースライダーは。
 落差100m、パイプ全長350mって言うモンスターアトラクションは、間違いなくミッドチルダ一のウォータースライダーである事は確かだと思うの。」

「成程、外から見えた妙なタワーが、このウォータースライダーだったって訳か。
 って事は、ハーフパイプじゃないのは勢い余って客がカーブで放り出されない為の処置だよなぁ?……変な方向に気合い入れ過ぎだろ色々と……」

「なはは……其れは言えてるかも?。(汗)
 だけど、其れだけに期待出来るかもだよ?此れだけの落差だと、きっと滑ってる時のスピードは相当なモノになるだろうからね?」


だろうな……と、話してる間に到着したみたいだぜ?
スタート地点は展望台にもなってるのか?ミッドの街が一望できるみたいだ……It's an excellent view.(コイツは最高の眺めだぜ。)


「ホントに凄いねぇ〜〜〜!若しかしたら展望台も兼ねて設計されたのかもね此れは。」

「かもな……んで、一緒に滑るって言っても如何やってやるんだ?」

「ん〜〜〜〜……ネロが後ろから私を抱きかかえるような形でかな?」


俺が後ろから?……つまりこう言う事か?


――ぎゅ♪


「そうそう、此れなら一緒に滑れるし、私が勢い余って飛んでっちゃうこともないでしょ?」

「まぁ、そうだな。――尤も何があっても放す心算は毛頭ないけどな。」



「ぐはぁぁぁ!なんだありゃぁぁ……甘い!甘すぎる!!誰か、誰か濃度3倍のブラックコーヒーを俺に!!」

「栗毛の美女と、銀髪の美男子……何て絵になるの!美しいわ……」

「⊂((。。⊂))」

「確りしなさい!衛生兵、衛生兵ーーーー!!」




なんか周りが騒がしいが、まぁ如何でも良いか。
其れじゃあ、行くぜなのは?


「うん♪」


――スゥ……ゴォォォォォォォォォォ!


コイツは……思った以上に凄いスピードだな!?
しかも、パイプがフルクリアーだから景色が丸見えで、其れが目まぐるしく変わってくってのは中々に迫力があるぜ!おぉ、1回転捻り!!


「きゃ〜〜〜〜〜!すっご〜〜い!凄い迫力!
 パイプが透明だからスリルもあるし、何よりもこのスピード!正に体感時速100kmって所だね!!」


だな!其れ位には感じるほどに速いのは間違いない。
しかも、全長が300m以上もあるから滑ってる時間も長い――コイツは予想以上に面白いじゃないか!って、今度は略垂直落下かよ!!マジハンパねぇな!!






さてと、漸く屋内に戻って来たから、ゴールはそろそろって所で、来たな最後の急な坂!!コイツを抜けたら……



――ザッパ〜〜〜〜ン!!!



ゴールと言う訳だ。
Hoo……中々刺激的なウォータースライダーだったが、なのはは如何だ?楽しめたかよ?


「すっごく楽しかった〜〜〜!ネロと一緒だから余計にね♪」


そうかい……つーか、その笑顔は反則だろマジで……ヤバイ、滅茶苦茶可愛いわ。
、なら良かったが、次は如何する?適当に泳ぐのも良いし、流れるプールでも良いし、砂浜を模したビーチ型プールで遊ぶのも良いかもしれないな。


「何でもいいよ、兎に角楽しもう?
 折角のデートなんだし、楽しまなきゃ損だよ?――其れに、好きな人と一緒なら、きっとどんな事でも楽しめるって、そう思うから……ね?」

「It's understanding NANOHA.(了解だなのは。)
 確かに折角のデートなんだから、どんな事でも楽しまなきゃ損だよな?俺も、なのはと一緒ならどんな事でも楽しめる――そう思えるからな。」

じゃあ次は、ビーチ型のプールに行くか。
あそこは、魔道技術を使って水で色んな生き物を作ってるみたいだから、そいつを見るだけでも面白そうだし、砂浜でサンドアート作るのもアリだからな。








