――西暦2015年・アメリカ某所



Side:ダンテ(DMC4)



――ジリリリリ!ジリリリリ!!ガチャ……


Devil May Cry……It's regrettable but today is already closure.(デビルメイクライ……悪いが今日は店仕舞いだ。)

ち……良い満月だってのに碌な依頼が来ねぇな?
こんなドキドキするような銀色の満月の夜には、悪魔のハッピーなパーティが開催されるってのが相場なんだが、時によってはその限りじゃないって事だろうな…

だが、其れにしても暇だ――折角のピザも冷めきっちまったし……今日はもう寝ちまうか…?


「ダンテ、今の電話は?仕事の依頼じゃなかったの?」

「トリッシュ……確かに仕事の依頼だったが『合言葉』の客じゃなかったんで、丁重にお断りしたぜ?
 生憎と俺は、幾ら便利屋だろうと物探しや、人間同士の――分かり易く言えばギャング同士の争いに力を貸す気は更々ないんでね……そんな訳で暇なのさ。」

「マッタク……贅沢な暮らしをしたいとは言わないけど、せめて借金を無くすためにも、借金ゼロになるまでは仕事のえり好みはしない方が良いと思うわよ私は。」


かも知れないが、コイツは性分でね……で、用件は其れだけじゃ無いだろトリッシュ?


「えぇ……寝室を片付けてたらこんな物を見つけたんだけど……如何言う事か説明してくれるわよねダンテ?」

「コイツは写真?……!!此れは――!!」

コイツは、この写真に映ってるのは、昔の俺とレディに、バージル……其れに坊やだと!?……何で……いや、そうだ此れは!!


「此れに映ってるのは、ネロとバージル、其れに若い頃の貴女とレディよね?如何言う事かしら?」


如何言う事って……成程、あの時の事が俺にとって完全な『過去』になったから思い出したって事か?……アミタ嬢ちゃん達の記憶操作ってのも見事なもんだぜ。
あぁ、今全てを思い出したよ――俺はフォルトゥナを訪れる前に坊やと会っていたんだ。そして、坊やは死んでねぇ……生きてたんだ、ミッドチルダって場所でな。

懐かしいぜ……思えば1年程度だったが、ミッドチルダでの出来事は若い頃の俺の記憶の大多数を占めているような気がするな――













リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission48
『新規参加者〜Vergil&Dante〜』











――17年前・アメリカ某所



Side:ダンテ(DMC3)


Catch this!Riging Dragon!!(喰らいやがれ!昇龍拳!!)


――バッキィィィ!!


『『『『『ギャアァァァァァァアァァァァァァァ!!!』』』』』



Ha!マッタク持って歯ごたえが無いな?まぁ、テメェ等みたいな雑魚に俺の首をくれてやる心算は更々ないが、俺を殺したいなら戦車でも持ち出してくるんだな!
まぁ、そんなモンを持ち出して来たところでやられてやる心算は毛頭ねぇけどな!!Break down!(砕け散りな!)


「相変わらず、滅茶苦茶な強さよねアンタって……共同戦線じゃなくて、アンタ一人に押し付けても如何にかなった感じがするわ本気で。」

「オイオイ、報酬フィフティ・フィフティで自分は仕事しないとかは、流石に詐欺じゃないかレディ?
 大体にして、クソッ垂れ共だけを相手にしての真夜中のダンスパーティってのはどうにも華がなくてな?雄々しくも可憐な華が欲しい所なんだぜ、俺としてはな。」

「本気で喰えない男だわアンタって……いいわ、其処まで言われたら戦場に華を添えない訳には行かないでしょ?
 だけどダンテ、此れが終わったら付き合って貰うわよ?――偶には、私を相手にするのも悪くないんじゃないかしら?」


普通、自分から言うか?いっそ付き合っちまうか俺達?


「冗談、貴方と本気で付き合ったら毎日がクレイジー過ぎて身が持たないわよ。
 貴方みたいのとは、あくまでも仕事仲間で、時々戯れにセックスするくらいが調度いいのよ?Do you Understood?(理解した?)」


連れないねぇ?まぁ、おもっくそ冗談だけどな。
けどまぁ、実際に御無沙汰だったし、どうせなら景気付けに最上級のジン・トニックでもデリバリーして貰うか?……最高の夜になりそうだぜ!


