『ネギまちっく・ハート〜season of lovers〜』







          第十六符『想いのベクトル』



 PRIDE〜麻帆良祭り〜準々決勝。鼎の試合が終わり、観客の興奮も覚めやらぬ中、立て続けに時代に試合が始まろうとしている。

対戦カードは高町恭也対ネギ・スプリングフィールド。辛勝ながらも刹那を『閃』で倒し、勝ち上がった恭也。

一方のネギはほとんどダメージもなく勝ち進んだ。結果は同じでも過程がまるで違う。そんな二人がリングに上るのを御鐘は、美沙斗は、

美由希は控え室ではなく、VIP席から見ていた。御鐘の提案で間近で見れるところに行こうということになったのだ。

当然、そこにはエヴァたちがいて、そしてまた当然、さよと和美は鼎の母親と会うことにもなった。

「ま、過程が違っても結果は同じ。過程にこだわるようじゃ、まだまだ二流だね。」

 恭也とネギの準々決勝出場の決め方の違いに触れた美由希に御鐘が笑いながら言った。

「たとえば鼎は、まあ、準決勝進出を決めたけど、『瞬』を使ったってとこで、私から言わせれば、

恭也君が一回戦で剣使いの彼女に苦戦したのとおんなじって考えてる。でも、みんなから見れば鼎は余裕で勝ったふうに見えるんだよ。

つまり、勝ち方なんてのは個人の価値観に起因する。だから、過程じゃなくて結果が大事。さて、『サウザンドマスター』の息子が一体どれほどか。

果たして恭也君の迷いは消えるのか。ま、それに関しちゃ、もちょっとかかるか。」

 御鐘はそんなふうにいってリングを見る。ちょうど二人がリングに上ったときだった。恭也は小太刀を一本だけ抜き放って身をかがめる。

ネギも右半身に構えて臨戦体勢をとった。さすが、といっていいのだろう。ネギの構えからはネギ自身の強さがひしひしと伝わってくる。

そんなネギに恭也もむやみやたらと踏み込むことができない。それはネギの力を警戒してからだろうか、自らの力に自信を失ったからだろうか、

それはエヴァたちも、恭也本人もわからなかった。

「ネギ先生。一つ・・・・教えてください。」

 均衡状態の中、構えを崩すことなく、ネギをまっすぐ見つめたまま恭也が問う。ネギはやはり恭也と同じく、構えを崩すことなく、恭也を見据えたまま、

一分の同様もなく、何ですかと聞きかえす。

「ネギ先生は・・・・なぜ強くなりたいんですか?なぜ、そこまでできるのですか?」

 その問いは答えを見つけるための問い。ネギに問うと同時に、自らにも問う問い。ネギは考えるそぶりを見せることなく、しかし、その問いに対してしっかりと、

答える。教師と生徒としてではなく、父の背を追う一人のネギ・スプリングフィールドとして答える。

「僕のお父さんは、深くはいえないけど、立派な人でした。僕も、お父さんみたいになりたい。お父さんに追いつきたい。ただ強いだけじゃなくて、やさしい、

それでいて厳しい、そして、人を幸せにする、そんなまほ・・・・いえ、大人になりたい。誰かの役に立てる、そんな大人になりたい。

何より、僕の意思で・・・・。だから、今は自分を磨かなくちゃいけないんです。だから、そのために、強くなりたい。だから、そこまでできるんです。」

 ネギの言葉に恭也が目を閉じる。油断しているわけではない。心に刻み付けるため、その想いが自分の想いとどこが違うのか、表面上ではなく、

根本の部分で何が違うのか、考えるために。しかし、聴いてすぐに答えが出るわけがない。その答えを見つけるために、今はがむしゃらにでも進むほかない。

考えて出る答えならとっくに出ている。だから。戦うしかない。いまは、戦うしかない。

