Side:ジェスター


スカリエッティの旦那が作ったガジェットは俺が見ても大したもんだと分かる代物だ……コイツをマリオネットの憑代にしたら、面白い事になりそうだねマッタクよぉ?
だが、それ以上に面白いのは、そのガジェットから送られてきてるリアルタイムの映像だ。

場所は違うようだが、一方の映像に映ってるのはダンテで間違いねぇ。
そしてもう一方の映像には、悪魔の坊やと栗毛のお嬢ちゃんと共闘してる蒼いコートの男……間違いねぇ、アイツはバージルだ。

アーカムが死んじまった後の事は知らないが、ダンテとバージルがやり合ったのは想像に難くないぜぇ?……恐らくはダンテの方が勝ったんだろうけどよ?
だが、だとしたらバージルの奴は魔界でおっ死んじまってもオカシクはないんだが、こうして生きてるって事は、魔界で何かあったんだろうなぁ?


「如何かしたかねジェスター君?何やら楽しそうだが?」

「楽しそう?……確かにそうかも知れないぜぇ?
 今モニターに映ってる映像には、俺の古い知り合いが2人も映し出されてんだからよぉ?……予想してなかった事を、楽しんじまうのは仕方ない事だろぉぉ?」

「否定はしない……予想だにしなかった事を楽しんでこそ意味があるだろうしね?
 しかし、私の自慢のガジェットが、こうも簡単に倒されてしまうとは、倒される事が前提だったとしても脅威を覚えてしまうね……機動六課か……実に厄介だな。」


かも知れないが、こっちにだって手は有るぜスカリエッティの旦那よぉ?
アンタの作ったガジェットを、下級悪魔共の憑代にしてやるんだ……単純な攻撃しか出来ないAIよりも運動性能は高くなるし、雑魚共は耐久力が跳ね上がるぜ?

幸い、魔界とは自由に行き来できるから、下級悪魔のコア位なら幾らでも持ってこれるからなぁ?中々良い作戦だろ?


「ガジェットを悪魔の憑代に……ふむ、其れも面白いかもしれないな?
 若しかしたら、私の考えの及ばない力を発揮してくれるかもしれないし、早速準備に取り掛かろう!悪魔のコアの入手は君に一存しよう、ジェスター君?」


大船乗ったつもりで任せときな!取り敢えず50個くらい持って来てやるからよ!!


それにしても、ダンテとバージルが参戦とは……キシシシシシ、コイツはまた何とも面白い事になりそうだぜぇ!!












リリカルなのは×Devil May Cry  黒き騎士と白き魔導師 Mission49
『時を超えた邂逅〜Encount〜』











Side:なのは


緊急出動で出向いた先にバージルさんが居たのは予想外だったけど、私とネロとバージルさんの前には、ガジェットなんて塵芥にもならないよ。

ネロがレッドクイーンで敵を叩き潰せば、其れに負けじとバージルさんも閻魔刀での神速の居合いを駆使して敵勢力を撃滅!!何も言えなくなる位の強さなの!

勿論、私だって負ける気は毛頭ない!!
其処、ディバインバスター!!!


『Divine Buster.』


――ドゴォォォン!!!!



ガジェット3体を一撃撃滅!!
この程度ならドレだけの数が来ても余裕だけど、相手だって何時までも無限に戦力を送り込めるわけじゃないから、そろそろ戦力がなくなる頃――其処を叩く!!


「何だよ、随分と数が減っちまったな?
 俺達に恐れをなして逃げ出したか?……だとしたら、トンでもねぇチキン野郎だぜ?たった3人を相手に尻尾巻いて逃げだしたんだからな!!」

「そう言ってやるな……俺達が相手では、敵が逃げ出すのも無理は有るまい?
 特にお前と栗毛の小娘の実力が半端なモノでは無いのは聞かずとも分かる――要は、俺達の闘気に当てられて敗走を選択したのだ……無駄な足掻きだが。」


ネロとバージルさんも、敵戦力が減って来たのは分かってたんだ?
まぁ、分かり易い感じだったから、予想も的中するよ――その上で、フィニッシュは如何するのが良いと思う?


「精々弩派手決めるの一択だろ?
 俺となのはでディバインバスターブチかまして、更に追撃にバージルが必殺の一撃を炸裂させればそれで終いだ。Would it be so?(そうだろ?)」


確かに其れは一撃必殺だけど、バージルさんは良いんですか?
なんか、こっちで勝手に決めちゃた感がするから、一応の了解は取っておきたいんですけれど……ダメですか?