「良いわね?……だけど、私のはウォッカ・トニックで頼むわ。
 ジンは、匂いがきつくてあんまり好きじゃないのよ――あの松脂の臭いさえなければ最高に美味しいんだけどね……」


オイオイオイ、ジンはあの匂いが良いんだぜ?……其れが分からねぇとは何とも不幸だぜレディ?
一応ジン・トニックとウォッカ・トニックを注文するが、ジンの美味さを楽しめないとはな……まぁ、取り敢えずはコイツ等を殲滅しない事には始まらないけどな!!


「「It's underling whether you'd like resolution?(覚悟は良いか下っ端?)
  It's the opening in a mortal stage from here!!(此処からが、死の舞台の幕開けだ!!)」」


相手が悪かったなクソッ垂れ共?
悪いが俺とレディのコンビは、この業界じゃ中々に名の知れたコンビなんで、テメェ等みたいな三下に負けてやる事なんて出来ねぇのさ……理解したか弩阿呆が。

俺とレディを倒したいなら、魔帝自ら参上する事をお勧めするね……其れでも勝てないだろうけどよ!!


「言いたい放題ね……概ね事実ではあるけど。
 けど、取り敢えず此れで今日の仕事はお終いね?ふふ、それじゃあジン・トニックと、ウォッカ・トニックで乾杯して……楽しませて貰おうかしら?」


Ha!大概クレイジーだなアンタも?OK、寝させないから覚悟しとけよレディ?
忘れようとしても、忘れられない一夜にしてやるからな……


「其れは楽しみね?………!!ダンテ!!」

「ちぃ、最高の夜を楽しもうと思ってたら来たか!!」

気配は感じるが、姿が見えない……何処にいやがる!隠れてないで出てきやがれ!!



――ヴィン



「「!!」」


此れは…地面から生えて来た壁みたいな奴は――フォルトか!!野郎、ずっと地面に潜んで、俺達を取り込む機会を覗ってやがったな!?
脱出は……間に合わねぇか、クソッたれが!!……悪いがレディ、もう一曲ダンスに付き合って貰うぜ?


「良いんじゃない?どうせ、そのダンスをこなさないと戻れない訳だし――イカれたパーティは嫌いじゃないわよ、私もね。」

「OK!……今回の再現魔界は『塔』の一階部分か……良い趣味してるねマッタク!!」

此処は俺とレディが初めて会った場所じゃないか。行き成りロケットランチャーブチかまされたのも、今じゃ良い思い出って奴だな。
尤も、その思い出深い場所に現れたのが、雑魚中の雑魚共じゃどうにも興醒めなんだが……折角フォルトが招待してくれたんだ、楽しませて貰おうじゃないか!


「そうね?懐かしい場所だし、いっそもう1回ロケット弾に乗ってスカイサーフィンでもする?」

「オイオイ勘弁してくれよ?中々クレイジーなアトラクションだったが、アレはアレで結構制御が難しかったんだぜ?
 其れに、コイツ等相手にアレを披露しても、観賞料を払ってくれる訳でもないだろうから……な!」

でもって、言うが早いか、俺は愛用の二丁拳銃『エボニー&アイボリー』を、レディは二丁サブマシンガンを連射!タップリと鉛玉を御馳走してやるぜマリオネット!
つーか、何だって木製の人形なんかを憑代にするかねぇ?鉄製の鎧に出も乗り移った方が、もっと頑丈だと思うんだが……まぁ、其れは知った事じゃねぇか。

尤も、その脆さのお蔭でこっちは大分楽だけどな?
30秒程連射してたら9割方片付いたし、残った奴は任せるぜレディ?派手なのを頼む。


「任せなさい。Fire!



――ドゴォォォォォォォォォォォン!



トドメは『カリーナ・アン』でのロケット弾。Hoo!コイツは派手に吹っ飛んだねぇ!!良いねぇ、痺れるぜ、最高だ!!
弩派手な一発で、残ったマリオネットも木端微塵てか?見事なフィナーレだったぜレディ?


「アンコールは無しだけどね。さてと、此れで戻れるんでしょ?」

「フォルトの内部に現れた悪魔共を一掃すれば、元の世界に戻る事が出来るからな。序にフォルトも此れで倒した事になるし。
 さっさと店に戻って、お楽しみと行こうか。」


――シュゥゥゥン……


さてと無事に帰還………って、何だ此れ?


