第62話「熱戦!? ドッヂボール大会なの」






 なのは達の冬休みは、あっという間に過ぎ新学期を向かえた。
「皆さん冬休みは楽しかったですか?」
 担任が聞く。
「新しい年を迎え新学期が始まる今日から皆さんと一緒に学ぶお友達がいます」
 転入生がいる様だ。
「海外からの留学生です。カーテローゼさんどうぞ」
 カーテローゼが呼ばれる。
「カーテローゼ・フォン・ローエングラム・月村です。よろしく」
 聞いたことのない名前にざわめく。
 しかも、ドイツ貴族だ。
「席は、月村さんの隣ね」
「は、はい」


 休み時間……。
 フェイトとアリシアの時と同じように人だかりが出来、質問攻めを受けていた。
「ねぇ、どこから来たの?」
「あっ……」
「何で変わった名前なの?」
「月村さんと親戚?」
 困り果てたカーテローゼ。
 すずかに助けを求める視線を送る。
「陛下、助けて」
「陛下って、何!?」

 例によってアリサが場を仕切る。
「いっぺんに言ったら答えられないじゃない!! 質問は順番に……」
 アリサの仕切りに順番に質問をしていった。
「急な転校だよね、どこから来たの?」
「ドイツから……」
「さっき月村さんのことを陛下って呼んでたけど、どうして?」
 一番痛い質問をされた。
「どういう関係!?」
「それは、答えらない」
「答えられないような関係?」
「それは……」
「それは?」
「私が代わりに応えてあげる」
 アリサが代わりに応える。
「彼女の家、家族がいないの。それで、すずかの家が身元を引き受けたってわけ」
「家族が居ない……」
 家族が居ないと聞いて重い空気が漂う。
「分かったら、カリンの心の傷を突っつかない!!」



 それから数日後……。
「今日の体育は、ドッヂボール大会のメンバー選出を行います」
 そう。
 体育の時間だ。
 体育の時間だけは、戦慄の時間へと変わるのだ。
 その犯人は、すずかだ。
 すずかの運動能力がずば抜けている為、恐怖の時間へと変わる。
 そして、今日の体育で新たな伝説が生まれる。
「総員回避!!」
 だが、狭いコートの中から逃げることは出来ない。
 ハンデをつけられたにもかかわらずだ。
 すずかは、ハンデとして左手で投げているにも関わらずだ。
 吸血鬼であるすずかには意味がなかった。
 ハンデを付けたとしてもないのと変わらないのだ。
 そして、新たにハンデを付けなければならない人たちがいた。
 フェイト、アリシア、アリサ、カーテローゼだ。
 何故か、運動音痴のなのはもハンデが付けられることになった。
 なのはへのハンデは謎である。
 選出されたメンバーは……。

 すずか……これは、誰も文句を言わない万表である。
 次に選ばれたのは、アリシアとフェイトだ。
 これまた、全員納得の人選だった。
 更に次は、カーテローゼとアリサだ。
 其の後に選ばれたのは、予想外のなのはだ。
 なのはが選ばれたことに驚く。
 なのはの選出はありえない人選だった。
 この日の体育では、選ばれるだけの活躍をしたのだ。
 運動音痴を返上するには、十分だった。
 すずかには遠く及ばないながらも数人をアウトにしていた。
 当のすずかは、一人で相手チームを全滅さていた。
 当然ながら、瞬殺のゲームセットである。
 すずかチームは、一人のアウトも出ていない。
 この人選が、最凶チームを誕生させる。
 即ち、他のチームが優勝する可能性が消滅したことを意味する。


 そして、ドッヂボール大会当日……。
 各学年、各クラスから2チームずつの出場である。
 優勝の本命は、すずかチームだ。
 対抗できるのは高学年チームぐらいだろう……。
 それでも勝率は0.0001あればいい方だ。
 残りの0.9999は、すずかチームの優勝する確率だ。
 すずかチーム以外が優勝できる可能性が無いと言っているようなものである。
 事実、一回戦で上級生の一チームが何もできずに敗退していた。