「好きにするが良い……だが、お前達と共に戦うのは悪い気はしなかったのでな……精々望み通りに、派手に散らせてやるとしよう。」

「そう来なくちゃな。」


で、蓋を開ければ苦労も何もなく、あっさりと了承とはやるねバージルさん?ネロのやる気も充実してるみたいだし――全力で行くよ、レイジングハート!!


『All right.』


敵の残存戦力は其れほど多くない……だから、先ずは現れて居る連中を倒す!!
手加減なんてしてあげない……一撃必殺の攻撃で、冥府に送り届けてあげるの!――準備は良いよね、ネロ!!


「Preparations are completed already and I'm here Boss?(とっくに準備は完了してるぜ隊長様?)
 Because it's special I'll make it a finish by a flashy attack!!(折角だから、弩派手な一発でフィニッシュと行こうぜ!!)」


良いノリだね?なら行くよ……此れが私の、私とネロの一撃必殺!!


「「ディバインバスター!!!」」


――キィィィン……ドガァァァァァァァン!!!!


レイジングハートから放たれた桜色の砲撃と、ネロのブルーローズから放たれた蒼い砲撃は、射線上の全ての物を巻き込んで粉砕しながら突き進んで行く。
当然、射線上に居たガジェットは、即刻スクラップになって機能を停止!!

それでも、直射砲から外れたのは居るんだけど……お願いします、バージルさん!!


「任された……図に乗るなよ、雑魚共が?
 神をも超える力、その身をもって思い知れ!This is the power of Sparda.(此れがスパーダの力だ。)


――キン……ズバァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!


此れは……ネロの次元斬!?
居合で次元の狭間を斬り裂く神技……バージルさんも使えるなんて驚きだけど、でもこれは――


「俺の次元斬よりも、遥かに技としての完成度が上だな……此れと比べたら、俺の次元斬は『子供のお遊び』と思っちまうくらいだぜ?
 まぁ、俺の次元斬はダンテが見様見真似で使った技を更に見様見真似で覚えたモンだから、正真正銘の本物とは大きな差があるとは言え、これ程とはな……」

「確かに凄いよね……たった一撃で、バスターの攻撃範囲から外れたガジェットを掃滅しちゃったんだから……」

若しかしなくても、バージルさんはトンでもない実力者だよ。


「ふん、他愛もない奴等だ……さて、其れで貴様等は何者か聞かせて貰おうか?」

「時空管理局・機動六課所属、スターズ分隊隊長の高町なのはです。」

「同じく、機動六課、スターズ所属のネロだ。俺は平隊員な。」

「なのはとネロか……ふ、悪くない腕前だ。マダマダ伸びしろは有るようだがな。
 其れと、此処は何処だ?気が付いたら此処に居たが――少なくとも俺の知っている場所ではないし、そもそも此処は地球ですらないのではないか?」


概ね正解ですかね?
此処はミッドチルダって言う場所で、地球とは違う場所に存在している所なんです――バージルさんは、次元震に巻き込まれてこっちに来たのかも知れませんね。
ともあれ、此処で彼是言っても如何しようもないので、一度私達と一緒に管理局まで来ていただけますか?詳しい話は其処に着いてからと言う事で。


「良かろう。だが、移動中にも可能な範囲で話せることを話してくれるとありがたい。
 俺自身、記憶があやふやで如何にも何がどうなって現状に至るのかを思い出す事が出来んのだ……黒騎士としてダンテに負けた記憶はあるのだがな……」

「アンタも大概大変だな……」

「自業自得と言えば其れまでだがな……そうだ、此れは返しておこう。
 確かに閻魔刀は俺の物だったが、今はお前の物なのだろう?……お前が俺の息子だと言うならば、此れを継承するに値するだろうからな。」

「ん?……あぁ、分かった。」


仕方ないかもしれないけど、ネロとバージルさんは何かギクシャクだね?
このバージルさんがネロの事を知らないって言うのも大きな要因なんだろうけど、互いにどう接して良いか分からないって感じかな?難義なモノだね意外と。



――ババババババババババババ!!