「何処よ此処?さっきとは違う場所よね?てか、山か林の中?
 しかも、フォルトに取り込まれた時は真夜中だったのに、陽が昇ってる?……フォルトに取り込まれた場所と現実では時の進み方でも違うの、ダンテ?」


そんな話は聞いた事が無いが……其れ以前に、此処から見える街は如何見てもアメリカの街並みじゃないだろ?
随分な都会みたいだが、少なくとも俺はあんな場所は知らないぜ?


「私だって知らないわよ?……如何する?」

「取り敢えずは、街に行って情報収集ってのが定石何だろうが――中々そう簡単にも行かないみたいだぜ?」

「……そうみたいね。」



『『『『『『『『『『ギギギギギギギギギギギギギ……』』』』』』』』』』



まさかSF映画に出て来るようなロボットが御登場とはな?……如何やらここは、俺達の居た世界ですらないみたいだ。ジャパンでもこんなロボットは作ってねぇ。
しかも、このロボット共は俺達と『遊びたい』らしいな?――如何するよレディ?


「なら遊んであげれば良いんじゃないかしら?こっちの武器が効かないって感じでもなさそうだし。」


Ha-ha!そう来なくっちゃな!!
イカれたパーティは、未だ終わりじゃないみたいだが、こう言うノリは嫌いじゃないぜ?absolutely crazy about it!(楽しすぎて狂っちまいそうだ!)








――――――








――新暦76年(西暦2015)・ミッドチルダ時空管理局
   機動六課設立から20時間15分後




Side:ネロ


はやてが立ち上げた新部隊『機動六課』――その新部隊の設立の翌日に、何だって俺達は緊急出動してんだろうな、なのは!!
いや、ミッドの郊外2箇所で次元震の発生を観測して、しかもその場に正体不明の何かが居るから、其れを如何にかしろって事なんだろうけど……

「一方を俺となのはで、もう一方をシグナムとザフィーラでって……何だってこんな布陣なんだよ?」

「昨日着任したばかりの新人達を、行き成り実戦の場には出せないって事だと思うな。
 フェイトちゃんとヴィータちゃんが出動しなかったのは、私達が出てる間にも新人さん達の訓練をしないといけないからって事だと思うの。
 更に言うなら、私とネロのコンビは息がバッチリあってるし、シグナムさんとザフィーラのコンビも長年共に戦って来たが故の安定感があるからね。」


成程……確かに、訓練校を出たばかりのルーキーを行き成り実戦投入する訳にゃ行かないか――俺みたいなのが例外なんだよな、普通に考えれば。
で、編成の方はコンビネーションの強さを重視してか……だが、其れなら他の武装隊に任せても良いんじゃないか?

態々俺達を出張らせたのは、機動六課に実績を付けるためってのが本当の所じゃないかと考えるんだが……なのはは如何思う?


「間違いなくそうだと思うよ?
 実力未知数の新設部隊の隊員が、設立翌日に起こった事態に対処して成果を上げたとなれば何かと話題になるし、六課の有効性を示す事だって出来るから。」


やっぱりそうか。……ったく、俺達の司令官様は飛んだ策士にして喰わせモンだぜ。
味方ならこの上なく頼もしいが、絶対に敵にしたくないタイプだなはやては。


「管理局に入ってから、色々とやってたみたいだからねぇ……少なくとも裏側の、政治的な彼是に関して言うなら、はやてちゃんは誰よりも手練れてると思うよ?
 直接的な戦闘になったら、はやてちゃんは1vs1では私にも、フェイトちゃんにも、ドゥーエちゃんにも勝てない。ネロが相手だったら、間違いなく瞬殺かな。
 だけど、はやてちゃんは司令官としての能力は凄く高いから、部隊を指揮しながら己は後方から強烈な一撃を放つ事に専心したその時は、誰よりも強いと思う。」


つまりはチームとして戦う場合、はやては最強の司令官様になるって事か……其れは其れでスゲェと思うけどな。
つーか、その最強司令官が指揮する部隊の隊員が俺達ってのは、幾ら何でも強過ぎるんじゃねぇか?やろうと思えば、機動六課で世界征服だって夢じゃないぜ?
いや、はやてがそんな事するとは思わないけどな?


