第41話「すずかの長い夜なの」






 
 すずかは、自室で吸血鬼との戦闘準備をしていた。
 デバイス用のカートリッジを装填し予備のカートリッジを大量に準備している。
 それは美姫ブリュンヒルト専用のカートリッジである。
 更に、すずかカードもポケットに入れる。
 封印の鍵を首からかける。
「準備はえぇようやな」
 準備を確認するケルヴェロス。
「うん。今夜、吸血鬼を葬るよ」
「ワイらも加勢するで」
「ありがとう」
「「「にゃぁ」」」
 吸血猫軍団も準備がいい様だ。
「それじゃあ、はやてちゃんを傷つけた吸血鬼を退治しに行くよ」
「すずか、一人で行くのか?」
「うん。この吸血鬼だけは、私が倒したいから……」
「すずか、家は私とさつきさんで守るから貴女は、気兼ねなく戦いなさい! そして私の土地で愚行を行った報いとお友達を傷つけたことを後悔させてやりなさい」
「すずか、戦闘まで魔力を低く抑えておけ! 理由は分かるな?」
 さつきに言われて、開放した力を抑える。
 敵より格下と思わせるために……。
「じゃあ、行ってくるね」
 すずかは、カードの守護者と吸血猫軍団を引き連れて吸血鬼退治に出て行った。
 はやてを傷つけた吸血鬼を処刑するために……。



 海鳴市臨海地区埠頭倉庫
「そろそろ居城を新しい場所に移すとするか……」
 倉庫内に死徒と死者がうじゃうじゃ集まっていた。
 その数数千。
 さつきとすずか、忍の目を掻い潜って集めた戦力だ。
 その中に管理局の局員も混じっている。
 『闇の書』事件の捜査に携わっていた局員のようだ。
「これまで、気づかれぬように手勢を増やしてきたが気づかれた。よりによってガキに……」
 ケスラーは、拳を握り締める。
「ケスラー様、第二部隊と第三部隊を新たな居城へ向かわせました。総勢で5000です」
「これだけの戦力を出せば真祖といえど苦戦するだろう……」
 ケスラーは、大きな計算ミスをしていた。
 城にしようとした月村家がただの吸血鬼ではないという事を知らない。
 夜の一族と呼ばれる吸血鬼の王族だということを……。
 即ち、この世界の真祖だということを……。
「ケスラー様、何者かが近づいています」
「余の前まで道を開け来させろ!! 集団で袋にし余に歯向かった愚かさを後悔させてくれる」
 自分の前まで道を開けるよう言うケスラー。
 ケスラーが開けさせた道をバリアジャケットを纏ったすずかが使い魔たちを引き連れて歩いてくる。
 ヴァルハラへの招待状を受けとったことすら気づいていない。
「余を倒そうとする愚か者よ、その程度の魔力で余と余の軍隊を相手にしようというのか?」
「……………………」
 すずかは答えない。
「ん? お前、女か? 丁度、りたかったところだ。余の欲求を満足させてくれ」
 相当、溜まっているケスラー。
「その女を死なない程度に痛めつけてやれ!」
 死徒を筆頭に死者たちがすずかに襲い掛かる。
 大量の死徒と死者がすずかを袋にする。
 すずかを殴る音が倉庫内に響く。
「もっと殴れ! 血を吐かせろ!」
 更なる暴行を命じる。
 死徒と死者は命じられるがままにすずかを殴り続ける。
 死者たちが入れ替わりながらすずかへ攻撃する。
「(反撃はもう少し後でもいいよね)」
 すずかは、反撃をまだしないようだ。
 そしてすずがはダメージをまったく受けていない。
 目に見えないスピードで死者の攻撃を全て防いでいた。
 殴られ続けていると錯覚させる音を出しながら……。
 戦闘開始から数時間、すずかは殴られ続けている演技をした。
「そろそろいいだろう?」
 死者たちが道を開ける。
 そこには、ボロボロになったすずかが横たわっていた。
 これは、幻覚魔法でボロ雑巾のように見せているだけだ。
「余に歯向かった愚かさ、その身にしみたか? しみた所で楽しませてもらうぞ」
 すずかにケスラーが触れようとした瞬間。
 倉庫に吸血猫軍団が入ってくるのと同時にすずかから魔力が溢れ起き上がる。
「貴様、余をだましておったな?」
 すずかのボロボロの服が消え無傷の服が現れる。
「私の幻術を見破れなかった貴方が悪いよ」
「その眼……貴様、吸血鬼か?」
「だったら、どうする?」
「何が何でも啓を余の前に跪かせてやる!」
「貴方に出来る?」
「いいだろう。啓を跪かせてやる」
「私も少し戯れてあ・げ・る♪」
 すずかの雰囲気が変わる。
「私の可愛い猫ちゃん達、好きなだけ暴れていいよ」
 それが、死者たちの処刑開始の合図だった。
 吸血猫が死者たちを狩っていく。
 素早い動きの猫に振り回される死者たち。
「私と一緒に踊りたい人は掛かってきていいよ」
 ダンスを誘うすずか。
 それは、唯のダンスでは無く死のダンスだ。
れ! その小娘を殺せ!!」
 すずかを殺せと命じて玉座へ逃げるケスラー。
 すずかは、ダンスを踊るように爪で死者を引き裂いていく。
 すずかの死のダンスを玉座から見るケスラー。
 すずかの死のダンスを見て恐怖が芽生える。