「おっ! 今からなのはちゃん達の試合か……」
 例によって屋上から見物しているエイミィとアルフとリニス。
「今回は、すずかちゃんと一緒のチームみたいだ」
「フェイトが撃墜される心配がないから安心だ!!」
「あの時は、すずかちゃんに撃墜されたんだったけ!?」
「すずかとアリシアの戦い凄かったからな」
 今回は、同じチームである。
 其の為、心配せずに見ていられるのだ。

 時々聞こえる鈍い音……。
 すずかの剛速球を取ろうとしてコート外へ吹き飛ばされる音だ。
 チャッチを試みた児童は、手が真っ赤になりお腹にボールがめり込んだ状態で……。
 吹き飛ばされながら口から液体が溢れる。
 何とかキャッチしたもののボールを地面に置いてお腹を抱えてもがき苦しむ。
 それ以前にラインオーバーで、すずかチームのボールだ。
 対戦相手にとっては地獄の時間が続く。
 すずかにボールが渡った時点で戦線離脱が決定なのである。
 すずかばかり警戒して他のメンバーが無警戒だった。
 フェイトとアリシアの存在を完全に忘れていたのだ。
 其の為、手ひどい損害を出した。
 フェイトとアリシアのクロスシュートで次々アウトになっていく。
 すずか一人を警戒していた為だ。
 対戦相手が計算間違いをしていた。
 すずかチームのアキレス腱、なのはを狙えばいいと……。
 それは、大きな過ちだった。
 吸血鬼化によって運動神経がよくなっていたのだ。
 其の為、なのはからも攻撃を受ける。
 まさに、ダークホースだ。
 試合は、ヒートアップしていく。

 すずかチームは一方的な試合をする中、他のクラスはいい試合を繰り広げていた。
 力の差がほとんどない為、各試合が熱戦になる。
 試合時間も長く盛り上がる。
 同時に対戦表を気にするクラスもある。
 すずかチームが属しているグループだ。
 各グループ総当りの形式である。
 上位2チームが決勝トーナメントに進めるのだ。
 各チーム3試合終わった段階で全勝はすずかチームだけだった。
 他のチームは、一敗していた。
 中には、全敗で決勝トーナメントへの道が閉ざされたチームもあった。
 すずかチーム以外では、必然的に上級生チームから席が埋まっていく。
 体力の差はどうしようもない。
 それでも、すずかチームは圧倒的な力の差を見せ付ける。