――――――








Side:なのは


と、言う訳で午前中は文字通りプールで遊び倒して、ご飯を挟んで今度は午後の部。

因みにお昼は、施設内にあるお店で済ませたの……ひっじょ〜〜〜に不本意だったけど、此処って飲食物持ち込み禁止だったからね。
禁止じゃなかったらお弁当作って来たのに。

で、なににしたかって言うと『お好み焼き』。
ファーストフードとかは気分じゃないし、バイキングも何となくアレだし、だからと言って畏まった所は肌に合わないって事でね?ある意味良い選択だったけどね。

ネロはお好み焼きは初めてだったみたいで、私が焼くのを興味深そうに見てたし、出来たのを食べて『美味しい』って言ってたからね。
ブタ玉、エビ玉、イカ玉、牛筋玉、キムチ玉、そして〆の焼きラーメンとんこつ味!全部美味しく頂きました!ネロも満足したみたいで良かったの。


其の後は、午後の部としてホラーハウスとか鏡の迷路とか色々なアトラクションで楽しんだ。
目の錯覚を利用した『トリックアートの館』に入った時のネロの顔は忘れられないなぁ♪『如何なってんだ此れ?』と言わんばかりだったからね。


で、ただいま私達が並んでるのは、このテーマパークの目玉アトラクションであるジェットコースター『アルティメット・爆裂・デンジャラスコースター』。
最大落差300m、最高時速120km、連続三回転、身体に掛かるGは最大で8Gって言う天下無敵にして最強のジェットコースター!此れは乗らないとだよね♪


「さっきのウォータースライダーもそうなんだが、此処の運営会社は一体何処を目指してんだ?
 3Dシアターとか、ホラーハウスとかも見事だったけど、このジェットコースターは明らかに別物だろ絶対に!!8Gって下手すりゃ乗ってる奴が気絶するぜ!?」

「絶叫マシーンは究極レベルにって事なのかなぁ?……だけど、目玉って言うなら乗っておかないとでしょ?」

「そうかも知れないけどよぉ……ま、良いけどな。」


うん♪
この感じだと、若しかしたら最前列が取れるかも知れないね?やっぱり、この最強ジェットコースターは最前列で楽しまないと満足出来そうにないの♪


「若しかしなくても最前列みたいだぜ……もう良い、覚悟を決めるだけだな。」

「ジェットコースターは最前列!此れは基本だよネロ?」

「嫌な基本だなオイ!!だけど基本は大事だからな……OK、もう如何にでもなれ、矢でも鉄砲でも来いってんだコンチクショウが!」


あ、開き直った♪


うわ〜〜〜……此れだよ!ジェットコースターはこの上ってく感じがドキドキするんだよねぇ……そして、頂点に達した時に――


――ガクン!ゴッガァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァ!!!



其処から一気に急降下!!
この一瞬がジェットコースターの醍醐味なの!ん〜〜〜、凄いスピード感!!きゃ〜〜〜〜、楽しい〜〜〜♪


「のわぁぁぁ!!マジかよ此れは!?
 おぉ!おぉう!景色が回る!天地が逆転する!!――コイツは悪魔を狩るとき以上にスリリングだぜ!!目玉だって言うのも納得だな。」


だよねぇ♪あはは、大回転捻り!
その勢いのままに坂を上って、其処からゴールに向かっての急降下バックストレート!!はふぅ………スリリングなジェットコースターだったの!楽しかったね♪


「刺激的だったのは確かだな。――流石に8Gは少しばかり堪えたが。
 だけど、やっぱり楽しかったってのが本音だな?――此れも、なのはと一緒だったからかな?」


如何だろう?もしそうだったら嬉しいけどね。


まぁ、其れは其れとして、流石に午前中から飛ばして来たから、少し小休止しようか?
夜のパレードまではマダマダ全然時間があるから、少し休憩して色んなアトラクションを楽しむ事にしようよ。


「異議なし。なら何か飲み物でも買ってくるよ、何が良い?」

「それじゃあ、アイスミルクティーで。」

「了解。すぐ買ってくるからちょっと待っててくれ。」


うん、分かったの。

それにしても、私が男の人とデートをする日が来るなんて、魔法と出会った頃は想像もしてなかったよ……誰かと付き合うなんて考えた事もなかったからね。

だけど、今の私はネロと恋人同士……人生何が起きるか分からないって言うのは本当だね。
小休止の後は何に乗ろうかな?フルCGで描かれた洞窟内を進む『カリビアンスプラッシュ』も面白そうなの♪