 なんなんだ!?
 あの小娘は……。
 余の死者たちを意図も簡単に……。
 何故、小娘如きに余の最凶の軍隊が……。


 自らの死者たちが簡単に葬られる様子を見て次の策を巡らせるケスラー。
「ケスラー様、襲撃部隊を呼び戻しますか?」
「いいや。新しい居城は何が何でも手にいればならない。新しい居城は最高の霊地……今より強大な力を得られる」
「ここの手勢だけで小娘の相手は荷が重いのでは?」
「仕方ない。死徒も投入して小娘の体力を奪え! 体力が消耗すれば、小娘にも隙は出来るはずだ!」
「このまま、戦闘を続けては気づかれるのでは?」
 既にすずかが結界を張ってることにすら気づいていない。






 月村邸
 PM11:30

 月村邸の警備システムが作動した。
 ケスラーが新たな居城を占拠するために放った手勢だ。
 新警備システムに引っかかって餌食になる死者。
 数で圧してくる。 
 死者たちは、引くことを知らないようだ。
 事実、死者たちは月村邸を占拠すること以外命じられてはいなかった。
「私の家に無断侵入したことをあの世で悔いなさい!」
 吸血鬼の力を解放する忍。
 忍は手に力を込めるだけで死者の骨が折れる音がする。
 生来の吸血鬼である忍の敵ではない。
 さらにさつきも居る。
 侵入してくる死者たちを次々屠ってゆく。
 侵入した端から屠られる為、死者たちは目的を果たせないままヴァルハラの門を潜って行った。
 真祖二人を相手にするには荷が重過ぎる。
 死者たちが敵う相手ではない。
 総勢で数千もいた死者達は、見る見るうちにその数を減らしていく。
「だらしが無いぞ、お前たち!」
 だらしない死者たちに死徒が出てくる。
「私が戦わねばならんとは……」
「貴方、誰!? そこの雑魚とは違うみたいだけど?」
「ケスラー様、配下ブラウヒッチ! お初にお目にかかります夜の一族の姫君と真祖の姫君……」
 律儀に挨拶する死徒ブラウヒッチ。
「是非夜の舞踏のお相手をして頂きたい。初めに言って置きますがその程度の魔力で私の舞踏の相手は務まりませんよ」
「さつきさん。私に始末させてください」
「いいよ。私は観戦するから……」
「大きく出ましたね。真祖の姫君……観戦する余裕を無くして差し上げます」
「まだ気づいていないの? 貴方じゃ、忍さんの舞踏の相手にもならないよ」
「言いましたね。では、貴女に後でお相手をして頂きましょう」
「私の相手は出来ないよ。だって、貴方は忍さんに処刑されるから……」
「では、舞踏会を始めましょう」
 忍とブラウヒッチの戦いが始まる。