「すずか!! もう少し手加減したら?」
「手加減は、しているよ」
「じゃあ、何で怪我人が続出するの? 手加減していないんじゃ……」
「手加減してるって」
「お腹にボールが当たった対戦相手の女の子、何人も血を吐いていたじゃない」
 すずかによって血を吐いた女の子が何人も出ているようだ。
 昼食時間になってすずかたちは、会話をしながら昼食を食べていた。
 昼食後の試合で地獄を見るクラスも昼食を楽しんでいた。
 地獄の苦しみが待っているとも知らずに……。
 それは、すずかチームには無縁のものだが他のチームには地獄以上の地獄である。
 他のチームにとっては他人事ではない。
 午前中の試合ですずかチームによって地獄の苦しみを味わっているクラスを幾つも見ているからだ。
 当然グラウンド整備などする時間はない。
 クレーターの出来たグランドで続けざるを得ない。
 足場が悪い中、すずかチームと戦わなければならないクラスは、ますます不利になる。
 悪い足場で行動が制限されるのだ。
「午後からは、もっと手加減するよ」
「やっぱり手加減なしの全力全壊だよ」
 何故か全力全壊にこだわるなのは。
 なのはの全力全壊は、魔法戦の勢いでやるから性質が悪い。
 そのなのはよりもっと性質が悪いのがすずかだ。
 すずかが全力全壊でやったら、とんでもないことになるのだ。
 怪我人が出るだけですめば良いが、最悪の場合、死者すら出かねない。
 何しろ生来の吸血鬼……其の上、真祖であるすずかが相手では……。
「なのは、あんたも吹っ飛ばすつもりじゃないでしょうね!?」
「折角運動が出来るようになったんだから……」
 なのはもすずかたちに触発され砲撃魔導師の血が騒ぐ。
 魔法戦の乗りでボールを投げるのか?
「はぁ、どうして全力全壊に拘るのやら」
 ため息を憑くアリサ。
「そう言うアリサちゃんも全力全壊じゃないの?」
 なのはが言い返す。
「言ってくれるじゃない!!」
 なのはとアリサの一触触発の空気が漂う。
「なのはちゃん、アリサちゃん!?」
 すずかが、凄まじい殺気を放つ。
「すずかちゃん、顔が怖いよ」
 震えるなのは。
「何も言わなくてもわかるよね。なのはちゃん、アリサちゃん」
 更に殺気を強めるすずか。
 其の凄まじい殺気は悲劇を起こした。
 其の悲劇は、各所で起こった。
 すずかの殺気に当てられて各所で気絶する生徒が続出した。
「すずかちゃん、怖いよ」
 なのはですら怯えている。
「その理由は、なのはちゃんが一番知っているんじゃない?」
 それを言われたら反撃できない。
 すずかの凄まじすぎる殺気は、学校中に被害をもたらしている。
「今度の模擬戦の時、楽しみにしていてね♪」
 なのはの地獄決定である。
 殺気の放出を止めるすずか。
 すずかの殺気に当てられて多くの気絶者が出たことも知らずに……。
「そろそろ、お昼休みも終わりね」
「うん」
「午後も全力全壊で……」
 そう言いながら屋上から校舎の中に入る。
 すると、すずかの殺気に当てられた生徒達が気絶していた。
「こんなところでみんな寝ているよ」
 寝ているように見えるなのは。
「どう見ても気絶しているように見えるわよ」
 そう。
 すずかの殺気で気絶しているのだ。
「陛下、こんな平民無視していきましょう」
 無視しようというカーテローゼ。
 気絶した生徒たちを無視してグラウンドへ向かう。
「そろそろ、休み時間も終わる頃だし、気絶した人たちを起こさないとね」
「気絶させた本人が言うんじゃないわよ」
「じゃあ、アリサちゃんが起こす?」
「いいじゃない!! 私が起こしてやろうじゃない」
 皆を起こすというアリサ。
「でも、どうやって起こすの?」
「力ずくで起こせばいいのよ」
 力づくで起こすつもりのようだ。
「起きないと蹴っ飛ばすわよ」
 そう言って実際に蹴飛ばした。
 蹴っ飛ばされた生徒が転がる。
 蹴っ飛ばされた生徒が痛みで目を覚ます。
 アリサは、片っ端から蹴っ飛ばしていく。
「アリサ、少しは手加減しないと」
 手加減するよう言うフェイト。
「何人か吐いているよ」
「気絶している方が悪いんだから……」
 アリサの前で気絶している方が悪いという。
 蹴られる方は堪ったものじゃない。
 吸血鬼に蹴られては怪我ではすまない。
 アリサに蹴られた何人かは昼食を吐いていた。
 アリサの蹴りが腹に入ってしまた生徒たちだろう。
 苦しいのか腹を抱えている。
 廊下は吐いたもので汚れている。
 アリサの蹴りも十分強烈だったことが証明された。
「なのはもやったら!?」
 なのはにも勧めるアリサ。
「じゃあ、私も……」
 アリサに進められるがままなのはも気絶している生徒を蹴った。
 なのはもアリサ同様に蹴り飛ばした。
 なのはに蹴られた生徒も腹を抱えて嘔吐する。
「なのはとアリサもやり過ぎだよ」
「フェイトちゃんも一緒にやろう」
 なのはは、吸血鬼の血が求めるまま行動する。
 人間をサッカーボールにしていた。
「なのは、サッカーボールみたいに蹴ったら皆死んじゃうよ」
「そうか、死んだら面白くないよね」
 そう言って、力を加減して蹴り飛ばす。
 それでも、苦しいことに変わらない。
「うぅぅぅぅ」
 なのはに蹴られた生徒は苦しんでいる。
「ちょっと、力いれすぎたかな?」
「入れすぎだよ」
「私たちが吸血鬼に成ったの忘れていないよね?」
「あはははっ」
 どうやら、忘れていたようだ。
 そこが、なのはらしいところである。
「忘れてた」
「アリサも忘れていたわけじゃ……」
「わたしは、ちゃんと加減したわ」
「陛下だったら、ミンチになっているよ」
「それは、言えている。吸血鬼である私たちでも、アレは……」
「うん。しばらく何も食べられなかったから」
「あの地獄の苦しみはね……」
 その地獄の苦しみを学校中の生徒が味わっている。