「ありがとうございます。」

 恭也のその言葉が開戦の合図だった。ネギが動いた。動いたというよりも、その動きは『神速』にも匹敵する、いや、速度だけなら『閃』にすら近いかもしれない。

一瞬にして自分の間合いに入る。御鐘の言ったとおり、『神速』、『閃』に通じる技はかなりの格闘技、戦闘術に存在する。

ネギもその一つである『瞬動術』を使うことができるのだ。ただ、『神速』、『閃』と違うのは『瞬動術』があくまで距離をつめるための『動き』であり、

途中で軌道を変えることができないという点。しかし、ネギの場合、後者の欠点とも言うべきものは存在しない。『瞬動術』はいわば一足飛びを強化したもので、

一足飛びであるがゆえに軌道の変更が利かないのだ。が、言い換えれば、一足飛びの距離を短くすることで、多少の速度低下は免れないものの、軌道の変更を可能にできる。

とはいえ、それも直線的なもので、読みやすいといえば読みやすいのだが。恭也はネギとの距離をとろうとバックステップで間合いを取ろうとしたが、

ネギはまるで始めから間合いを取ることに気づいていたかのごとく同じタイミングで間合いをつめる。ネギに中国武術を教えたのは古菲。

そして、師匠ともいうべき古菲がついさっき戦ったのは恭也と同じ流派の鼎。つまり、鼎と古菲の戦いはネギにとって対恭也戦の想定をするには十分すぎるものだったのだ。

至近距離、ゼロ距離は刀使いにとって最大の死角。そして、完全なるゼロ距離になれば、自分の『瞬動術』も封じられるものの、恭也の『神速』、『閃』をも封じることができる。

後は絶対的に自分の間合いで戦うこと。ネギはその戦い方に、一切の迷いもなく、全力を傾けていた。一方の恭也は、やはり自分の距離に持っていこうとしている。

ゼロ距離では鼎対古菲以上に恭也にとっては分が悪い。鼎と古菲の身長差は十数センチ。しかし、ネギと恭也では20センチ弱ほどある。その分、恭也のほうがリーチは長いが、

懐に入られると鼎対古菲以上に分が悪い。恭也も体術を扱って入るものの、それでも本職には勝てない。隙を縫っての膝蹴りしか打てないうえに、下手に打てば、

うまい具合にカウンターをくらうのは目に見えている。ネギと恭也の戦いは先ほどの鼎対古菲と同じ様相を呈してきた。まあ、流派は互いに同じで、

それを使っている人間が違うというだけなのだから、当然かもしれない。しかし、恭也と鼎では戦い方に差がある。恭也はそれを一回戦で使っていない。

鼎にいたっては使えるかどうかも怪しい。しかし、その差は大きかった。ネギの体が大きく横にぶれた。恭也が足払いを駆けたのと同時に。

今までも恭也が足払いをかけたのは幾度となくあったが、ここまで体がぶれることはなかった。今までは足払いをかけても軸足をずらしてネギはそれをことごとく避けていたのだ。

今回も今までと同じように避けたが、しかし、軸足が手前に引っ張られた。鋼糸である。この鋼糸、ピアノ線のような強度に見えにくいという特性もあって、暗器としてはもってこい。

鼎はこれを使わないが、恭也はこれを使う。体制を崩したネギに、恭也は胴蹴りを放つ。踏ん張りの利かないネギは防御に間に合ったものの、体格差もあって後退せざるを得ない。

恭也は間髪いれずに『神速』を、否、『閃』を発動させる。速く。より速く。一瞬で打ち抜く。『神速』を超えた領域を、恭也はたった一度で手にしていた。

ネギは反応することもかなわず、リング際まで飛ばされた。『閃』と『薙旋』の併用。簡単にできるものではないが、それでも恭也はやってのけた。恭也は確実に一段階強くなっている。