「確かに、やろうと思えば出来るかもね?
 新人の子達が実戦の場に出れるようになれば、本気で可能かも知れないよ?……流石に、はやてちゃんはそんな事しないと思うけどね。」

「しようとしてたら、問答無用でバスター打ちかまして正気に戻すけどな。」

「ネロのバスター喰らったら大怪我確定じゃないかな?」

「はやてだってデビルトリガーを発動できるんだ、喰らう瞬間にデビルトリガーを発動すれば、ダメージは最小限に抑えられるぜ?」

「なら問題ないね♪」


まぁ、上官に一発かましたってのは大問題になりそうだけどな。
其れよりも、そろそろ目的地付近じゃないかアルト?


「はい!現在目的地から20mほど離れてた場所です。
 此処からは、なのはさんとネロさんがヘリから出動して事に当たって下さい。今、後部ハッチを解放します!!」


OK、此処からは俺となのはのステージって事だな?
正直な所、何が待ってるかは分からないが、精々弩派手にぶちかましてやろうぜなのは?俺となのはのコンビに敵はないって、思い知らせてやろうじゃねぇか!


「その案乗った♪
 そもそも、手加減なんてする気はないし、実戦の場ではいつ何時でも『全力全壊』が私のポリシーだからね?――行くよ、レイジングハート!!」

『All right Master.I'll tell you the difference in the power.(了解ですマスター。格の違いと言うモノを教えてあげましょう。)』


レイジングハートもやる気充分か?コイツは楽しめそうだぜ!!



「セットアップ完了!スターズ01、高町なのは、行きます!!」

「スターズ04ネロ、行くぜ!!」


解放されたハッチから飛び出して、件の場所に……まぁ、20m程度だから直ぐに到着出来るんだが、此れはまた何とも悪趣味なロボットがうじゃうじゃと居るな?
まぁ、この程度の相手なら如何って事は無いが――



You shall die.(死ぬが良い。)


そのロボットを相手にしてる蒼いコートの男は……アレは、バージルじゃないか!!
何でアンタが此処に……いや、其れを考えるのは後だ!!幾ら何でも、閻魔刀もなしにコイツ等を相手にするのは得策じゃねぇからな……行くぜ、なのは!!


「うん!!先ずは頭数を減らさないとだからね!
 レイジングハート、カートリッジ3発ロード!行くよ……ディバイィィィィィィィィィィン――バスタァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!

『Divine Buster.』


先手必勝!!最強の直射砲での先制攻撃は効果抜群だぜ!
まぁ、一撃必殺と言われるなのはのディバインバスターを喰らっても動いてるロボット共に脱帽だが、ドンだけしぶとくても相手が悪かったな?

「Disappear infantry!(消えろ雑魚共!)
 Eat this……Dimensional slash!!(喰らいやがれ……次元斬!!)



――ズバァァァァァァァァァアッァアァァァァァアァ!!



Take easy.You aren't a nadojo putting partner Try back and come!(チョロいな。お前等如きは相手じゃない、精々出直してきな!)


一撃必殺!!マッタク持って手応えが無いぜ?
この程度で終わりじゃないだろ?折角の機動六課の初陣なんだ、精々楽しませてくれよな!!








――――――








Side:バージル


イミテーションで再現したベオウルフで、コイツ等を屠るのも些か疲れてきたところで現れたコイツ等は一体何者だ?
方や栗毛をサイドテールにし、純白の衣を纏って金色の杖を携えた小娘。
そして、片や銀髪に濃紺のコートを纏い、身の丈に匹敵する長剣を装備し、更には悪魔その物の右腕を持った青年……コイツ等は一体何者だ?

特に、コートの青年は余りにもダンテに似すぎているが……まさか息子か?
……有り得ん話ではないだろうが、コイツが機械人形を撃滅したのに使ったのは閻魔刀だと!?……しかも、次元斬をも使うとは……一体何者だコイツは!?


「その感じだと、俺の事は知らないみたいだが……また会えて嬉しいぜ親父!
 詳しい話は、また後だ――先ずはコイツ等をぶちのめすのが先決……そうだろ?」

「現実世界では初めましてですねバージルさん?高町なのはです♪
 詳しい事は、また後でになりますけど、先ずは溢れ出て来るガジェットを片付けるとしましょう?詳しい話は其の後です!」


親父だと?……ダンテの息子ではないのか?――詳しい事を聞かねばならんようだな。
だが良いだろう、先ずはコイツ等を倒さねばならんからな……貴様等の力を貸して貰うぞ?