取り敢えずヘリが来たから、此れで本局に戻ろうか?
別働隊のシグナムさん達も、本局の方に戻ってると思うからね。


「だな……何にしても、局の方に戻らない事には正式に如何するか決める事も出来ないしな。」


そう言う事♪
アレ?でも次元震は二箇所で確認されたんだよね?…と言う事はシグナムさん達の方にも誰か転送されてきた可能性がある訳で――何か嫌な予感がするの…








――――――








Side:ネロ


俺の中に居たバージルが『何れまた会う時が来る』ってな事を言ってたが、まさかマジでバージルともう一度会う事が出来るとは思っても居なかったぜ。
尤も、このバージルは案の定俺の事を知らなかったみたいだが――爺さんから聞いた彼是を暴露してやったら、有無も言わずに速攻で納得しちまったみたいだ。


「よもや、あの時の娼婦が身籠っていたとはな……全く予想もしていなかったぞ。
 いや、当時の俺はスパーダの力を手にする事で頭が一杯だったから、其処まで気が回らなかったのかもしれんが……成程、そう言う事か。
 しかも、お前を生み落して死するとは……己の命よりも息子の命を優先したか……此れがスパーダの信じた人特有の『愛の力』か……マッタク、俺と言う奴は…
 スパーダの息子でありながら、何故スパーダが魔の軍勢に反旗を翻したのか、その理由を忘れてしまうとはな……誠に愚かなのは俺の方だったか………」


あ〜〜〜……そんなに自分を卑下しなくても良いんじゃないか?
俺もアンタも、悪魔の血を引いてるとは言え人間なんだから、人間なら誰しも間違っちまうことはあるだろ?だから、そんなに気にすんなって。
確かに俺は孤児院育ちだけど、キリエやクレドは家族同然に接してくれたし仲間も居なかった訳じゃないから、別にアンタを恨んでるとかそんな事は無いからさ。

「大体、自分の間違いに気付いたんなら、次は同じ轍を踏まなければ良いだけだろ?」

「そうですよバージルさん!
 誰だって間違う事はあるんです!大事なのは、同じ間違いをもう一度犯さないようにする事です!!」

「愚を繰り返すべからずか……確かにその通りかも知れんな。」


そう言うこった。今までの事を悔いるより、それを糧にして未来の事を考える方がよっぽど価値があると思うぜ俺は――まぁ、アンタの運命は略確定してるけどな。


「なに?」

「あ〜〜〜……確かに、はやてちゃんがバージルさんを只『機動六課で保護』扱いにするとは思えないね?さっきの戦闘データは送られてるだろうし。
 バージルさんは、略間違いなく『機動六課』の嘱託魔導師っていう形が取られると思うなぁ……あぁ、はやてちゃんが悪い笑みを浮かべてるのが容易に想像できる。


先ず間違いなくそうなるだろうな……最高評議会をぶっ潰すための戦力は有って有り過ぎる事は無いだろうからな?そう言う事だから覚悟しとけよバージル?


「俺の力を欲するだと?……良いだろう、其れもまた一興だ。
 だが、そうなった場合、俺の武器を如何したモノか……イミテーションのベオウルフだけでは、本来の3割程度の力しか出す事は出来んぞ?」


其れなら、マリーに頼んで刀型のデバイスを作って貰えばいいだろ?
序に、ベオウルフも其れをベースにしたデバイスを開発して貰った方が良いだろ?本物ならいざ知らず、イミテーションじゃ心許なさすぎるから?――異論あるか?


「無い……まぁ、勝手が分からんから、その辺はお前達に任せきりになるがな。
 だが、一つだけ要望するならば、刀の方は余分な装飾は一切なしにしてくれるとありがたい。――過度な装飾は、戦いの邪魔にしかならんからな。」


OKだ。じゃあ必要事項を書いて、マリーにメール送信と。


「……してネロよ、お前とその娘――高町なのははどんな関係だ?俺が見る限りでは、只の部隊長と隊員の関係ではないと思うのだが、俺の気のせいか?」


うおぉぉぉい、唐突だなバージル!此処で、行き成りそこに触れるか普通!?
いやいやいや、それは今此処で聞く事じゃないだろ!?もっと他に聞く事が有るだろ!?つーか、アンタはクールに見えるけど、やっぱりダンテの兄貴だなオイ!


「ネロと私は恋人同士です!!誰にも文句は言わせないの!!」

「ほう?……と言う事は、お前は将来的に俺の義理の娘になる訳か?
 此処まできっぱり言いきられると何も言えんが、如何やらお前は、俺とは違い、人生のパートナーを見つけたようだな?……大事にしてやれよ?」


からかってんのかと思ったら、意外とマジだったのな?つーか、なのはがぶっちゃけた事に俺は驚きが隠せねぇよ!!


私のネロ愛はインフィニティ・キュービックだよ?

無限の三乗って意味が分からねえ!!


ドンだけだよなのは!?そんだけ愛されてるってのは素直に嬉しけどさ?


