このSSはとらハ3とメンアットワーク3のクロスオーバーです。

恭也はALLエンド後のフリーといういつも通りの設定ですがたぶんこのSSにはあまり関係はないと思います。

尚、初めに申し上げますがこのSSにはメンアットワーク3の主人公は出ますがかわりに……とは違うと思いますけどジェイルが出ません。
理由はあとがきで言ってますので知りたい場合はそちらをご覧ください。

以上の設定で興味を持たれた方はどうぞお読みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンアットトライアングル!〜対なる心、継承せし二刀の剣〜

 

 

プロローグ1

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも通りだった。

いつも通りの会話、いつも通りの団欒、いつも通りの鍛錬。

毎日が変わらない。

そして今日もそんないつも通りになるはずだった。

 

「はっ!」

 

「ふっ!」

 

夜の神社裏で俺と美由希は鍛錬をしていた。

美沙斗さんとの一戦があってから美由希は目に見えて強くなっていった。

これなら俺に追いつき、追い越していくのもそう遠くないだろう。

そう考えながら俺は美由希の斬撃を捌き、距離をとって構えていた刀を下ろす。

 

「今日はこれまでだ」

 

「はぁ…はぁ……あ、ありがとうございました」

 

俺が刀を納めると美由希は息を荒くしながらそう言う。

そしてこの後はいつも通り家までランニングして帰り鍛錬を終える。

そう、いつもならそうなるはずだった。

この声が聞こえるまでは……。

 

『……て………闇………のよ』

 

ところどころが途切れていてほとんどわからないような言葉。

一瞬俺は空耳かとも思った。

だが、次の言葉でその考えは崩れ去った。

 

『あな………れた………恭也』

 

さっきと同じでほとんどわからなかった。

だが、最後の部分だけははっきりと聞こえた。

 

「どうしたの、恭ちゃん?」

 

「いや……」

 

美由希が不思議そうに俺に聞いてきた。

それに俺は曖昧に返すことしかできなかった。

そしてその言葉で納得しなかったのかまだ不思議そうにしている美由希に俺は口を開いた。

 

「美由希……先に帰ってろ。 俺は少し残る」

 

「あ、うん。じゃあ先に帰るね」

 

「ああ……」

 

美由希はちらちらと俺を見ながら走っていく。

そして俺は美由希の姿が見えなくなったと同時に歩き出した。

なぜその方向に歩いているのかは自分でもわからない。

ただ、なんとなくこっちに行かなければならない……そんな気がしたんだ。

 

「………」

 

歩き出して数分程度の位置で俺は足を止めた。

疲れたわけじゃない。

ただ目の前にあるそれに驚いたからだ。

 

「なんだ……これは」

 

目の前にあったもの。

それは闇夜に中で光を纏い、宙にフワフワといったように浮いている黒の石。

俺は目の前にあるその光景が信じられずただ立ち尽くしていた。

すると立ち尽くしていた俺に先ほどの声が語りかけてきた。

 

『やっと……見つけた。 私を継承するのに相応しい人を……』

 

継承?相応しい?

いったい何のことを言っているんだ?

俺はその声が放つ言葉に若干混乱していた。

そんな俺の状態に構う事無くその声は続ける。

 

『闇の理を知るあなたなら……私を継承できる。 さあ……私と』

 

「………」

 

俺はその声にまるで操られているかのように手を石に伸ばした。

そして手が石に触れた瞬間、光が溢れた。

 

『私と一つになりましょう……恭也』

 

それが俺が最後に聞いた言葉だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

気づけば見知らぬ場所だった。

すぐに体を確認するがどこも異常はない。

体の異常を確認し終わった後、俺は周りを見渡す。

森の中ではあるがさっきまでいた裏山とはまったく違う。

 

「………」

 

俺はまた混乱する。

光で意識を失ったと思ったら今度はどこかもわからない場所。

誰だって混乱するだろう。

 

「だれ……?」

 