しかし、それでも、ネギは立ち上がった。ダメージがないわけがない。しかし、立ち上がってすぐに恭也に向かって突進する。恭也は疾走った。そして、刀を走らせる。

『閃』状態での、『射抜』。遠距離からの四連刺突攻撃。刺突ということもあり、御神流の奥義の中でも殺傷力は1,2を争う。くらえばネギも確実に立ち上がれないだろう。

しかも、『閃』との併用。ネギも『瞬動術』を駆使するとはいえ、『閃』の攻撃速度についていけるはずもない。しかし、ネギは反応した。一瞬だが、『閃』の領域に、

足を踏み込んだ。『瞬動術』の『動き』から『閃』の『領域』に足を踏み込んだ。左突きを一歩踏み込んで右手で払い、即座の右突きを左手で払う。

そして体を捻って右掌底で恭也の胸板を押して体制を崩させる。そして間髪いれずに左手で右掌底を当てた場所を打ち上げる。八極拳八大招式、絶招通天炮。

相手を突き飛ばして崩した体勢に打ち込む一撃で、しかも、『閃』で突っ込んでくる推進力に反発するように打ち込むのだから、その威力たるは想像を絶するものがある。

恭也は宙を舞ってリング際に墜落した。ネギは恭也との戦いという短い間に確実に進化していた。しかも、急速に。そもそも、一回『閃』を受けただけで、

『瞬動術』の『動き』から『閃』の『領域』に踏み込むこと自体、不可能に近いことである。それをたやすく、逆接、困難にやってのけたネギ。

その才能は底知れずだ。しかし、恭也も倒れるわけにはいかない。立ち上がる。すでに何のためにネギ先生と戦っているのすらわからない。

なぜ、自分が刀を振るっているのかもわからない。考える力が残っていない。何より息がまともにできない。最悪、肋骨が軒並みやられているかもしれない。

それでも恭也は立った。自分の意思とは勝手に体が立った。唯一、負けられないという想いだけが自分の想いとして認識できている。でも、なぜ。

なぜ、負けられないのか、なぜ、このまま倒れたままでいられないのか。なぜ、これ以上は無理だという意識とは裏腹に、本能が立ち上がらせたのか。

考える余裕の全くない状態で恭也は全力で考える。そんな恭也に向かってネギが動く。





「やるネ、ネギ坊主。さすがといったところアルよ。」

 救護室のモニターでネギと恭也の試合を見ていた古菲がそうもらす。二刀流を相手にまともに戦っているのだから。まあ、自分も今しがたまで戦っていたのだが。

「なぁに、それも今のうちだ。どう転んでもこの試合、恭也の勝ちだ。」

 その言葉に反応したのは意外にも、鼎だった。鼎は古菲を救護室につれてきて、そのままそこにいたのだ。

「ともあれ、押されすぎではあるな。まぁ、答えが見つかるまではそれもいいか。」

 鼎はモニターを見て言った。確かに恭也は押されている。迷いがあると言うよりも、何のために剣を振るうのかがわからなくなって、

力だけが浮いているような感を受ける。

「しかし、高町クンだったか?彼も強いネ。でも、違和感を感じるアルよ。」

 さすがは武闘四天王の一人、古菲。恭也の違和感を見抜いていた。

「まあね。あいつの剣を振るう想はこの舞台じゃ使い物にならないからね。」


 鼎は古菲を見ることなく続ける。古菲は?という表情で鼎を見た。

「古菲・・・だったかな。君は何のためにこの大会に出たんだい?」

 鼎の問いに古菲は強いやつと戦いたかったからと答える。

「じゃあ、もう一つ聞くよ。君は何で武術を使うんだい?わかりにくいから、簡単に言おう。君が武術を使うときはどんなことを想ってる?」

 鼎の言葉に古菲は首を傾げて考えた。バカレンジャーなのは相変わらずらしい。


「よくわからないネ。でも、挑まれて退くなんてこと、私にはできないアルよ。」

 やはり処理能力の限界を超えていたようだ。

「君の力はすでに暴力だ。でも、使う場面を限れば強いって枠に収められる。役に立つって枠に収められる。君はどういう考えを持ってその力を振るうんだい?」

 鼎はなるべくわかりやすいようにもう一度問い直す。

「そうネ・・・・・。基本的には自分のためネ。そうじゃないと強くなれないアルよ。自分が振るっていいとももったときに振るうのが私ネ。」

 鼎はその通りと古菲の言葉を肯定した。

「恭也はそうじゃないんだよ。恭也は剣を振るうのを『大切なものを守るため』って限定してるんだ。でもさ、この大会じゃあそれって意味ないし。

だから恭也の剣は宙に浮いてる感じがするんだ。」