けどまぁ……え〜〜〜と、言われるまでもねぇよバージル。なのはの事は何が有っても放さない心算だ。
其れに、なのはを護る為なら、俺は悪魔に魂を売り渡して、本当の悪魔になっちまっても構わないと思ってるんだぜ?
例え、完全に悪魔になっちまっても、俺が俺の心を失わない限り、俺は俺で居られるからな?とっくの昔に、心は決まってるんだよ俺は。


「其れを聞いて安心した――お前ならば力の意味を誤る事は無いだろうからな。
 時にネロ、ダンテは如何している?アイツが早々くたばるとは思えんが、黒騎士と化した俺を倒した後は一体何をしていたのか……」

「心配しなくても、無駄に元気だぜあのオッサンは。
 まぁ、仕事をえり好みするせいで借金がトンでもない額になってるみたいだけど、レディ以外の奴が取り立てに来る事は無いから、気楽に過ごしてるぜアイツ。」

「借金塗れとは……如何してトニー・レッドグレイヴと名乗って居た頃よりも生活水準が低下しているのか……考えると頭が痛くなってくるな。」


腕っ節は強くて見てくれも良いのに、あのオッサンは色々残念だからな?
そう言えば、仕事を手伝った時にピザとストロベリーサンデーを奢ってやったのも一度や二度じゃねぇ……甥っ子にたかるなよオッサン、情けなさすぎるぜ……


――ピンッ


っと、マリーから返信が来たみたいだな?ベオウルフに関しては、さっきの戦闘記録を送っといたから、大体の形は掴めてるだろうが――マジかおい?
剣と格闘のアームドデバイスのデータは有るから、一両日中に作る事が出来るって、ドンだけの技術開発力有してんだマリーは!?ある意味でチートキャラだろ!


――ピン!


あん?更に追加のメール……って、ふざけんなオラァ!!
思った以上に開発が楽に進みそうだから、今日中には出来上がりますって流石にあり得ないだろ!!オカシイだろ!!マリーの頭脳はロストロギアかオイィィ!!


「マリーさんの頭脳がロストロギア……否定できないのが悲しいけど、言い得て妙かも。
 だけど、この力が有ればこそ、六課のデバイスは何処よりもメンテナンスが早く終わるし、不具合も一両日中に治してくれるからね?マリーさん様様だよ。」


……そう言う考えもあるか。
確かに、武器が即手に入るのは悪くないからな?――けどよなのは、俺達が管理局に到着する事には、バージル専用デバイスが完成してる気がするんだが……


「有り得ないとは言いきれないの!」

「だよなヤッパリ!!」

俺のブルーローズとレッドクイーンを、いとも簡単にデバイス改造したマリーなら、新たなデバイスを作る事くらいは朝飯前なんだろうな……マジでスゲェと思うぜ。
武器が即完成してるのは悪い事じゃないし、バージルが六課嘱託になった際には即刻戦力になるだろうからな?


そう言えば今更だが、俺はアンタの事を如何呼べばいいんだバージル?
普通に考えれば、『父さん』とか『親父』って呼ぶところなんだろうけど、如何にもアンタをそう呼ぶのには抵抗があるんで――普通にバージルって呼んでいいか?


「好きにしろ。俺もお前の事はネロと呼ばせて貰うからな。」

「序に、私の事は『なのは』って呼んでくださいね、バージルさん♪」

「……善処しよう。」


うん、呼び方は大事だよな。此処で、自分の事を名前呼びしろって言うなのはに驚きだけど。
ともあれ、そろそろ管理局に到着だ――果てさて、此れから一体全体何がどうなるのかねぇ?……はやての悪い笑みが、如何にも頭から離れねぇな……








――――――








Side:なのは


と言う訳で管理局到着!シグナムさん達の方が先に戻って来たみたいで――新人の子達が揃ってお出迎えと来たよ?
皆午前の訓練は如何したの?確かヴィータ二等空尉が皆の訓練を見る事になってたと思うんだけど、若しかしてさぼっちゃったのかな〜〜〜?


「あ〜〜、そんなんじゃねぇから安心しろなのは。
 オメーが作った訓練プログラムは一通りこなして此処に居るんだよコイツ等は。何でも『自分達の隊長を出迎えないなんてのは無礼』って事らしーぜ?」

「そうなんだ?……なら、お出迎えありがとう♪
 訓練をきっちりこなして、その上でお出迎えしてくれたのは素直に嬉しいよ?心遣いって言うのは、意外と大事な事だからね♪」

で、シグナムさん、其方の方達は?
間違いなく、出動した時は居なかったですよね、赤いコートの人と、黒髪オッドアイの女の人は――何者ですか?