「そう来なくちゃな!……取り敢えず使えよ、此れは元々アンタのだろ?」

「閻魔刀……!!矢張り、此れが一番手に馴染むな。」

おかげで漸く本気を出す事が出来る――覚悟は良いな機械人形共!雑魚が獅子に牙を剥いた事を精々後悔しながら、地獄へ旅立つが良い!

Die!(死ね!)

Be gone!(失せろ!)

アクセルシューター・アラウンドシフト!!


他者を信頼する訳ではないが、コイツ等の実力は信ずるに値する物だ――如何やら俺は、トコトン戦いの運命が付いて回るらしい…スパーダの血の宿命かもな。


それにしても、俺を『親父』と呼ぶとは、若しかしなくても銀髪の小僧は俺の息子なのか?
マッタク持って身に覚えはない…………いや、一つだけある――まさか、スパーダの事を調べるために訪れたフォルトゥナでの、あの一夜がそうだったのか!?

もしそうだとしたら、コイツに一発殴られる事は覚悟しておいた方が良いかも知れんな……








――――――








Side:シグナム


緊急アラートを受けて出撃したのだが……ザフィーラよ、この状況を見て私達の加勢は必要だろうか?


「必要だとは言えないだろう……我等が加勢せずとも、アイツ等は現れたガジェット全てを蹂躙するだろうな。」


矢張りそうか。
銀髪で赤いコートを纏った男に、動きやすさ重視の格好の黒髪でオッドアイの女は、トンでもない質量兵器でガジェット共を葬っているからな。

銀髪の男が、どことなくネロに似ているのが気になるが、其れは後で聞けばいいだろう――先ずは、このガジェットを一掃し、彼等を保護するのが最優先だ。


こうして私とお前の2人で組むのは、百数十年ぶりだが、やれるな?


「無論だ……敵の動きは止める故、最大の一撃をかませシグナム。」

「ふ……矢張り、いつ何時でも頼りになるな、盾の守護獣。
 だが此れで、遠慮なく攻撃できる!!――はぁぁぁぁぁぁぁあぁ……飛竜一閃!!


――ゴォォォォォォォォォォォォォォ!!


この程度か……準備運動にもならん。尤も、ドレだけの奴が来たところで負けてやる心算は毛頭ないけれどな――瞬刃烈火、迷いは無しだ。



「Hoo!!やるね、美人さん?良ければ、この後デートでもどうだい?」

「生憎とその心算は無い……だが、コイツ等を撃滅するならば、喜んで助太刀をさせて貰うさ。」

「デートは無理か?ちょっとばかしガッカリだが、アンタみたいな美人さんと一緒に戦えるとなると、如何にもテンションが上がってくるな!もう一丁やってやるぜ!」


意外に単純だな……だが、其れだけに戦力としては充分か?


まぁ良い、詳しい事はまた後でだ。
だが、貴様等の事は逃しはしないから覚悟するが良い……覚悟は良いな、ガジェット共!!一機残らずに撃滅してくれるわ!!



新たにガジェットが現れたのを皮切りに、戦闘が再開されるが、この程度ではレヴァンティンの錆にもならんな――貴様等の装甲など紙に等しいと知れ!!



そう言いながらレヴァンティンを一閃した周囲は、物の見事に焼け野原になって居た。
少しばかり出力を間違えてしまったが、この程度の被害ならば問題もあるまい……取り敢えず、其処の2人は付いて来てもらうぞ……え〜と……


「ダンテだ。」

「レディよ。」


ダンテとレディだな?――了解した、先ずは私と一緒に来て貰って良いか?詳しい話を聞きたいのでな。


「良いぜ?俺達も、色々聞きたい事はあったからな。」

「私も異論はないわ。」


ならば助かる。――それにしても、本気で何者なんだ彼等は?……見た目は兎も角、2人からは歴戦の戦士のオーラを感じる――少なくとも只者ではないな。



まったく……設立して間もなくだと言うのに、如何にも果てしなく面倒な事態が起きてしまった様ですよ、主はやて……














 To Be Continued… 




ダンテやバージルサイドから始まった今回のお話。
美姫 「一瞬、何がと思ったけれど」
どうやら、ネロみたくこっちに来てしまったみたいだな。
美姫 「何が原因なのかは今の所は不明だけれど」
六課設立早々に面倒を抱える事になったような。
美姫 「戦力としてみれば、文句はないとは思うけれどね」
その前に彼らの処遇だよな。
美姫 「一体どうなるのかしら」
次回も待っています。
美姫 「待ってますね〜」



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