 鼎の言葉に古菲がなるほどと頷く。

「でも、それにしてもキレがいまいちネ。」

 古菲の言葉は的確に的を射ていていた。それに鼎が答える。

「『大切なものを守るため』っていうことはいいことなんだ。でも、ちょっといただけない。そしてそのちょっとが今の恭也に如実に現れてる。

『ため』っていうのが悪いんだよ。『ため』っていうのはその人の代理に、その人の『代理品(オルタナティブ)』になるってこと。

でも、翻って、『から』だったら。『大切なものを守りたいから』だと、それは代理にはならない。自分の意思になるから。

恭也はこの二つが混同してるんだ。『大切なものを守るため』っていう『自分の意思』の元に剣を振るってるからああなる。

もともと違う、相容れないものが混同してるから矛盾して力が宙に浮いちゃうんだよ。」

 鼎の説明に古菲が首を捻る。

「わかんないかなぁ・・・。簡単に言うなら、『大切なものを守るため』っていうのは必ずしも相手を倒すことに力が向かない。

『守るため』なんだから、相手の戦意をそげばそれでいい。『大切なものを守りたいから』っていうのは、前者と同じだけど、攻めなきゃならない。

自発的意思だから。自分の想いだから。」

 それでも首を捻る古菲。

「あー・・・・『大切なものを守るため』っていうのは『守りの剣』、『大切なものを守りたいから』っていうのは『攻めの剣』。これならわかる?」

 古菲が手を上げた。お手上げらしい。

「小難しい理屈論はわからないアルよ。」

 困った顔をして鼎が暫く考えて話す。

「『大切なものを守るため』っていうのはそこで終わり。守って終わりなんだ。ボディーガードとかはこれだ。

でも、『大切なものを守りたいから』っていうのはさ、守ってからがある。守って、大切なものともう一度会って、

もう一度日常に戻りたいっていう自分の意思がある。そこが違うんだよ。守ってから先が。『ため』だと、どうしても相手メインになる。

『から』だと自分メインになる。これでどう?」

 精一杯噛み砕いてもう一度古菲に鼎は説明したが、古菲は降参とばかりにベッドに倒れこむ。

「そこまで突き詰めたら重箱の隅のつつきあいネ。ほとんど大差ないような気がするアルよ。」

 しかし、古菲のいうとおりだ。事実、この想いの違いは重箱の隅のつつきあいである。

しかし、隅にある米粒一つをものにできるか否かが天と地の差を、月とすっぽんの差を生むのだ。相手メインか、自分メインか。

一言で言えば『ため』と『から』の差はそこであるということ。それが一番大切だということ。

「なら、鳳は一体どんな想いで鉈を振るってるアルか?」

 部屋を出ようとした鼎に古菲が問う。なかなか面白い言い回しである。

「やっぱり自分のためだよ。今は、『蓬莱人形』を殺したいから鉈を振ってる。」

 鼎はそう答えて救護室を後にする。モニターには満身創痍の恭也と今まさに疾走ろうとしているネギが映し出されていた。



 瞬動術でネギが迫る。恭也は立っているのが精一杯だった。全身へのダメージは少ないものの、局所的ダメージは甚大で、

とてもではないが動けるような状態ではない。それは誰の目にも明らかだった。しかし、だがしかし、恭也は動いた。

意識が残っていること自体信じられないことなのに、立っているこの自体信じられないのに、あろうことか動いたのだ。

恭也自身動けるとは、否、動くとは思わなかった。何かが自分を動かしている。一体何が?恭也にはわからない。しかし、負けるわけにはいかない。

動くなら動くで重畳。ならば動くだけ。それならば負けるわけにはいかない。動けるなら、負けられない。理由はわからない。だが負けられない。

しかし、恭也にはそのときわかった。その理由こそが自分の求める答えだと。ネギの掌底が迫る。速い。十分に速い。

『神速』状態でも避けるのが精一杯だろう。しかし、それでもしかし、恭也には及ばなかった。恭也は体を捻って掌底をかわし、柄尻でネギのわき腹を撃つ。

場所が場所だけに、ネギの膝が砕けた。恭也はそのまま当身でネギとの距離を自分の距離に買える。それは御神の距離。一撃必殺の距離。

小太刀二刀御神流、『薙旋』。そして、『閃』。くらって立てるわけがない。ネギは弾き飛ばされてリング外の水の中に墜落した。

恭也の勝利。しかし、実況の声も歓声も届かない。恭也はただただ力なく、しかし、力強くリングを後にした。



「まったく・・・。言ったそばからこれか。」