混乱していた俺に後ろから声が掛けられた。

振り向くとそこには俺の知識が間違ってなければ、ゴスロリと言った名称の服を着た少女がいた。

少女は俺に警戒しながら歩み寄り、目の前でとまる。

 

「質問……答えてくれないかしら?」

 

聞かれたことに返さなかったのを不信に思ったのかさらに警戒心を強めた。

俺はそれに気づきすぐに答える。

 

「怪しいものじゃありませんよ」

 

「そう言われて信じると思う?」

 

「俺なら……思いませんね。 ですが、実際それしかいいようがありませんし……」

 

「……まあ、あなたが怪しいかどうかは私が判断するとして……名前は?」

 

「高町恭也といいます」

 

「高町、恭也? ここの辺じゃあんまり聞かない名前ね。 東洋の人かしら?」

 

「ま、まあ東洋人ではありますけど……ここは海鳴じゃないんですか?」

 

「海鳴……東洋の町かなにかかしら?」

 

「………」

 

どういうことだ。

さっきからこの人は東洋という言葉をよく言う。

ここが海鳴ではないということはわかるが、もしかして……。

 

「あの……ここは日本じゃないのですか?」

 

「ええ……ここは西洋の国、ヨーロッパよ」

 

「ヨーロッパ……ですか」

 

まさかとは思ったが本当に外国とは……。

 

「ん〜……」

 

「ど、どうかしましたか?」

 

目の前の少女がじーっと俺の顔を見てくる。

そして俺の言葉に返さず少女は口を開いた。

 

「とりあえず、あなたは自分の現状があまり理解できていないのね」

 

「ま、まあ、そうですね。 なにがなにやら……」

 

「そう……なら、教えてあげる。 ついてきてもらえるかしら」

 

「は、はあ……どこに行くんですか?」

 

「私の住んでるところよ」

 

「そ、それは……」

 

「大丈夫よ。 なんとなくだけどあなたは悪い人には見えないし、それに住んでるのは私だけじゃないから」

 

そう言って少女は歩き出そうとする。

俺もこのままここにいても意味がないと思い、少女の後についていこうとする。

すると少女は歩き出そうとした足を止め俺に尋ねるように言った。

 

「そこに落ちてるの……あなたのじゃないの?」

 

「え……?」

 

少女の言葉に俺は振り返る。

するとそこにあったのは……

 

「なんだ……これは……」

 

真っ黒な一振りの刀だった。

 

 


あとがき

 

 

さてさて、前々から書き進めていたこの作品が遂に完成しました〜。

【咲】 これ書き始めてからかなり経ったわね。

そうだな〜。

【咲】 で、ここでなんでジェイルが出てこないかを言うんでしょ?

あ、そうだったな。それはな……。

【咲】 それは?

ミラが好きだからだ!!

【咲】 ………。

というのは半分冗談で。

【咲】 半分は本気なのね。

まあね。っと、それでもう半分は恭也×ミラというカップリングが書きたかったからだな。

【咲】 ふ〜ん……でもそれなら他にも書きようがあったんじゃないの?

まあ、前はそれで書いてはいたんだけど……ちょっと書き進めるのが苦しくなってね。

【咲】 それで簡単なほうに逃げたと?

き、きついね……。

【咲】 でも、確かそれで書いてたのが14話くらいまでたまってたでしょ?あれどうしたのよ。

消しました。

【咲】 ………。

だ、だってさ、こっち書いてて煮詰まったりしたらやっぱりこっちでいいやって妥協しちゃいそうだったし・・・・。

【咲】 はぁ………。

うう……。

【咲】 ま、とりあえずは出来たみたいだしよしとしましょう。

ほっ……。

【咲】 じゃ今回はこのへんでね♪

次回も見てくださいね〜ノシ




おお、ミラとのカップリングですか。
美姫 「ミラと出会った事によって、一体どうなっていくのかしらね」
うーん、どんな展開を見られるのかな〜。
美姫 「次回も待ってますね」
ではでは。



▲頂きものの部屋へ

▲SSのトップへ



▲Home          ▲戻る


inserted by FC2 system