 そして、決勝トーナメントが始まる。
「グラウンドの足場が悪いですが勝ち残ったチームはケガのないように頑張ってください」
 グラウンド整備は、されていない。
 決勝トーナメントの戦いが直ぐに始まる。
「それでは、決勝トーナメント第一試合、6年A組み対5年C組みの戦いはじめ!!」
 決勝トーナメントは、一試合づつ行われるようだ。
 見物しやすいようにとの配慮もある。
 同時進行だと休む時間がないからだ。
 両チームとも戦う前からゲッソリしている。
 休み時間に休んでいるにもかかわらずだ。
 その原因は、すずかである。
 彼らは、すずかの殺気に当てられてお昼を摂ることが出来なかったのだ。
 気絶していて、お腹を蹴られて起こされたのだ。
 気がついたときには、お昼が終わる直前だったからである。
 食べようとしても胃が受け付けなかったのだ。
 それでも戦わなければならない。
 決勝トーナメントまで勝ち残った以上……。
 クラスの名誉のため、戦わなければならない。
 両チームとも午前中の精細さは欠き、次々アウトになる。
「どっちが勝と思うか?」
「どっちが勝っても同じだろう」
「この次の試合がな……」
「うん」
「月村すずかがいるクラスが確実に次に進むだろうから」
 すでにすずかチームの勝利は確実のようだ。
「月村すずかのクラスと当たるの6年E組だろ!?」
「6年E組も昼摂れなかったんだろ」
「らしいな。ほとんどのクラスが昼を摂れなかったそうだ」
「原因はわからんのか?」
「いつの間にか眠っていたんだって」
 すずかの殺気に当てられて気絶していたとは思ってもいない。
 全校生徒の9割以上が気絶していたのだ。
「おっ! 試合が終わったみたいだ」
「いい試合だったな」
 いい試合と言っていいかわからない。
「いい試合って言えるのか?」
「次の試合、対戦相手可哀想だな……」
 1年から3年までのクラスで生き残っているのは、すずかのクラスだけなのだ。
 そして、これから地獄へゆくクラスがある。
 対戦相手の6年E組である。
「ただいまの試合、6年A組の勝ち」
 勝ったのは6年A組だった。


「次は、私たちの番だね」
「全力全壊で……」
「なのは、全力全壊でやったら、対戦相手が死んじゃうよ」
「じゃあ、死なない程度に全力全壊で」
「すずか!! あんたは手加減しなさいよ!! 私たちと違ってあんたの投げるボールは殺人魔球なんだから」
「分かっているよ」
「忘れたとは言わせないわ。秋のバレーボール大会の時、骨折者を何人出したか忘れたわけじゃないでしょうね」
「忘れていないよ。あの時は、なのはちゃんが集中攻撃されたから……」
 昨年の秋には、骨折者を多数出したバレーボール大会があったようだ。
「昨年の授業の時も熱くなってアリシアと殺人魔球の投げ合いしたの忘れたの!?」
「忘れていないよ」
「兎に角、この試合も勝つわよ」
「陛下のために、優勝を……」
 テンションの高いすずかチームに対して、対戦相手は……。