「あっれ〜〜?彼女一人〜〜?良かったら俺達と遊ばない〜〜?」

「退屈させないよ〜〜?折角だし、遊ぼうよ〜〜。」

「楽し事しようぜ〜〜〜?」


と思ってたら、此れはナンパかな?
如何にも軽薄そうな男の人達が3人……金髪モヒカンのサングラスさんに、毒々しい紫の髪の人に、目に優しくない全身ピンクの箒頭……丁重にお断りします。


「え〜〜〜?連れない事言うなよ〜〜〜?楽しまなきゃ損だろ?」

「生憎と彼氏が居る身ですので、ナンパはお断りです。
 大体にして、貴方達の様な『つまらないバカ』と付き合いたいとは思いませんよ……」

「辛辣だね〜〜〜?だけど、そう言う態度がそそるんだよなぁ?
 ねぇ、悪い事言わないから俺達と遊ぼうよ?さいっこうの気分を味わわせてあげるから、さぁ!!」


――ガシィィ!!


!!…放して!!私は其の気はないの!!


「や〜だ。放してほしければ自分で何とかすれば〜〜?」


く……私の力じゃ此れを引き剥がす事は出来ない……魔法がないと、私はこんなにも無力なの?……でも、こんな人達と一緒に何て言うのは絶対に嫌なの!!
だけど、私の力だけじゃどうにもできなくて………嫌、助けてネロ!!


――ガシィ!!


「What is made my NANOHA you…!(俺のなのはに何してんだテメェは…?)」

「へ?」

「Is it why does that NANOHA have watery eyes whether you say so?(てか、何でなのはが涙目になってるんだ?)
 …Make is the one you made cry or……resolution made?(…成程、テメェ等が泣かせたって事か……覚悟は出来てるんだろうなオイ?)」

「「「ひぃ!?」」

「なのはを泣かせた時点で、テメェ等は纏めて地獄送りが確定だクソ共がぁぁ!!
 つーか、俺が居ないのを良い事になのはをナンパしやがって、絶対に許さねぇ!死なない程度にバスターのフルコースを喰らわせてやるから覚悟しやがれ!」


ネロ!……よ、良かったぁ……


「飲み物を買って戻ってきたら、なのはがナンパされてるのが見えてな。
 レイジングハートの無い状態じゃ野郎3人の相手はきついだろうし……何よりコイツ等はお前に手を出した上に泣かせたからな?……死刑確定だろ本気で!」

「えっと……し、死なない程度にね?」

「If it's so, it's 8/9 suppression!(なら、8/9殺しだぜ!)」


其れって9割殺し!?
こう言っちゃなんだけど、容赦ないねネロは――或はそれだけ大事にされてる、愛されてるって事なのかな?もしそうだとしたら嬉しい事だね♪


「さぁて、覚悟は良いなクソ野郎ども!!

「「「マンマミーヤ!!」」」












――ネロがナンパさん達に天誅を喰らわしてるから、ちょっと待っててね?うん、相手がモザイク確定状態になってるから。










「Hoo……Take easy!(ふぅ……チョロいな!)」

「「「ちにゃーん……」」」



で、結果は予想通りネロの圧勝!
まぁ、ナンパさん如きがネロに勝てるはずもないわけだけど、此れは見事に口から魂が抜けかけてるね?……あのバスターのコンボを喰らったなら当然だけど。

其れでネロ、やり過ぎたと思ってる?


「雑魚相手にやり過ぎたとは思ってる。だが、反省も後悔もしていない。

「ならば良し!」

寧ろ良くやってくれたってところかな?
最大限ぶっちゃけて言うと、この人達は私をレイプする気満々だったみたいだし、一歩間違えばね……助けてくれてありがとう、ネロ。


「テメェの彼女を助けるくらいは当然の事だろ?
 大体にして、自分の惚れた女を護れないで如何しろってんだ……何人たりともお前に手出しはさせない。スパーダの血に誓ってな。」


あう……め、面と向かって言われると照れちゃうよ///
だけど、そう言ってくれるのは嬉しいよネロ……うん、改めて惚れ直しちゃうの。


ふふ、其れじゃあ気を取り直してデートの続きと行こうか?
夜のパレードまではマダマダ時間があるし、目指すは全アトラクション制覇だよ!行けるよねネロ?