 12月14日
 AM0:30

「思ったより遊んでくれますね」
「城に残っている死者も半数を切ってしまいました」
「僅か数時間で半数を倒したか……」
「残りの戦力でも厳しいのでは?」
「おのれ、小娘! 余の軍勢を……許さん、許さんぞ!」


「戯れるの飽きちゃったな」
 すずかは戯れるのに飽きたようだ。
「ケルヴェロス! 皆纏めて燃やして」
「よっしゃ。ワイの炎を味わえ!!」
 ケルヴェロスが、火炎を吐く。
 その炎で死者たちが焼かれていく。
 触れただけで蒸発していると言った方がいいだろう。




 同日
 AM1:30月村邸
「何故だ。何故、私の攻撃が当たらない!?」
 ブラウヒッチの攻撃は忍に当たっていなかった。
「貴方は、私と舞踏をする資格は無いわよ」
「私に舞踏をする資格がないだと!?」
「ないわ」
 ストレートに言う忍。
「私とまた踊りたかったら腕を磨きなおしてきなさい! って言いたいけど、貴方には次がなかったわね」
 既にブラウヒッチの運命は決まっていた。
「早く貴方を処理して、私の家に侵入した者たちを処理させてもらうわ」
 そう言って、忍は爪を振った。
 忍の一振りでブラウヒッチは塵一つの消さず消し飛んだ。
 細胞のひと欠けも残さずに……。
 細胞一つ残らなかったら魔力があっても再生は不可能である。
「後は、雑魚を処理して終わりね」
「まだ一人で踊りまっすか?」
「えぇ。一人で踊るわ」
 雑魚も忍一人で処理するようだ。




 同日
 AM2:00海鳴臨海埠頭倉庫
「死者たちが……」
「たった数時間で全ての死者共を屠ったか……」
 死者達は、すずかと吸血猫軍団、ケルヴェロス、レッド・ムーンによって悉く葬られていた。
 途中ですずかは、カードを使っていた。
 その時の魔力の大きさに死徒たちは恐怖に震えていた。
 死者たちの次は自分たちが殺される番だと……。
「残った余の戦力は?」
「死徒が30のみです」
「新たな居城へ向かわせた者たちは?」
「残念ながら全滅した模様です」
「そうか……たった一度のミスで一晩の内に壊滅させられるとはな……」
 感傷に浸っている暇はケスラーにはなかった。
 目の前の少女を殺さないと自分が殺されるからだ。
「殺せ! その小娘を余の前に近づけるな!!」
 ケスラーは、配下の死徒に命じる。
 命じられた死徒がすずかの前に立ちはだかる。
「貴方たち私の固有結界の中で踊ってもらうよ」
 次の瞬間、すずかは固有結界『月夜庭城』が発動する。
「なんだ!? ここは?」
 一変した景色に驚くケスラー。
「ここは私の心象世界……」
「心象世界!?」
 ケスラーには、思い当たることがあった。
 親から受けた知識……。
 力のある吸血鬼は必ず持っている能力。
「固有結界……」
 思考を巡らせるケスラー。



 余でも持っていない固有結界を持っているだと!?
 目の前の少女は、何者なんだ?
 あんな小娘が何故固有結界を持っている?
 あんな小娘が何故!?


 激しい憎悪を抱くケスラー。
 自分が持っていない固有結界をすずかが持っていることに……。



 死徒の一人が、すずかに飛び掛る。
 飛び掛って来た死徒にすずかは軽く腕を振るう。
 たったそれだけでその死徒は跡形もなく消し飛んだ。


 何が起きたかわからないケスラー。
 分かるのは、一人駒が減ったということだけだ。
「誰でもいい。あの小娘を殺せ! 犯したければ犯せ!!」

美姫ブリュンヒルト!」
≪Yes≫
 すずかがデバイスを起動させる。
 試運転をするようだ。


「何だ!? それは……」
 デバイスを見た事がないケスラー。
「それで、何をしようというのだ!?」

美姫ブリュンヒルト、アクセルシューター!」
≪Accel shooter.≫
 紫色のシューターが複数形成される。
 形成した複数のシューターを操作するすずか。
 新システム、ECIシステムも使用した超精密制御だ。
 アクセルシューターが命中した死徒が木っ端微塵に吹っ飛ぶ。
 未知の術式に思考が停止する。


 何だ、あの術式……。
 知識に全くない。
 いったい何処の術なんだ?