「俺たちの命もここまでだな」
「うん……」
 重い空気が漂っていた。
「今までに何チームが月村すずかによって戦線離脱にさせられたか……」
「月村すずかばかり警戒も出来んぞ。テスタロッサ姉妹もやばいぞ」
「それを言うなら、アリサ・バニングスもだ!!」
「カーテローゼもヤバイぞ」
「じゃあ、高町なのはを集中攻撃するか?」
「よし。高町なのはを集中攻撃だ」
 6年E組は、高町なのはを集中攻撃することを決める。
「ニャァ」
「ほら、あっち行った!!」
「大丈夫なのか? 今の話聞かれたけど」
「猫に人の話がわかるわけないだろう」
「それもそうだな」
 だが、その猫はただの猫ではなかった。
 人語を解することの出来るすずかの使い魔、吸血猫だったのだ



「ニャァ」
「どこへ行っていたの!? レン」
 猫と会話するすずか。
「そう。なのはちゃんを集中攻撃するって話していたんだ」
 ブチッ!
「すずか!?」
「手加減してあげる必要はなくなったわね」
「一寸、すずか?」
 既に殺気が漏れ始めている。
 6年E組の命運は決した。


 そして、試合で……。
「しまった!!」
 すずかにボールが渡ってしまったようだ。
 次の瞬間、ボールは既に目の前だった。
 キャッチすることも出来ずに吹き飛ばされる。
 お腹にボールがめり込んだまま。
 ボールがめり込んだ生徒は、口から色んなものを吐きながら吹っ飛ぶ。
 スピンが掛かってたのか、途中で地面へ進路を変える。
 地面に着くとさらに激しく腹部にめり込んだ。

 ピー!

 ホイッスルがなる。
「アウト!! すずかチームボール」
 ボールがすずかチームに渡る。
 既にこの試合、すずかによって3人が保健室逝きになっていた。
 また一人、保健室逝きになった。
 全員がすずかの投げた殺人魔球を腹部に受け嘔吐し気絶していた。
 一人は内臓破裂したのか少し血も吐いていた。
 それでも試合は続く。
 すずかによって壊滅させられていく。
 圧倒的な力を持つすずかに手も足も出ない。
「そう言えば、なのはちゃんを集中攻撃するって言っていたんだって?」
「何で、其のことを……」
「おい!!」
「しまった」
 だが、時すでに遅しだ。
「ヴァルハラに逝く覚悟は出来ておるか?」
「ヴァルハラ!?」
「聞いたことあるか?」
「ないな」
「陛下の手を煩わせるまでもない。わたしがヴァルハラに送ってやろう」
 ヴァルハラに送るというカーテローゼ。
「何言ってんだコイツ」
 馬鹿にしたように笑う。
「覚悟はよろしくて!?」
「何の覚悟だ?」
「ヴァルハラで後悔するがよい!!」


 次回予告

 なのは「熱戦の続くドッチボール大会!!」
 なのは「私のことで危険なことに」
 すずか「あの人たちには血を吐いてもらおうかな?」
 フェイト「そうだね」
 アリシア「血を見てもらわないとね」
 カーテローゼ「ヴァルハラで後悔するがよい」
 アリサ「危険な台詞を言うな!!」
 なのは「次回『魔法少女リリカルなのは〜吸血姫が奏でる物語〜』第63話『決戦!? 血戦!? 恐怖のドッチボール大会』」
 カーテローゼ「ヴァルハラへ逝くがよい!!」



相手は一般人なんだから、もう少し手加減してあげて……。
美姫 「思わず相手に同情してしまうわね」
しかし、なのはにも吸血鬼化の恩恵が。
美姫 「運動が苦手だったのにね」
どちらにせよ、この大会の結果は決まったよな。
美姫 「多分ね」
だよな。それでは、この辺で。



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