「勿論だ……マジで全制覇してやろうじゃねぇか!!次は何処に行く?」

「全コースCG映像が散りばめられた屋内ジェットコースター『バーチャル・スタートレック』に行こう!アレはアレで面白そうだからね♪」

「おし、其れじゃあ行くか!」


午後の部は寧ろ此れからが本番かな?
まだまだ時間はあるから、限界まで全力全開で楽しまないとだよね♪



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そして、楽しい時間はあっという間に過ぎる物で、気が付けばすっかり陽が落ちて、そろそろナイトパレードの始まる時間。
園内の全てのアトラクションを制覇した私とネロは、園内にある少し小高い丘から煌びやかな電飾の輝く夜のテーマパークを眺めていた……凄く綺麗だね。


「100万ドルの夜景ってのは、きっとこう言うのを言うんだろうな。」

「かも知れないね?……確かにこの夜景は凄いと思うの。」

「けど其れも、なのはの前じゃ霞むな。」


――ぐい……ぎゅ……


ほへ?……えっと、此れはネロに抱きしめられてる!?///
ふ、不意打ちは反則だよネロ!!


「そいつは失礼……けど、この夜景もなのはの前には霞むってのは嘘じゃないぜ?
 俺にとっては、なのはが一番なんだ……どんな宝石や絶景よりも、なのはは美しいって、そう思う………俺は、本気でなのはの事が好きだ。……愛してるよ。」

「〜〜〜!!///もう、平然と恥ずかしい事言うんだからネロは〜〜〜!!
 ……でも……だけど、私もネロの事が好きだよ?其れこそ愛してるって胸を張って言える位にね。」

だから抱きしめられるのは嫌じゃないし、寧ろ嬉しいかな?


「なのはみたいな最高の女性が彼女だなんて、俺は世界一の幸せ者だな?」

「其れは私もだよ、ネロ……」

だから、良いよね?――あの時は流れちゃったし……今度こそ……


「「ん………」」


私のファーストキス成就……だね。


大好きだよネロ――高町なのはは、ネロの事を世界の誰よりも愛してるよ……天地神明に誓ってそう言えるの。


「そいつは俺もだぜ?
 俺は――ネロは、高町なのはの事を世界の誰よりも愛してる。俺の魂に誓って、そう言いきれるぜ。」


それは……嬉しいね。
だけど言葉だけじゃ足りないよ?……其れが本当なら、もう一度キスしてくれる?


「ったく、疑り深いお姫様だな?……だが、其れで済むなら良いさ。――俺はなのはを愛してる、其れだけは絶対に嘘じゃねぇからな。てか、分かってるだろ?」

「如何かな〜〜〜?」

「やれやれ……ソファーで寝る心算で居たが、気が変わったよ――


――ちゅ……


もう一度、唇に心地の良い圧力……強いけど強引じゃない、柔らかいけど軽くないキス……大好きな人とのキスってこんなにも心地いモノなんだね……


高町なのは18歳――人生初となるデートは、如何やら最高のモノとなったみたいです♪














 To Be Continued… 




うん、甘々ラブラブですな。
美姫 「まあ、多少浮かれてても仕方ないわね」
だな。自分の気持ちに気付くまで時間が掛かっただけにな。
美姫 「それにしても、特に大きな事も起こらなかったわね」
途中でナンパがあったぐらいで済んだしな。
美姫 「よね。てっきり、誰かこっそりと後を付けてみたいな事を考えてしまったけれど」
流石にはや……もとい、皆もそこまで野暮ではないという事だろう。
美姫 「単に仕事が忙しかっただけという可能性もなきにしもだけれどね」
あ、あははは。まあ、二人は存分に楽しんでいるみたいで良かったじゃないか。
美姫 「そうね。久しぶりの休日を楽しんだみたいだしね」
さて、次回はどんなお話になるのか。
美姫 「次回も楽しみに待っていますね」
ではでは。



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