 控え室へと向かう老化の入り口にエヴァと茶々丸の姿があった。

「すまない・・・。」

 恭也は謝ることしかできなかった。今はそうするしか、それ以外できない。茶々丸は恭也の横に寄り添うと方を貸す。

「もう少し、自分を大切にしてください。わたしでも・・・・見ていられません・・・・。」

 恨み言の一つでも言いたくなるだろう。ネギのあの一撃はそれほどのものだったのだから。

「傷を治してやる。茶々丸、救護室まで運んでくれ。」

 エヴァはそういって二人の一歩前を歩く。茶々丸は恭也を担いでそのまま救護室に向かう。

「肋骨が軒並みやられているな。肺に刺さっていないのが不思議なくらいだ。」

 エヴァは恭也に回復魔法かけながらそういった。

「強かったんだ。ネギ先生は。」

 恭也はそういったが、エヴァは何を言ってるんだとばかりにあきれた顔をして首を横に振った。

「ぼうやの専門は魔法だぞ。翻ってお前の専門は格闘だ。土俵はお前の上だったんだ、あれだけ苦戦するがおかしなことぐらい、お前のことだわかるだろ。」

 エヴァの言うとおり、こと格闘に関して言えば、恭也のほうがネギよりも圧倒的に強い。しかし、それでもここまで追い詰められた。

「迷いのせい・・・・といっていいのではないでしょうか。」

 茶々丸がその原因を的確に答えた。まさしく、その通り。と、傷が癒えたのか、エヴァが恭也の胸から手を離す。そして、その手を左膝にかざした。

左膝。それは鼎に、『蓬莱人形』に砕かれた膝。それは回復魔法をかけ続けている今も完治していない。まるで呪いでもかけられたかのように。

しかし、エヴァはそれでもなお、この状況下で、その傷を癒そうとした。恭也は驚いてエヴァを見た。

「これ以上、お前が傷つくのを見たくない。一時的だろうがなんだろうが、やるだけのことをやってみる。」

 エヴァはそういって回復魔法をかけ続けた。あまり得意ではないが、それでもかけ続けた。恭也はそんなエヴァを見て、これからどうすればいいのか、

準決勝、そして、鼎との決勝はどうすればいいのか、目を閉じて考えた。ネギとの戦いで負けたくないと思った理由を見つけるために、目を閉じて考えた。

恭也が次に目を開けたとき、すでに準々決勝は終わっていた。電光掲示板には準決勝の対戦カードが表示されている。





準決勝第一試合、鳳鼎VS高町美由希。準決勝第二試合、高町恭也VS龍宮真名。





恭也の最大の試練が、そして、恭也を変える戦いが、始まる。





あとがき


ということで第十六符でした。

(フィーネ)ロードローラーだっ!!!!!

ぐぎゃあ!!!!痛い!!!痛いから!!!!中身が出ちゃうから!!!!

(フィーラ)またザ・ワールドかけた罰よ。

かけてないだろ今回は!!!

(フィーリア)かけてるじゃない。

俺はかけたつもりはないんだけどなぁ・・・。

(フィーネ)十分かけてるわよ。二つの差、わかんないもん。

誰かのため、ってことは、相手が主体になるだろ?でも、自分がそうしたいからって言うのは主体は自分になる。

『大切なものを守るため』というのは守る相手が主体になる。『大切なものを守りたいから』だと主体は自分だ。

(フィーラ)わかんない。

んー・・・これ以上簡単に言うとなると、前者は頼まれてとか、危険だからとかで、後者はありがた迷惑と捉えられることもあるってとこかな。

(フィーリア)わかるようなわからないような・・・。

これ以上は無理。ってことで次回予告!!次回ネギまちっく・ハート第十七符『準決勝』!!!

(フィーネ)鼎と相対するは美由希!!!美由希は鼎に勝てるのか!!!はたまた美由希は無事に負けることができるのか!!!

(フィーラ)恭也は答えを見つけることができるのか!!!真名に勝つことができるのか!!!

(フィーリア)無事に済むはずのない準決勝が今始まる!!!!

(フィーネ&フィーラ&フィーリア)乞うご期待♪♪♪♪♪♪♪♪♪



いよいよ、美由希と鼎の戦いが始まる。
美姫 「一体、どんな戦いになるのかしら」
ドキワク。
美姫 「無事には済まない予感を感じさせつつ、いよいよ舞台は準決勝〜」
次回も期待してます!
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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