「貴方が知る必要はないよ」
「教えるつもりはないのか?」
「教えるつもりはないよ」
「なら、あの小娘と同じように犯してやる」
「あの小娘?」
「身体の不自由な小娘のことか? あの小娘は最高な犯し心地だったぞ。お前はどうかな?」
 ブチッ
 すずかからキレる音が聞こえる。
「そう……貴方が……」
「どうした? 素直に犯される気になったか?」
「貴方が、はやてちゃんを……」
 すずかの魔力が高まる。
 すずかに油を注いだことにすら気づかないケスラー。
 すずかの眼が赤から黄金に変わる。
 すずかの怒りは限界を超えたようだ。
 すずかの魔力は留まるところを知らずに大きくなり続ける。
「……………………」
 大きくなり続けるすずかの魔力に恐怖を感じるケスラー。
「その方は、泣いて謝っても許さぬ」
 すずかの口調が変わる。
 激しい怒りで姫モードに突入している。
「簡単には殺さぬ。はやてに手を出したことを後悔させてやる」
「……………………」
 ケスラーは逃げようにも身体が動かない。
 まるで金縛りにかかったかのように……。
「この世の痛みという痛みを細胞の一つ一つに教え込んでやる」
「……………………」
「妾とダンスを踊るのであろう? 命を賭さねば遊戯を楽しめぬぞ!?」
 完全に月村すずかは消え今は姫すずかが表に出てきている。

「ケスラー様をお守りしろ!!」
 残った死徒たちが一斉にすずかへ襲い掛かる。
 彼らの爪がすずかに届くことは無かった。
 すずかの強大な魔力に触れ一瞬で灰になる。
 それ程、すずかの魔力は強大だった。
「ははっ、残りは余一人か……」
 残りはケスラー一人だ。
「貴様を殺し、血を吸いまた軍勢を立て直せばいい……そうだ、あの小娘の血を吸うとしよう」
 再び油を注ぐ。
「もはや貴様を自由にしておく訳にはいかん。星の息吹よ……」
 すずかは空想具現化で鎖を出しケスラーを縛る。

「空想具現化だと!? 貴様は何者なんだ?」
「言ったところで、貴方は殺すんだから……」
 そう言うとすずかは拳を握って力を込める。
「はやてちゃんが味わった以上の苦しみをその身で知るが良い」
 ケスラーの鳩尾にすずかの拳が突き刺さる。
「う゛っ」
 相当苦しいようだ。
「はやてちゃんが受けた苦しみはこんなものじゃないよ」
 再びすずかはケスラーの鳩尾を強く殴る。
 何度も何度も休み無く殴る。
 血を吐こうが攻撃の手を緩めない。
 殴られる端から治療に魔力を使わねばならないケスラー。
 内臓が破裂しようがすずかの攻撃はやまない。
「二度とソレを使えぬようにしておこう……」
 そう言うとすずかは、強烈な膝蹴りをケスラーの股間にお見舞いした。
 その一撃は、ケスラーのアレを完全に破壊した。
 アレを破壊されたケスラーの声は汚いものだった。
「汚い声を出すでない。耳が穢れる」
 すずかは、ケスラーの顔面を殴った。
 ケスラーの顔がすずかに殴られた衝撃で変形している。
「魔力の貯蔵はまだあるか? 妾の攻撃は、まだ終わっておらぬ」
 その一言は、ケスラーのとって地獄の序章でしかない。
「次は、30%の力で攻撃を続ける」
 30%の力でケスラーの腹を集中的に殴る。
 ケスラーの背中に逆クレーターが何度も連続で出来る。
 ケスラーの腹にすずかのパンチが深々とめり込んでいる証拠だ。
 ケスラーは、血を吐くことも出来ず地獄の苦しみを受け続けている。
「すずか、そのへんでえぇやろう?」
「足りぬ! はやてが受けた苦しみはこの程度ではない」
「せやけど、そろそろ終いにせんと朝になってまうで」
「仕方あるまい。次で終いとする。美姫ブリュンヒルト
 すずかは、美姫ブリュンヒルトを待機モードからデバイスモードにする。
美姫ブリュンヒルト、トランジッションモード!」
≪All right. Transition mode.≫
 すずかのデバイスがトランッジションモードに変わる。
「トランジッションブレイカー、5発でお願い」
「Load cartridge.」
 美姫ブリュンヒルトのシリンダーが回転してカートリッジが5発ロードされる。
 カウントダウンが始まる。
 トランジッションブレイカーの照準はケスラーだ。
 カートリッジとすずかの魔力がプラスされ発射準備が整う。
「トランジッション・ブレイカー」
≪Transition Breaker.≫
 美姫ブリュンヒルトから凶悪な砲撃が立て続けに5発発射された。
 ケスラーは、苦痛の中迫りくる5発の魔力に飲み込まれ意識が焼ききれた。
 トランジッションブレイカーで肉片残さず消し飛んだのだ。