「次元漂流者だ。何やら仕事中に巻き込まれてしまったようだが、詳しい事は知らん。
 一応名前だけは聞いておいたが、コートの男が『ダンテ』。黒髪の女の方が『レディ』と言うらしい……マッタク、設立翌日に厄介事が舞い込むとはな………」


確かに厄介事ですね?
赤いコートの男の人の名前はダンテ……十中八九、ネロが言ってた『ダンテ』と同一人物だと思うの。
一緒に居る人が『レディ』だって言うのも、それに拍車をかけてるね?――こうして見ると、ネロとダンテさんは何処となく似てる感じがするかな?

取り敢えずダンテさんと、レディさんにも挨拶を――


Blast off!!(打っ飛べ!!)

Die.(死に曝せ。)


――バキィィィィ!!グサグサグサグサグサ!!!


「へごあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「「Take Easy.(極めて楽勝だ。)」」


――パァァァァァン!



と思った矢先に、如何してネロ君はダンテさんを殴り飛ばして、バージルさんは幻影剣を突き刺してるんですか〜〜!?
しかも、やりきったとばかりにハイタッチまで交わして、一体全体どうして行き成りダンテさんを攻撃したのネロ!其れにバージルさん!!


「どうしてって言われてもアレなんだが……」

「敢えて言うのであれば……」


言うのであれば?


「「其処にダンテが居たからだ!!
  取り敢えず条件反射的に攻撃したが、反省も後悔もしていない!寧ろこの程度じゃ死なないから心配するだけ無駄だ。」」


其処までキッパリハッキリ言いきられると何も言えないじゃない!!って言うか、無茶苦茶ながらも、その理由に妙に納得した私自身に驚きなの!!
って言うか、大丈夫ですかダンテさん!?


「何でいきなりこんな目にあわにゃならんのだ俺は……畜生不幸だぜ。
 でも、そんな俺を心配してくれるなんて優しいねぇ嬢ちゃん?その優しさが身に染みるぜ………にしても、ピンクとは中々可愛らしい趣味だなお嬢ちゃんよ?」



……はい?
ピンク?可愛らしい趣味?………あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!///

ダンテさんの馬鹿!スケベ!!変態!!どさくさに紛れて、わ、私の下着見ましたね!?嫌な予感は此れだったの〜〜!?


「見たんじゃなくて、見えちまったんだから不可抗力だろ?
 にしても、可愛いピンク乍ら、随分と大胆だねぇお嬢ちゃん?必要最低限の所を隠すだけの紐パンとは―――


うにゃぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!それ以上は、言わないでなの〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!


ダンテェイ………

「あん?」

「なのはをからかって楽しんでんじゃねぇ、この腐れピザ中毒が!!
 つーか、不可抗力とは言え見たな?見やがったな?その時点で極刑確定だクソが!!精々、生きてる事を後悔しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


――ミシィ!!!


「ぐぎゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!?」

「愚弟が、精精反省するが良い。」

「その意見には同意……てか、何でアンタが此処に居るのかしらバージル?」

「企業秘密だ。」



ネロが渾身の卍固めでダンテさんを抑えてくれたけど……あうぅ、ダンテさんの馬鹿!!不可抗力とは言え、絶対に許してあげないの!!








――――――







Side:はやて


なのはちゃん達とシグナム達が戻って来た言うから、ヘリポートまでお出迎えに来たんやけど――何や此のカオス?
なのはちゃんが盛大に赤面して涙目になって、ネロ君が赤いコートの人に卍固め喰らわして、青いコートの人と黒髪の人が何か話してて、どんな状況や此れは?

六課の新人達も呆気にとられてるし、先ずはこの場を何とか抑えなアカンみたいやね?






まさか、この事態を鎮圧するのに30分もかかるとは夢にも思って居なかったけどな〜〜。


だけどまぁ、何やおもろい事になりそうやし、なのはちゃんとシグナム達が保護した人達の事を色々と聞かせて貰おうかなぁ〜〜〜♪















 To Be Continued… 




とりあえず、バージルとダンテたちをはやての所までご案内と。
美姫 「着いて早々に賑やかよね」
だな。部隊長としてはやてなら、この三人を戦力としそうなのは確かだが。
美姫 「気苦労が増えそうな気もするわね」
いや、はやてなら寧ろ自分から何か巻き起こす可能性の方が。
美姫 「そうなると、フェイトやシグナたちの苦労が増す事になりそうね」
ジェスターたちも戦力アップに何やら試そうとしているし。
美姫 「どうなるのか、次回も楽しみです」
次回も待っています。



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