 ドカァン!

 威力があり過ぎたのか、倉庫を跡形も無く吹き飛ばしていた。
 一棟だけではなく数棟纏めてだ。


「薬莢を回収して帰ろう……」
 薬莢を回収するすずか。
「みんな、帰るよ」
 使い魔たちを引き連れてすずかは帰っていった。
 時間は午前4時半を過ぎようとしていた。
 海鳴を恐怖に陥れていた吸血鬼ケスラーは倒された。
 だが、ソレよりも力が強い吸血鬼……死徒二十七祖タタリがまだ残っている。
 タタリ本体は、まだ現れていない。
 現れるのは満月の夜。
 凶悪事件が相次いで発生した海鳴は、タタリにとって最高の土地なのである。



 同日月村邸
 AM5:00
「すずか、そっちは片付いた?」
「うん。始末したよ」
「始末したにしては、暴れすぎたね」
「見てたんですか?」
「使い魔を通じて見させてもらったよ。試運転をした感想は?」
「以前より性能が上がってました。あんな破壊力があるなんて思いませんでした」
「その割りに本気で撃っていたな?」
「手加減成しで撃ちました♪ やり過ぎて倉庫を数十棟吹き飛ばしてしまいました」





 その頃、異世界では……。
「おのれホームズ、首を洗って待っておれ! 次こそは貴様を跪かせてやる」
「教授、その息です」
「トッド、スマイリ、無駄口を叩く暇があったらメカを造れ!!」
「教授、お金ください!」
「金だと!?」
「ですから、部品を買うお金です」
「金なら有るだろうが」
「こっちと向こうでは通貨が違うみたいです」
 モリアーティが持っている通貨はこっちでは紙切れのようだ
「よし。これから銀行を襲うぞ」
 その翌日、銀行が何者かに襲われ現金が盗まれる事件が発生した。
 管理局の捜査が行われたが犯人の逮捕には至らなかった。
 この事件がモリアーティの記した第一歩となった。
 この後、管理局とモリアーティ一味の戦いが始まる。


 次回予告

 シグナム「完成目前の『闇の書』……しかし、それは起こってしまった」
 シャマル「偶然だったのか、必然だったのか、運命だったのか?」
 シグナム「止まって居た時が今、動き始める」
 なのは「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第42話『クリスマス・イブ』に」
 なのは、フェイト、アリシア「「「ドライブ・イグニッション!!」」」


ブラウヒッチは夜の一族を知っていたみたいだな。
美姫 「でも、忍が王族という事は知らなかったのしから」
もしくは力を見縊ったかだな。
美姫 「ともあれ、吸血鬼事件はとりあえずは解決ね」
あとはタタリだな。
美姫 「こっちはどうなるかしらね」
それではこの辺で。



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